ITやマーケティング、財務は専門人材へのニーズが特に高い分野です。しかし、これらの分野で高い専門性を持った人材は、企業間でも取り合いになっています。転職市場でニーズの高い人材にアプローチするのは難しいのが現実です。そこで活用したいのが外部人材とのマッチングを行うサービスです。
この記事で取り上げるのは、スポットコンサルという形で外部人材を活用するビザスクliteというサービスです。ここではビザスクliteの概要や利用するメリット、実際の活用事例を説明します。この記事を読めばビザスクliteとは何か理解でき、自社にとって外部人材活用の選択肢の一つとなるでしょう 。
１、ビザスクliteとは？
（１）ビザスクliteの概要とスポットコンサルとは？
ビザスクliteとは、スポットコンサルのためのプラットフォームです。登録者は15万人以上で500以上のコンサル分野を抱えています。月間の利用実績も2000件以上にのぼります。
スポットコンサルとは聞きなれない言葉かもしれませんが、ビジネス課題をアドバイザーに相談して改善へのアドバイスを求めることです。誰にアドバイスを求めてよいかわからない場合はビジネス課題を公開し、アドバイザーを公募することもできます。公募を通じて自分自身の人脈では接点を持てないようなアドバイザーに相談できます。コンサルを受けるためには対面はもちろん、電話やビデオ会議も利用できます。時間や場所を問わず利用でき、利便性も高いです。
（２）ビザスクliteとビザスクinterviewとの違い
ビザスクliteはアドバイザーを自分自身で探すのが基本です。これに対してビザスクinterviewはスタッフがクライアントにとって最適なアドバイザーを探します。手厚いサービスを受けられます。また、非公開アドバイザーや海外のアドバイザーにも依頼でき、選択肢の幅も広がります。
ビザスクinterviewの利用をおすすめするケースとしては、専門的で難易度の高い案件であったり、クライアント自身が多忙でフルサポートを希望する場合があります。
２、ビザスクliteのメリット
メリット①【専門家に1時間のスポットインタビューができる】
スポットコンサルは1時間平均15,000円前後が報酬の相場です。利用しやすい価格で、専門的な知見を持ったアドバイザーに依頼できます。特に中小企業やスタートアップの経営者、事業責任者の利用が目立ちます。1時間単位のコンサル依頼であるためスピード感をもって対処できます。スピーディな事業展開が求められる場合にニーズが高いです。
メリット②【現役の会社員にもアプローチできる】
コンサルティングでありがちな失敗として、現場の実情と乖離した改善策を提示されてしまうことがあります。これはアドバイザー自身に現場経験が乏しいことが背景にあります。この点、ビザスクliteの場合登録者の約70%が現役の会社員です。クライアントが抱える課題に対して現場の実情に即したアドバイスができます。クライアントとしても現場で活かせるアドバイスをうけられるのは大きなメリットです。
メリット③【オンライン面談が基本。時間と場所の制約がない】
スポットコンサルのうち現在は約70％程度がオンライン面談となっています。コロナ禍の影響もあり、オンライン面談が基本だと考えてください。時間と場所の制約を受けずに実施できる点は支持されています。アドバイザーの中には地方在住者も多く、居住地域を問わずにスポットコンサルを依頼できるのはメリットといえます。
３、ビザスクliteをスタートアップ企業経営者や1人社長におすすめする理由
ビザスクliteはスタートアップ企業経営者や一人社長に特におすすめです。なぜなら、ビザスクliteは経営者の人脈の乏しさをカバーする利点があるからです。例えば、事業規模が小さかったり、創業間もない会社であると、経営者の人脈が乏しい場合が多いです。この点、ビザスクliteは登録者が15万人以上もおり、豊富な人材を誇ります。スポットコンサルを活用すれば短期間でアドバイザーを見つけられます。このため、ビザスクliteはスタートアップ企業経営者や一人社長におすすめできるサービスです。
４、ビザスクliteで利用できる機能とは？
（１）指名案件
業務課題解決のために最適なアドバイザーを探します。カテゴリ別にアドバイザーが登録されており、プロフィールや過去の実績も参照できます。事前情報を確認したうえで最適なアドバイザーにスポットコンサルの依頼を出します。
（２）公募案件
相談内容に適したアドバイザーがすぐに見当たらない場合、公募としてWeb上に公開してアドバイザーを募ります。アドバイザーからの提案を待ちます。実際に提案があれば、プロフィールを確認したり、事前相談を通じて最適なアドバイザーを選ぶことができます。
５、料金体系
| サービス | 内容 | 料金目安（1時間当たり） |
| ビザスクlite | セルフマッチング | 20,000円～30,000円 |
| ビザスクinterview | 専任スタッフによるフルサポート | 80,000円～90,000円 |
初期費用は不要です。登録して案件の閲覧をするだけであれば無料で利用できます。ビザスクliteを利用する場合は1時間あたり20,000円～30,000円の費用を要します。費用の発生は実費となっており、利用時間に応じて加算されます。
ビザスクinterviewを利用する場合は1時間あたり80,000円～90,000円の費用を要します。ビザスクliteと比べると割高に感じるかもしれませんが、 スタッフによるフルサポートとなるので金額も上がってしまいます。
６、利用までの流れ
利用登録は、メールアドレス、 FacebookまたはLinkdeInのアカウントのいずれかを使います。氏名などの基本情報を入力し、基本事項の説明を確認します。プロフィールの入力も行います。ここまで登録するとビザスクliteのアカウントが作成され、実際に利用できます。アカウントにログインすると、現在公開中の案件を閲覧できます。自分のプロフィールも公開されており、 スポットコンサルのオファーが届くこともあります。
７、活用事例
事例①【inaho株式会社】
事業内容は、野菜の自動収穫ロボットの開発とレンタルです。ロボット開発にあたって、開発経験者からのアドバイスや業界理解が必要でした。ビザスクliteを利用して農業用ロボット開発の経験者の方を探して、スポットコンサルを依頼することができました。ロボット分野は開発経験者が貴重な存在です。アドバイスを受けられて業務上大きなプラスとなりました。
事例②【株式会社タンクル】
事業内容は、国家試験の対策アプリの提供です。アプリの内容は毎日5問ずつの問題が届き、これを解いて全国の受験生と順位を競うというものです。スポットコンサルを依頼した内容はアプリのマネタイズについてです。広告収入による収益化を考えていました。アドバイザーとして選んだのは、モバイル事業者向けのマーケティングに精通された方でした。具体的に目標とすべき数値を的確に提示していただき、参考にする点が大きかったです。 外部の専門的な知見を持つ方の活用は、経営を大きく前進させるポテンシャルを持っています。
事例③【株式会社ガイアックス】
新規事業の立ち上げでスポットコンサルを活用しました。新規事業とはeスポーツの分野です。eスポーツは注目を集める事業ですが、実務経験者がほとんどおらず手探りで事業の立ち上げを進めている状態でした。そこでビザスクliteを使ってアドバイザーを公募しました。その結果、1週間程度で必要な知見を持った方とマッチングすることができました。アドバイザーの方は、プロとしてeスポーツに携わっているということで、現場に即したアドバイスを受けられました。
８、まとめ
事業展開で課題を抱えている中小企業やスタートアップ企業はビザスクliteの活用を選択肢の一つとして考えてください。なぜなら、社内の人材だけで業務課題を解決するのは限界があるからです。外部人材からアドバイスを受ければ、異なる視点からのアプローチとなり、課題解決への糸口となるでしょう。手軽に利用できることもあり、ビザスクliteはぜひ活用したいサービスです。
