一人起業やフリーランスでの働き方が広まるなか、実際に起業・独立を考えている方もいるのではないでしょうか?
しかし、いざ起業となると「どんなビジネスモデルにしよう?」「メリット・デメリットは何がある?」という疑問もありますよね。
この記事では一人起業で成功しやすいビジネスモデルやメリット・デメリットを解説します。一人起業を成功させるポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
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一人起業で成功しやすいビジネスモデル
一人起業はスモールスタートで始められるのが大きなメリットです。今回は一人起業にもおすすめの7つのビジネスモデルを紹介します。
- コンサルタント
- スキルや資格が必要な仕事
- ECサイト
- レンタルサービス
- 代行
- サロン
- フランチャイズ
コンサルタント
コンサルタントは、自分の得意分野やスキルを活かして企業や団体にアドバイスをしたり、経営に関わったりする仕事です。人脈と営業力次第で高収入を期待できます。他者(他社)の事業を手助けすることで報酬を得る業種で、必要経費の多くは人件費で低コストで始められること、また自宅でも開業できることから、一人起業にもおすすめのビジネスモデルといえるでしょう。
コンサルタントには主に以下の種類があります。
- 戦略系コンサルタント|経営戦略や新規事業戦略などを立案
- ITコンサルタント|システム化支援やIT戦略を策定
- 組織人事コンサルタント|人事戦略や人事制度導入をサポート
- リスクマネジメント系コンサルタント|セキュリティリスクなどリスク対策をサポート
- 財務アドバイザリー|M&Aや財務関連をサポート
- 企業・事業再生系コンサルタント|経営の健全化をサポート
スキルや資格が必要な仕事
スキルや資格が必要な仕事は、一人起業にも向いた仕事が多くあります。例えば、ITエンジニアです。IT人材は需要があり、エンジニア専門のクラウドソーシングの存在もあることから、在宅でも仕事を得やすいです。オフィスを用意しなくても起業できることから、一人起業に向いています。
同様の理由で、以下に取り上げるクラウドソーシングで需要のある仕事もおすすめです。いずれの仕事も、パソコンとソフトウェア(Webデザイナーなら画像編集ソフトなど)などがあれば仕事ができるため、低リスクで起業できます。
- Webデザイナー
- イラストレーター
- ナレーター
- 翻訳
- 動画編集
- コピーライター
- Webライター
専門の資格を有する場合は、税理士や社会労務士、行政書士などの士業で一人起業することも考えられます。士業は開業時にオフィスを開設するケースがほとんどです。オフィスの形態は変化してきているため、レンタルオフィスなどのサービスをうまく活用することで初期費用を抑えた開業もできます。
ECサイト
ECサイトには、独自ドメインで運営する自社EC、楽天市場やAmazonなどのショッピングモールに出店するモール型EC、海外向けの越境ECなどがあります。システムを利用することで簡単に出店できるため、一人起業にもおすすめです。
ECサイトの成功には商材の選定やブランディングにアイデアが必要ですが、ニッチなジャンル・製品を見つけられれば大きな収入が得られる可能性があります。実店舗を構えたりする必要がないため、低資金で始められることも魅力です。取扱商品や価格の設定・仕入れルートさえ確保すれば、副業感覚で起業することもできます。
