「会議の議事録作成や、インタビュー書き起こしは面倒…」とお困りではありませんか。会議やセミナーの音声は文章化して記録に残したいものですが、文字起こしをする時間がない方は多いものです。
本記事では、あなたに代わりAIなどが文字起こしをするアプリを14個、おすすめサービスを2個紹介します。面倒な文字起こしはアプリなどに任せて業務効率化を図りましょう。
文字起こしアプリの種類
文字起こしアプリには主に以下の2種類があります。用途に応じて適切なアプリ・ソフトを選びましょう。
スマホにインストールして利用する「アプリ型」
スマホに文字起こしアプリをインストールして利用する「アプリ型」は、気軽に利用できるものが多いのが特徴です。ただしファイル共有や編集機能が備わっておらず、議事録作成といったビジネスシーンでは不向きなものもあります。
PCを用いて利用する「クラウド型」
PCを利用して文字起こしを行う「クラウド型」は、ファイル共有やマーカー・共同編集など、編集機能に長けたものが多いのが特徴です。ビジネスシーンでの利用を想定した機能やセキュリティ環境が整えられており、企業の議事録作成などでよく利用されています。
おすすめ文字起こしアプリ4選
おすすめの自動文字起こしアプリ・ソフトを4つ紹介します。各アプリについて詳しく解説します。※タスカル編集部独自採点
1.「Texter」画像や動画から文字起こし可能
- 文字起こしの精度: ★★★★★
- 使いやすさ: ★★★★★
- 料金:★★★★☆
Texterは難解な日本語も正確に文字起こしするアプリです。動画データの音声やPDF画像からも文字起こしできます。短時間の利用は無料で、利用時間に応じて有料プランもあります。いずれも、リアルタイム文字起こしとリアルタイム翻訳が可能です。
音声認識時間 |
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有料プラン |
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リアルタイム文字起こし | 〇 |
対応OS | iOS |
口コミ・評価 | App Storeでの評価:4.1(2023年2月時点) 専門用語でもかなり精度よく書き起こしてくれます。すごくいい感じです。 Apple Watchでメモした内容を、iPhone本体で文字化できる。 思いついた時にメモしやすい。 |
2.「Rimo Voice」1時間分の音声を5分で文字起こし
- 文字起こしの精度: ★★★★★
- 使いやすさ: ★★★★★
- 料金:★★★☆☆
Rimo Voiceは、「えー」「あのー」といった言いよどんだ部分をカットするケバ取りの機能が秀逸なアプリです。書き起こされた文章は、適切なカ所に句読点が入っています。文章をクリックすると音声データが再生されるため、修正しやすいことも魅力です。
音声認識時間 | 上限はないが5時間未満を推奨 |
有料プラン |
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リアルタイム文字起こし | 〇(事前に録音した音声データの文字起こしより精度は若干劣る) |
対応OS | iOS, Android, macOS, Windows,ほか |
3.「VOITER notes 」専用レコーダーと連携する文字起こしアプリ
- 文字起こしの精度: ★★★★☆
- 使いやすさ: ★★★★☆
- 料金:★★★★☆
VOITER notesは専用レコーダーのVOITER miniと連携して使う文字起こしアプリです。リアルタイム文字起こしから話者の自動識別、Wordにエクスポートなど幅広い機能があります。文字起こしされた文章はアプリ上で話者ごとに分けて記載されます。録音可能距離は最大5mです。
音声認識時間 | 月200時間 |
有料プラン |
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リアルタイム文字起こし | 〇 |
対応OS | iOS, Android |
評価 | App Storeでの評価:3.8(2023年2月時点) |
4.「AutoMemo」専用レコーダーと連携する文字起こしアプリ
- 文字起こしの精度: ★★★★☆
- 使いやすさ: ★★★★☆
- 料金:★★★★☆
AutoMemoは録音と文字起こしの両方が行える文字起こしアプリです。スマホで録音するだけで、自動でAIが文字起こしを行います。72言語に対応しているほか、便利な検索機能やデータの自動共有機能も備わっています。
