前回のインタビュー以降、ディレクターとしての業務を続けながら、新たに後輩ディレクターの育成担当も任されるようになった稲垣さん。
任される業務が増える中で、自分の判断に自信が持てなかった時期もあったといいます。「言われたことをやる」立場から「提案する」立場へと変わっていく過程で、どんな葛藤があり、どう乗り越えてきたのか。
その背景や考え方の変化、そしてキャリアの広がりについて、たっぷりお話を伺いました。
業務の変遷と広がった役割

—前回のインタビューから1年半が経ちましたが、ご自身の役割や担当業務に変化はありましたか?
ディレクターとしての業務は変わらず続けながら、新たに「育成担当」も任せていただけるようになりました。「教える」というよりは、自分がこれまで経験してきたことを伝えながら、チーム全体がスムーズに進むようサポートしていく役割です。
週次のチームミーティングの進行や、キックオフ前のロールプレイングでクライアント役を担当するなど、実務に即した形で後輩ディレクターに関わっています。
また、2026年6月よりサブマネージャーとして対応させていただくことになりました。
ー以前、前職での面接対応のご経験が、現在の労務や採用支援チームでの業務に広がっていったとお聞きしました。これまで、具体的にどのような業務を経験されてきたのでしょうか?
記帳業務や給与データの作成、給与の振込対応、他にも資料やマニュアルの作成なども担当してきました。現在も実務は大きく変わらず続けていて、毎月の入金確認・消込、未入金のお客様への調整なども行っています。
ー未経験のツールも多かったそうですが、どのように身につけていったのでしょうか?
入社当初は社内ツールのSlackすら使ったことがない状態でした。最初は触るのが怖かったですが、失敗を恐れずまず触ってみる、わからなければAIやネットで調べる、それでも難しければ社内のメンバーに聞く、という形で少しずつ身につけていきました。
ー現在は、実務とディレクター業務の割合はどのくらいですか?また、スケジュール管理の工夫もあれば教えてください。
今は実務が4割、ディレクター・育成業務が6割ほどです。ディレクターの業務量はクライアント様の状況によって変動するので、時間指定のない実務をいくつか持っておき、スキマ時間に当てるようにしています。
あえて余裕を持たせておくことで、家庭の急な用事やクライアント様からの突発的な対応にも、無理なく動けるようにしています。
視野が広がったディレクターとしての成長
—ディレクターになって1年が経ちますが、初期の頃と比べて、任される業務の幅や裁量にどのような変化がありましたか?
ディレクターになったばかりの頃は、クライアント様から言われたことを正確にこなすことを第一に考えていました。今は、言われたことをいったん受け止めたうえで、「本当にこれが最適なのか」「もっと効率的な方法はないか」というところまで考えるようになってきましたね。
経験が積み重なって自分の中の「引き出し」が増えたことで、クライアント様の背景まで考える余裕ができてきたように思います。
ー成長を感じる一方で、ディレクター業務で大きな「壁」やプレッシャーを感じたことはありましたか?
ありますね。今でもそうです。ディレクターになると、自分で判断しなければならない場面がどうしても増えます。クライアント様ごとに担当するディレクターは基本的に一人なので、常に誰かと一緒に「どうしよう」と悩みながら進めることがなかなかできません。
ーそのプレッシャーをどのように乗り越えていますか?
サブマネージャーさんに「考えても出ない答えは出ない。まずはやってみよう、何かあってもチームでフォローするから大丈夫」と言われたことが大きかったですね。
それ以来、「過度に恐れすぎず、まずは動いてみよう」くらいの気持ちで小さなことから進めてみる、という考え方に切り替えられるようになりました。
ー1年前のご自身と比べて、「ここが面白くなってきた」と感じるポイントはありますか?
任せていただけることが増えたのが大きいと思います。いろんなクライアント様やスタッフさんと関わる中で、毎日違うことが起きますし、良いことも大変なことも含めて、同じことの繰り返しにならないところが面白いと感じるようになりました。
ー実務だけの頃にはなかった、ディレクション業務の一番の魅力・醍醐味を教えてください。
クライアント様と直接お話しする機会が増えたことです。自分が関わったことが形になって動いているのを実感できたり、「ありがとう」と言っていただけたりすると、本当にやっていてよかったなと思います。
ーたくさんのクライアント様やスタッフさんと関わる中で、ご自身でも気づかなかった強みが見つかったエピソードはありますか?