レンタルサービス
レンタルサービスは、物品を貸し出すことで利益を得るビジネスモデルです。例えば、以下のようなサービスがあります。
- 服のレンタル
- 自動車のレンタル
- スポーツ用品のレンタル
- バーベキューセットのレンタル
- 倉庫などのレンタル(レンタルスペース)
取り扱う商品でも異なりますが、店舗がなくても営業できることから、一人起業にも向いています。特に、在庫スペースを確保する必要のないレンタルスペースは、空いた敷地の有効活用にもおすすめです。
代行
代行は、個人や企業などに代わって、業務などを行うビジネスモデルです。代表的なものに、以下のサービスがあります。
個人向け
- 買い物代行|依頼主に代わって買い物をするサービス
- 家事代行|掃除や料理などの家事を代行するサービス
- 運転代行|顧客に代わって顧客の車を運転するサービス
- 散歩代行|ペットの散歩を代わりに行うサービス
- 引っ越し代行|引っ越し業者とのやり取りなどを代行するサービス
企業向け
- 営業代行|営業活動を代行するサービス
- コールセンター代行|問い合わせ対応を代行するサービス
- 助成金手続き代行|助成金の手続きを代わりに行うサービス
- 資料作成代行|プレゼン資料などの作成を代行するサービス
- 発送代行|書類の発送を代行するサービス
代行サービスは需要があり、専門スキルがなくても始めやすいものもあるため、一人起業にも向いています。さまざまな需要が存在するため、取り上げたサービス以外にも、ニッチな分野でのビジネス展開も考えられるでしょう。
サロン
サロンも一人起業に向いたビジネスモデルです。施術のための設備は必要ですが、自宅の空いたスペースを活用した開業ができます。自宅開業は、低コストでプライベートとの両立も図りやすいのが魅力です。ほかに、賃貸マンションで開業する方法、テナントで開業する方法などがあります。
代表的なサロンの種類
- ネイルサロン|ネイルケアやネイルアートを施すサロン
- エステサロン|美容系のメニューを提供するサロン
- まつ毛エクステサロン|まつ毛エクステを施すサロン
- 脱毛サロン|脱毛メニューを提供するサロン
- リラクゼーションサロン|足つぼなど癒しを提供するサロン
フランチャイズ
フランチャイズは、本部のブランドや経営ノウハウの利用できる代わりに、ロイヤリティとして売上の一部などを本部に支払う仕組みです。
既存のブランドの知名度を活用してビジネスを展開できること、本部の経営ノウハウによりスタートできることから、一人起業にも向いています。本部の方針や契約内容によっては、開業資金のサポートを受けられる場合もあるため、初期費用を抑えて起業したい場合は、資金サポートの有無も確認しておくとよいです。
一人起業にもおすすめの主なフランチャイズの種類
- 個人指導塾
- ハウスクリーニング
- キッチンカー
- パーソナルジム
- ペットシッター
一人起業のメリット5つ
一人起業には「業務内容」「収入」「資金」の3つで大きなメリットがあります。特に、会社員と違って「自分がやりたい仕事を受注できる」「スキル次第で高収入が狙える」点は大きな魅力です。
- 一人起業なら「やりたい」を仕事にできる
- 努力やスキル次第で収入を上げやすい
- 低資金で開業しやすい業種もある
- 煩わしい人間関係が少ない
- さまざまな業務を経験しやすい
それぞれの内容を詳しく解説します。
一人起業なら「やりたい」を仕事にできる
起業すると、事業における意思決定はすべて自身でできるようになります。
あなたの人生で、以下のような経験はありませんか?