音声認識時間 | 月30時間(※月額・年額プランの場合) |
有料プラン |
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リアルタイム文字起こし | 〇 |
対応OS | iOS, Android |
口コミ・評価 | App Storeでの評価:4.3(2023年2月時点) テキスト検索機能が便利! 仕組みがシンプルで録音して自動で文字起こししてくれるので、凄く使いやすいと思います。 |
【無料】おすすめ文字起こしアプリ3選
次に無料で使えるおすすめの自動文字起こしアプリ・ソフトを3つ紹介します。
1.「Group Transcribe」Microsoftの文字起こしアプリ
- 文字起こしの精度: ★★★★★
- 使いやすさ: ★★★★★
- 料金:★★★★★
Group Transcribeは小声も識別して文字に起こしてくれる完全無料のアプリです。発言者を識別するため、複数人が参加する会議の文字起こしに活躍します。リアルタイム文字起こしや翻訳機能も搭載されています。
音声認識時間 | 1回につき30分 |
有料プラン | 完全無料 |
リアルタイム文字起こし | 〇 |
対応OS | iOS |
評価 | App Storeでの評価:3.3(2023年2月時点) |
2.「Googleドキュメント」ブラウザで文字起こしができる
- 文字起こしの精度: ★★★★☆
- 使いやすさ: ★★★★☆
- 料金:★★★★★
Wordのように使える文章作成ソフトのGoogleドキュメントは文字起こし機能もあります。使い方は簡単でツールから「音声入力」を押すだけです。無料で手軽に使えるものの、長い文章を話した際に途中で切れてしまうというデメリットがあります。
音声認識時間 | 無制限 |
有料プラン | 月額680円(Business Starter) |
リアルタイム文字起こし | 〇 |
対応OS | iOS, Android, Mac, Windows, Linux |
口コミ・評価 | App Storeでの評価:4.6(2023年2月時点) とても変換精度が良いです。 |
3.「CasualTranscriber」音声再生プレーヤーとテキストエディタが一体化
- 文字起こしの精度: ★★★★☆
- 使いやすさ: ★★★★☆
- 料金:★★★★★
CasualTranscriberはMacのみ利用可能な文字起こしツールです。音声再生プレーヤーとテキストエディタが一体化しているのが特徴で、YouTube動画の操作も可能です。
音声認識時間 | 無制限 |
有料プラン | 完全無料 |
リアルタイム文字起こし | 〇 |
対応OS | Mac |
【会議の議事録向け】おすすめ文字起こしアプリ5選
議事録の作成におすすめの自動文字起こしアプリ・ソフトを5つ紹介します。
1.「Notta」会議の議事録にぴったり
- 文字起こしの精度: ★★★★★
- 使いやすさ: ★★★★★
- 料金:★★★★★
Nottaは、早口な日本語もしっかり読み取る文字起こしアプリです。音声データやテキストデータにマーキングすることができるので、後から頭出しする際に手間がかかりません。無料で毎月120分まで利用可能なためコストパフォーマンスの良さも魅力です。※2022年11月時点
音声認識時間 | 月120分(無料版)/月1,800分(有料版) |
有料プラン | 月額 約1200円(12ヶ月分一括払いの場合) |
リアルタイム文字起こし | 〇(無料版は3分) |
対応OS | iOS, Android, macOS, Windows, Linux |
口コミ・評価 | App Storeでの評価:4.2(2023年2月時点) 日本語の音声認識精度は群を抜いている 文字起こしが早い |
2.「AI GIJIROKU」ZOOMの会話が字幕として表示できる
- 文字起こしの精度: ★★★★★
- 使いやすさ: ★★★★★
- 料金:★★★☆☆
AI GIJIROKUは、ZOOMに連携できるアプリです。会議の会話はリアルタイムで文字化されて画面に表示されるので「相手の話している内容が聞き取りにくい」方におすすめできます。リアルタイム翻訳は30カ国に対応しています。※2022年11月時点
音声認識時間 |
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有料プラン |
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リアルタイム文字起こし | 〇 |