専門的な知識や資格があるわけではないのですが、「どんな人とでも話せる」ことが自分の強みかもしれません。初めてのクライアント様とお話しするときは、ホームページの代表挨拶などを見て、趣味や興味のあることをさりげなく話題に出してみることもあります。
それで笑顔が見られたり、打ち解けられたりすることもありますし、逆に仕事の話だけでいいという方には、それを尊重して関わるようにしています。
ー新しくチームに入ってきたメンバーをサポートする際に、意識していることはありますか?
「わからなくて当たり前」という気持ちで関わるようにしています。テキストでのやり取りが多いので、伝わりにくい部分もあると思いますが、「わからなければ何でも質問してね」と伝えて、小さな成功を一つずつ積み重ねていけるようにサポートしています。
仕組みとチームでカバーし合う、タスカルならではのフォロー体制
—前職や他の在宅ワークと比べて、タスカルの仕組みやフォロー体制には、どんな違いを感じますか?
未経験でも「やりたい」と言えば挑戦させてもらえる環境が、まずありがたいですね。オンラインでもいつでも相談できる場が常にあるのも心強いです。
今でもミスをしてしまうことはありますが、責められたことは一度もありません。「なぜ起きたのか」「同じことが起きないようにするにはどうすればいいか」を一緒に考えてもらえる。みんなでカバーし合う雰囲気が、タスカルのすごくいいところだと感じています。
ー具体的に「失敗を責めずに、仕組みで解決する」雰囲気を実感したエピソードはありますか?
特別な指針として決まっているわけではないと思うのですが、みんな自然とそうしているんです。誰かが失敗しても、まずいいところを認めたうえで「ここをこうしてみたらどうかな」と伝える。最初から「間違っている」とだけ言われると、やる気もなくなってしまいますよね。
Slackで「ちょっと体調不良で」と一言入れただけで、何も言わなくても「大丈夫ですか?」と声をかけてくれる方もいます。タスカルには、やってもらっているから自分もそうする、という優しさの広がりがあるように思います。
ー多様なバックグラウンドを持つスタッフとの関わりの中で、刺激を受けたり、ご自身の成長につながったと感じる瞬間はありますか?
育成担当をしていると、メンバーから「これはなぜこうしているんですか?」と聞かれることがよくあります。前職や得意分野がそれぞれ違うので、私たちが当たり前だと思ってやっていることに対して新鮮な質問をもらえる。
「確かに、なんでだろう」と、自分にない視点に気づかされることも多く、育成をするようになってから、より刺激を受けるようになりました。
ー在宅でタスカルのお仕事を続ける中で、ご自身のプライベートにプラスになったと感じることはありますか?
クライアント様のお仕事を通じて、知らなかった業界や会社を知る機会が増えました。それを実生活の中で見かけたときに「あの会社、もしかして自分も関わっているかも」と思うと、すごく嬉しくなるんです。仕事を通じて、外の世界を見る視野が広がったように思います。
育成で見つけたやりがいと今後の展望
—タスカルでキャリアを重ねる中で、ご自身の「働くことへの価値観」や「将来のビジョン」に変化はありましたか?
以前は、自分ができることを増やすことばかり考えていました。今は、会社として、チーム全体として何ができるかという視点で考えるようになったと思います。一人ひとりの業務というよりも、もう少し広い視野で物事を見られるようになりました。
ーこれから広げていきたいスキルや、タスカルの中で挑戦したいことを教えてください。
今は育成の仕事が一番楽しいと感じています。メンバーのみなさんが長くタスカルで働き続けられるように、何か楽しい企画ができないかなと考えていて。夜の飲み会やランチ会のようなカジュアルな場をオンラインで作って、仕事の話だけじゃない関係性も育てていけたらいいなと思っています。
ー最後に、お仕事の範囲を広げることに不安を感じている方や、「自分にもできるかな」と一歩を踏み出せずにいる方へ、メッセージをお願いします。
私も今でも不安ですし、「あの時こうすればよかった」と後悔することは毎日のようにあります。でも、成長できたと思える場面は、いつも「ちょっとやってみるか」と一歩踏み出した瞬間にあったように思うんです。
最初から完璧を目指さず、失敗してもいいのでまずはやってみる。そうやって一つずつ経験を積んでいけば、きっと大丈夫です。こんな私でもディレクターをやれているので、ぜひ自信を持ってチャレンジしてみてください!
タスカルで叶う働き方について
「1日どれくらい働いているの?」「自宅保育でも働ける?」など、タスカルでの働き方について、よくあるご質問をまとめました!