- どうしてもやりたくない仕事を命じられた
- 職場や取引先で合わない人がいる
- 急な部署異動があった
このような状況でも、企業や組織に属していると従わざるを得ないケースが多いですよね。
一人起業は全ての業務を自分の意思で遂行できるため、やりたいことを仕事にできます。拠点も自由に構えられますし、人間関係に困ることも少ないです。自分でやりたい仕事や取引したい相手を選べることは一人起業の最大のメリットです。
努力やスキル次第で収入を上げやすい
一人起業なら努力やスキル次第で大幅な年収アップも可能です。
たとえばITエンジニアとして企業に勤務していた方が、独立後に年収が2倍・3倍になったという話は決して珍しくありません。
また、起業した後にスキルアップをすることで受注単価が向上し、収入が増えることもあります。
会社員だと、給与体系にもよりますが、どれだけ頑張っても給与の上昇には限度があります。努力やスキル次第で収入が増やせるのは、一人起業の醍醐味といえるでしょう。
低資金で開業しやすい業種もある
一人起業は、業種によって低資金で開業できます。
アルバイトを雇用したり自分以外に社員が必要だったりする業種だと、人件費や採用費がかかるためまとまった資金が必要です。加えて、毎月のランニングコストも必要になります。
その点一人起業なら、自分の生活費さえ稼げれば事業を継続させられるため開業しやすいです。
煩わしい人間関係が少ない
一人起業は会社員がよく頭を悩ませがちな煩わしい人間関係が少ないため、対人トラブル等に発展しにくいのもメリットといえます。上司同僚もおらず、会社勤めよりも付き合う人を自分で決めやすいのが魅力です。
本来の業務以外の煩わしい人間関係で頭を悩ますことが少なくなるため、より業務に集中しやすいでしょう。
さまざまな業務を経験しやすい
会社員であれば担当する業務だけ行う場合が多く、経験できる業務幅を広げるのは難しいでしょう。
その点一人起業の場合は、主要な業務以外の事務作業を始め、営業活動など、さまざまな業務を一人で行う必要があります。
取り組み次第で業務幅を広げることもできるため、さまざまな業務に挑戦したい人は特にやりがいを感じられるでしょう。
一人起業のデメリット4つ
一人起業のデメリットは以下の4つです。
- 事業規模の拡大が難しい
- 自己管理が難しい
- 常に業務に追われやすい
- 社会的な信用を確保しにくい
一人起業だと事務や経理まで自分でこなす必要があるため、業務の効率化が不可欠です。
事業規模の拡大が難しい
一人起業だと、資金調達の観点から事業拡大が難しい傾向にあります。
事業を加速させて大きな収入を得るにはまとまった資金が必要なケースが多いですが、一人起業だと銀行からの融資が受けづらく「アイデアはあるのに資金がない」という事態になりかねません。
事業計画に基づいて経営を進める・自己資金を用意することで融資が受けやすくなるので、起業段階で将来のプランをしっかりと描いておきましょう。
自己管理が難しい
一人起業には勤務時間や決まったマニュアルがないため、自己管理が極めて重要です。
モチベーションを維持して受けた業務をしっかり遂行するだけでなく、健康管理にも気をつける必要があります。
仮に病気や怪我があっても代わりの人材はいません。さらに仕事ができなくなると収入がなくなることに直結します。一人起業では自己管理が難しいので、適切な稼働と休息を意識しましょう。
常に業務に追われやすい
一人起業では、請求書の作成や経理・書類作成に追われ、本来注力したい重要な業務に手が回らないことがあります。事務スタッフを採用しようにも「採用にかける手間や労力が惜しい」という状況が生まれやすく、作業が増えることでどんどん悪循環になっていきがちです。
このような状況にならないためにも、一人起業の場合は事務やデータ入力などの軽作業をする時間や人手の確保を計画しておきましょう。
たとえば自社HPの制作や書類作成など、軽作業をクラウドソーシングで外注することは有効な手段です。外注ならば従業員を雇用するよりも大幅にコストを抑えつつ自身の時間を確保できます。
また、バックオフィス業務を丸ごと外注できるサービスや、各種コンサルティングサービスの活用も視野に入れるとより効率的に業務を進められます。
参考:個人事業主へのファクタリング支援ならアカウントエージェント株式会社
社会的な信用を確保しにくい