対応OS | iOS, Android, macOS, Windows, Linux,ほか |
口コミ・評価 | App Storeでの評価:4.1(2023年2月時点) 音声認識の機能が想像の何倍も高かったです。 ミーティングでざっくりと内容を記録しておくのに大変便利なアプリです。 |
3.「COTOHA Meeting Assist」NTTコミュニケーションズの議事録支援
- 文字起こしの精度: ★★★★★
- 使いやすさ: ★★★★★
- 料金:★★★☆☆
COTOHA Meeting Assistは、NTTコミュニケーションズが提供する議事録支援サービスです。AIが会話を認識してリアルタイムで文章に起こしてくれます。インターネットにつながる端末とマイクがあればすぐに利用可能です。自動翻訳機能も搭載しています。
音声認識時間 | 月約50時間 |
有料プラン | 月額55,000円~ |
リアルタイム文字起こし | 〇 |
対応OS | iOS, macOS, Windows |
4.「TORUNO β版」リコーの文字起こしソフト
- 文字起こしの精度: ★★★★★
- 使いやすさ: ★★★★★
- 料金:★★★★☆
TORUNO β版は、Ricoh(リコー)の文字起こしソフトです。ZoomなどWeb会議システムと一緒に起動するだけで自動的に音声を文字に起こします。音声の再生速度を調整したり、重要カ所は頭出し再生したりするなど機能性が充実しています。
音声認識時間 | 無制限(有料版)※3時間の無料トライアル有り |
有料プラン | 月額1,650円~ |
リアルタイム文字起こし | 〇 |
対応OS | Windows |
5.「スマート書記」会議で活躍する議事録作成支援サービス
- 文字起こしの精度: ★★★★☆
- 使いやすさ: ★★★★☆
- 料金:★★★☆☆
スマート書記は音声の自動文字起こしにくわえ議事録作成まで行えます。会話とメモがタイムスタンプで紐づけできるので、後からの振り返りも容易です。改ざんを防ぐ権限が設定可能で、大手企業や自治体を中心に2,000社の導入実績があります。
音声認識時間 | 要問合せ |
有料プラン | 要問合せ(2週間の無料トライアル有り) |
リアルタイム文字起こし | × |
対応OS | iOS, Android, Mac, Windows |
評価 | App Storeでの評価:3.0(2023年2月時点) |
【外国語翻訳向け】おすすめ文字起こしアプリ2選
外国語の翻訳で文字起こしを行う際、便利なアプリ・ソフトを2つ紹介します。
1.「Speechy Lite」外国語の勉強や発声練習にもおすすめ
- 文字起こしの精度: ★★★★☆
- 使いやすさ: ★★★★★
- 料金:★★★★☆
Speechy Liteは有料プランにアップグレードすると時間制限なしで利用できる文字起こしアプリです。音声データから起こした文章を外国語に翻訳することができ、翻訳した外国語を音声で再生することもできます。外国語の勉強をしたい方にもおすすめです。
音声認識時間 | 無制限(pro版) |
有料プラン | 月1,600(pro版) |
リアルタイム文字起こし | 〇 |
対応OS | iOS, iPadOS |
口コミ・評価 | App Storeでの評価:4.3(2023年2月時点) きちんと発音できていなくても文脈で修正を加えてくれます。精度がすごく高いです。 音声から文字への変換がとても自然で、Siriよりも随分精度が良い。 |
2. 「Otter」英会話の文字起こしが得意
- 文字起こしの精度: ★★★★★
- 使いやすさ: ★★★★☆
- 料金:★★★★★
Otterは英会話の文字起こしに特化したアプリです。スマホで音声録音をしながらパソコンで文字起こしした内容が確認できます。話者の識別ができるので外国人が参加している会議にも活躍します。毎月600分まで無料というコストパフォーマンスの良さが魅力です。
音声認識時間 |
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有料プラン | 月額20ドル(Businessプラン) |
リアルタイム文字起こし | 〇 |
対応OS | iOS, Android |
口コミ・評判 | App Storeでの評価:4.7(2023年2月時点) 英語学習にとって不可欠!幅広く使える実用的なツールです。 機能もシンプルで使いやすい。 |
文字起こしに便利なサービス2選
アプリやソフトだけでなく、サービスを活用して文字起こしを行う方法もあります。そんな時に便利なサービスを2つ紹介します。
