この記事はこんな人におすすめです。
・MAツールでHubSpotを利用している企業が多いが、どんな機能があるか知りたい
・HubSpotの使い方やコスパを知りたい(中小企業でも割りに合うか)
BtoB企業が自社のデジタルマーケティングをさらに加速させるために、HubSpotの導入件数が増えています。しかし、HubSpotについて聞いたことはあるものの、いまいちどのようなサービスなのかわからないという方も少なくないでしょう。
この記事では、HubSpotの使い方や機能、料金設定についてわかりやすく解説します。
HubSpot(ハブスポット)とは
2005年にアメリカで開発されたHubSpotは、営業やコンテンツ管理など、マーケティングに必要なデータやツールを1つに集約したクラウド型ソフトウェアです。
従来の企業側から消費者へ直接アプローチする「アウトバウンド型」ではなく、消費者側の自発的な行動によってサービスを購入してもらうことを目指す「インバウンド型」の手法を推奨しており、消費者との関係構築に役立つさまざまな機能を搭載しています。
HubSpotの5つのツールと使い方
HubSpotは5つのHubと呼ばれるツールから構成されており、各ツールによって利用できる機能が異なります。
- Marketing Hub
- Sales Hub
- Service Hub
- CMS Hub
- Operations Hub
それぞれのツールの特徴や機能、使い方について見ていきましょう。
Marketing Hub
出典:https://www.hubspot.jp/products/marketing
Marketing Hubは、マーケティングに必要な機能が豊富に実装されたMAツールです。
Webサイトへの訪問客を増やしたり、キャンペーンなどを展開するのに役立ちます。
主な機能と使い方
- ブログツール
Marketing Hubを利用すれば、目にした人を惹きつけるような魅力的なブログを制作できます。
フィードバックの共有、複数の担当による共同編集や予約投稿、読者ニーズに合わせたCTA(Call To Action)の追加も可能です。
- SNS管理
FacebookやTwitter などのSNSも、Marketing Hub上から投稿できます。
ブログとの連携による同時シェアが可能となっており、投稿に対する反応やモニタリングストリームによる特定ユーザーへのアプローチも可能です。
Sales Hub
出典:https://www.hubspot.jp/products/sales
Sales HubはいわゆるSFA(業務支援ツール)で、営業活動を効率化してくれるツールです。
営業チーム内の情報連携をスムーズにおこない、業務の停滞を防ぐための機能を豊富に搭載しています。
主な機能と使い方
- Eメールトラッキング
見込み客に送信したメールをトラッキングし、開封やクリックに応じた通知がすぐに届きます。
これによって提案書など重要な資料をダウンロードしたリードに対して、迅速なフォローアップを行うことができます。
- コールのトラッキングと記録
VoIP通話や一般回線から受話器を使わずに、Sales Hubから直接、顧客に電話ができます。
録音オプションも用意されており、後から会話内容を振り返ることも可能です。
Service Hub
出典:https://www.hubspot.jp/products/service
Srevice Hubはカスタマーサービスの運用を支え、顧客満足度の向上をサポートするツールです。
カスタマーサポートを訪れる顧客に対して、的確でスムーズな解決を提供できるよう、さまざまなツールが用意されています。
主な機能と使い方
- ナレッジベース
業務や製品に関する質問や問い合わせをもとに、検索エンジンに最適化されたナレッジベースを構築できます。
ナレッジベースがあることで、顧客側は自身で問題を解決しやすくなり、企業側は問い合わせの件数が減ることで担当者の負担が軽減されます。
- チャットボット
顧客が求めている情報を短時間で提供できるよう、Service Hubではチャットボット機能を搭載しています。
チャットボット作成はコーディングなしでおこなえ、問い合わせなどのタスクを自動化できるため、担当者はより重要なコミュニケーションに専念できます。
CMS Hub
出典:https://www.hubspot.jp/products/cms
CMS Hubは専門知識がなくても簡単にWebサイトの作成、更新、最適化がおこなえるツールです。
訪問者にとって魅力的なWebサイトを作成するための機能が揃っており、顧客に合わせた効果的なCMSの制作に役立ちます。
主な機能と使い方
- ドラッグ&ドロップエディター
CMS Hubを用いたWebサイトの作成・編集にコーディングの知識は不要です。
あらかじめ用意されているWebページのテンプレートを元に、ドラッグ&ドロップによる直感的な操作でサイト制作が可能です。
- SEO対策
CMS HubにはSEO推奨という機能が初めから組み込まれています。
そのため専門知識に長けていなくても、Webサイトを作成するだけでSEOを意識したコンテンツ作りが可能です。
Operations Hub
出典:https://www.hubspot.jp/products/operations
Operations Hubは、顧客のオペレーション業務を支援するためのツールです。
事業拡大で生じるプロセスの乱立を防いで各部門と連携をとり、効率的な業務推進を目指せます。
主な機能と使い方
- 顧客データの同期と整理
Operations Hubでは、Microsoft 365などのさまざまなアプリと連携して、データの同期・整理を行ったりすることができます。
同期した顧客データの表記揺れを調整するなど、データ整理を自動でおこなう機能が備わっているため、データ管理の効率化を図れます。
- あらゆるプロセスの自動化
Operations Hubでは、営業担当者が担当する地域の管理、契約の更新といった煩わしいプロセスを自動化できます。
業務プロセスを効率よく自動化させることで、顧客満足度の向上にもつながるでしょう。
HubSpotのツール別料金
HubSpotの料金プランは以下のとおりです。
Starter | Professinal | Enterprise | |
Marketing Hub | 6,000円〜/月 | 106,800円〜/月 | 432.000円〜/月 |
Sales Hub | 6,000円〜/月 | 60,000円〜/月 | 144,000円〜/月 |
Service Hub | 6,000円〜/月 | 60,000円〜/月 | 144,000円〜/月 |
CMS Hub | 3,000円〜/月 | 48,000円〜/月 | 144,000円〜/月 |
Operations Hub | 6,000円〜/月 | 96,000円〜/月 | 240,000円〜/月 |
HubSpotでは、各ツールごとに無料プランと3種類の有料プラン「Starter」「Professional」「Enterprise」が用意されています。
無料プランでもある程度は活用できますが、有料プランではより詳細かつ効率的にマーケティングを実施できます。
HubSpot CRM(無料プラン)の機能とできること
出典:https://www.hubspot.jp/products/crm
HubSpotの無料版(HubSpot CRM)は、本記事で紹介した5つのツールの一部が利用できるようパッケージされた無料ツールです。
無料といえども高性能で多くの機能が利用できます。
まずはHubSpot CRMで操作性を体験してみて、もう少し用途の幅を増やしたいといったタイミングで有料版に移行するのも一案です。
まとめ
この記事ではHubSpotの5つのツールの機能と使い方、料金プランを解説しました。
紹介したHubSpotのツール・プラットフォームを活用すると、マーケティングや営業に関わる業務効率化や売上向上につなげられます。
まずは無料版から始めて、徐々に必要な機能を拡張してみてはいかがでしょうか。