会社員と比較すると一人起業の場合は、社会的な信用を確保しにくい傾向にあります。特に起業して間もないと、その傾向が高くなります。資金調達が難航する可能性があるため注意が必要です。
一人起業を成功させるポイント5つ
一人起業を軌道に乗せるには、失敗する可能性をできるだけ少なくし、着実に成果が出るようにすることが大切です。ここでは一人起業の失敗リスクを下げ、成功につながりやすいポイントを5つ紹介します。
- 需要とスキルを踏まえて仕事を選ぶ
- 最初は副業から始める
- 経営者的視点をもつ
- 営業力を身に付ける
- ノンコア業務はアウトソーシングを活用する
需要とスキルを踏まえて仕事を選ぶ
一人起業を軌道に乗せるには、仕事選びが重要です。需要があり自分のスキルを活かせる(もしくはスキルがなくても取り組める)仕事を選ぶと、失敗する可能性を下げられるでしょう。
需要については、できるだけ多角的な視点でニーズを把握することがポイントです。一過性の流行なのか、それとも継続的に需要があるのかによっても、アプローチ方法が異なります。
最初は副業から始める
ある程度事業が軌道に乗るまでは副業で行うのも一人起業を成功させるポイントです。もし想定よりも事業が上手く進まなかった際、いきなり起業すると営業方法や提供サービスに無理が生じてあまり良い結果に結びつかない可能性があります。
副業から始めることで、資金や精神状態に余裕を持たせられる上に、状況によってはスムーズに撤退しやすいでしょう。
経営者的視点をもつ
従業員的な視点のままでは、すべてが自己責任になる一人起業で挫折する可能性があります。経営者的視点をもつことも成功のポイントです。
経営者的視点とは、経営者の立場に立って考え行動に移すことです。経営者的視点をもつには、事業全体をさまざまな角度から把握できること、市場と自社を比較して正しい状況を把握できること、未来を想定して長期的視点で考えることが重要です。
営業力を身に付ける
一人起業の場合、フランチャイズなどの一部のビジネスモデルを除き、一から信用を築いて仕事を獲得していかなくてはなりません。売上を伸ばしていくためにまず重要なのが営業力です。
近年では、インターネットやSNSの普及で、自ら効率よく情報発信することもできるようになりました。情報発信に効果的なツールをうまく活用しながら契約につなげていく力を身に付けることも成功のポイントです。
ノンコア業務はアウトソーシングを活用する
一人起業はさまざまな業務を一人でこなさなければならず、時間とタスクに追われがちです。毎日やるべきことに追われていると、緊急でないものの重要な業務に取り組みにくくなります。
そこでノンコア業務(利益に直結しない補助的な業務)はアウトソーシングの活用をおすすめします。コア業務に時間を割きやすくなるため、業務効率化に加えて事業規模の拡大にもつながるでしょう。
タスカルでは一人起業の方のバックオフィス業務を複数担当しており、各社の業務効率向上につながっています。
まとめ|一人起業は低資金で成功しやすいビジネスモデルを選ぼう
一人起業で成功しやすいビジネスモデルやメリット・デメリットを詳しく解説しました。一人起業はコンサルタントやECサイト・Webライターなど、低資金で成功しやすいビジネスモデルでの参入がおすすめです。
書類作成や経理などのバックオフィス業務は、月額2.75万円(税込)から利用できるオンラインアシスタント「タスカル」がおすすめです。タスカルなら教育や採用の手間がかからないため、新たに人を採用することに比べて時間的・経済的コストを大幅に節約できます。
起業を検討中の方でバックオフィス業務を効率化したい方は、ぜひご相談ください!
なおコンサルの起業が有利な理由や注意点に関しては、こちらの記事で詳しく解説されています。あわせてご確認ください。
参考:コンサルから起業は可能? 実体験をもとにコンサルの起業が有利な理由や注意点を解説|コンサルキャリア – 20-30代のためのハイキャリアメディア
参考:投資で稼ぐにはFXもおすすめ。WikiFX Japan | FX(外国為替証拠金取引)の総合情報サイト
この記事を書いた人
・名前:Tact
・プロフィール:NTTドコモで8年間勤務した後、フリーランスとして独立。モバイル通信や光回線・ビジネスジャンルを中心に、オウンドメディアのWebディレクター・ライター業務を請け負う。業務がほとんど在宅勤務になったことで、健康とお腹のたるみに悩んでいる。