1.「WITH TEAM 文字起こし」ライターに頼めるオンラインアシスタントサービス
- 文字起こしの精度: ★★★★★
- 使いやすさ: ★★★★☆
- 料金:★★★☆☆
「WITH TEAM 文字起こし」はAIが文字起こしをするアプリと異なり、ライターに文字起こしが依頼できるサービスです。音源を送付するだけで、言いよどみの削除から整文までライターに依頼できます。60分のけばとりなら中1~2日で納品可能です。
料金 |
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特徴 | 音声と動画データからライターに文字起こしや記事作成が依頼できる |
導入方法 | WITH TEAM 文字起こし窓口に依頼して音声データを送付 |
2.「タスカル」ライターに文字起こしや秘書業務が一任できるサービス
- 文字起こしの精度: ★★★★★
- 使いやすさ: ★★★★★
- 料金:★★★★★
タスカルは専門スキルを持ったアシスタントに文字起こしが依頼できるオンラインアシスタントサービスです。文字起こしのほかにもメール対応、データ入力、翻訳など秘書業務が一任できます。月額2.5万円から利用でき、最短即日からサポートが開始可能です。
料金 |
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特徴 | リサーチやメール対応、スケジュール調整などあらゆる業務が依頼可能 |
導入方法 | タスカル窓口に依頼するだけで専属ディレクターが専門スタッフを手配 |
文字起こしアプリとは音声を自動で書き起こしてくれるツール
文字起こしアプリとは、音声を自動でテキスト化してくれるツールのことです。文字起こしアプリの概要などについて解説します。
文字起こしアプリは業務効率化につながる
文字起こしアプリは、音声データを文字に起こすものです。セミナーや会議の音声をテキスト化してくれるので、後から議事録作成する際に便利です。
文字起こしアプリを活用することで、文字起こしに使っていた時間が短縮し、本来の業務に集中できるようになります。
文字起こしが面倒な理由
自分で文字起こしをするのは面倒です。音声データを聞きながら正確に文字に起こすのは時間も神経も使うからです。
1時間の音声データをテキスト化するには3~4時間ほどかかると言われています。音声データの内容とテキスト化した文章に間違いが生じないよう、作業は正確に行わなくてはいけません。文字起こしアプリを使うことで、これらの手間から解放されます。
文字起こしアプリはこんな時に便利
文字起こしアプリの利用におすすめのシーンを5つ紹介します。
どのようなシーンなのか具体的に見ていきましょう。
1.会議・セミナー
会議・セミナーで文字起こしアプリを使うと、文字起こしアプリが会話をテキスト化します。そのため、自分は会議の内容に集中していられます。
会議の内容がテキスト化されているため、議事録作成の手間はそれほどかかりません。チームでセミナーの内容を共有する際も便利です。
2.インタビュー
インタビューで文字起こしアプリを使うと、取材相手が話している内容は正確に記録されていくので、取材相手とのコミュニケーションに集中できます。
会話がテキスト化されているため、記事を書きながら取材内容の振り返りを行う際にも便利です。
3.病院
病院に文字起こしアプリを導入することで、手間のかかっていた電子カルテ入力や議事録作成の時間が短縮します。
パソコンに不慣れな看護職員による誤入力などの不安からも解放されるので、業務改善につなげることが可能です。
4.証拠書類
証拠書類の作成に文字起こしアプリを活用すると、裁判の準備とメンタルケアに時間とエネルギーを注ぐことができます。
文字起こしアプリは録音機能がついているものも多いです。トラブルに遭遇してしまった時点で利用すると、後から事実関係が確認しやすくなります。
5.外国語翻訳
外国人とコミュニケーションを取りたい際にも文字起こしアプリは便利です。日本語で話すと手元の文字起こしアプリには英語訳が記載される機能もあるからです。
翻訳できる言語が数十種類にのぼるアプリもあります。国際会議や異文化コミュニケーションに便利です。
文字起こしは今すぐデジタル化、アウトソーシングしよう
この記事では文字起こしツールについて紹介しました。文字起こしアプリは、音声を自動で書き起こしてくれる便利なツールです。「より精度の高い文字起こしを求める」ならオンラインアシスタントサービス「タスカル」の導入をご検討ください。月額2.5万円〜で、事務作業のストレスが大幅に削減され、コア業務に集中できるようになります。