マニュアルを作成・共有することで、日々の業務を効率的に進めたり、教育にかかる時間を削減したりする効果が期待できます。
しかしマニュアル作成には時間と手間がかかるため、外注する企業も多いです。
この記事では、マニュアル作成の外注にかかる費用相場やおすすめの代行サービスなどについて解説します。
マニュアル作成サービスに依頼できる業務内容
マニュアル作成代行サービスに依頼できる業務内容は、主に以下の3つです。
- マニュアルの新規作成
- マニュアルの更新、リライト
- 電子化、フォーマット変更
それぞれ詳しく見ていきましょう。
マニュアルの新規作成
マニュアル作成代行では、マニュアルの新規作成の依頼が可能です。
蓄積されたノウハウと経験に基づき、個々の会社に応じたマニュアルを一から作成してくれます。
まずはマニュアル作成の目的や現状の課題に関する打ち合わせを行い、最適なフォーマットやレイアウトの提案、印刷・製本までの一連の作業にも対応してもらえます。
マニュアルの更新・リライト
既存のマニュアルの更新やリライトも、マニュアル作成代行に依頼できます。
マニュアルを作成してから時間が経っていると、システムやIT機器の更新などによって、マニュアルと実務が合っていないということも少なくありません。
プロであるマニュアル作成代行サービスに依頼することで、マニュアルを最新の状態に保てるだけでなく、既存のマニュアルの改善点を見つけてより使いやすいものにするきっかけにもなるでしょう。
電子化、フォーマット変更
すでにあるマニュアルを電子化したり、フォーマットを変更したりすることも代行依頼が可能です。
近年では紙の状態で使用していたマニュアルを電子化して、クラウド上でスマートフォンやパソコンから閲覧するケースが増えてきました。
マニュアルの電子化と同時に、Wordなどで作られたフォーマットをPDFなどに変更することが一般的であり、これらの作業をマニュアル作成代行に依頼できます。
マニュアル作成の外注にかかる費用相場
マニュアル作成代行の費用は、依頼する項目によって異なります。
以下では、マニュアル作成の外注にかかる費用相場について解説します。
企画構成
企画構成は、どのようなマニュアルを作りたいのかという事前の打ち合わせにかかる費用です。
費用相場はおよそ5万円〜30万円前後とされており、打ち合わせの時間・回数、必要工数などによって料金も大きく異なります。
他の工程に比べると企画構成費用は高額になる傾向がありますが、意向に沿わない企画構成にならないようにするためにも、事前の念密な打ち合わせは欠かせないといえるでしょう。
原稿作成
原稿作成は、マニュアルの内容を執筆する作業にかかる費用です。
費用相場はA4サイズ1ページあたり5千円〜1万5千円程度であり、内容の専門性が高くなるほど費用も高額になります。
専門知識が必要なケースでは、通常の1ページあたりの単価にプラス料金が加算され、調査費や取材費といった費用が別途かかることもあります。
図や画像の作成
文章以外の図や画像などの作成も依頼する場合は、別途料金が必要です。
単価は1点あたり2千円〜1万円が相場となっており、作成する図や画像の精密度が高いほど費用も高くなる傾向にあります。
またイラストレーターにオリジナルイラストを依頼したり、カメラマンへの撮影を伴う依頼をしたりすると、さらに費用がかさむ場合があります。
印刷、製本
マニュアルを本にする場合は印刷、製本の費用が発生します。
印刷、製本の費用はページ数や印刷部数、サイズやカラーによって大きく異なりますので、事前の見積もり取得がおすすめです。
データのみ作成してもらって印刷は自社で行うこともできますので、少しでも費用を抑えたいといった場合は企画構成の段階で確認しておくとよいでしょう。
マニュアル作成を外注するメリット
マニュアル作成を代行サービスに依頼するメリットとして、以下のような点が挙げられます。
- 高品質なマニュアルが作成できる
- 業務効率化につながる
- 納期スケジュールを把握できる
それぞれのメリットについて見ていきましょう。
高品質なマニュアルが作成できる
複数の実績や事例のあるマニュアル作成代行サービスでは、マニュアルの製作技術やノウハウが備わっており、高品質なマニュアルを作成してもらえるでしょう。
マニュアル作成はただ情報をまとめるだけでなく、使い手が理解・実践しやすいように作成する技術が不可欠です。
マニュアル作成のプロに外注することで、自社で作るよりも高品質で使い勝手の良いマニュアルの完成が期待できます。
業務効率化につながる
マニュアル作成を外注する大きなメリットとして、業務効率化が挙げられます。
慣れていない人材でマニュアルを一から作り上げていく作業には、多大な時間と労力が必要です。
また手間のかかるマニュアル作成にリソースを取られてしまい、本来おこなうべき業務が滞ってしまう可能性もあります。
マニュアル作成を代行することで、これまでマニュアル作成に割いていた時間をより重要な業務に充てることができ、業務効率化や利益向上につなげられます。
納期スケジュールを把握できる
納期スケジュールをきちんと把握することができる点も、マニュアル作成を外注するメリットです。
自社でマニュアルを作成する場合、通常業務とは別にマニュアル作成のための時間を確保せねばなりません。
仮に社員へマニュアル作成の納期を設定しても、慣れない作業に段取りがうまくいかず、締切に間に合わないことも起こり得るでしょう。
マニュアル作成を外注すれば、契約事項である納期に遅れることはまずありませんので、納期スケジュールが明確になります。
おすすめのマニュアル作成代行サービス3選
マニュアル作成代行におすすめのサービスを3つ紹介します。
タスカル
出典:https://taskar.online
オンラインアシスタントサービス「タスカル」では、マニュアル作成の代行業務もサポートしています。
最短即日からマニュアル作成の業務サポートが可能となっており、マニュアル作成と並行して経理や総務などのバックオフィス業務を委託することもできます。
ニーズに合わせた3つの料金プランが用意されていますので、自社に必要なサービスから選ぶとよいでしょう。
マイクロメイツ
出典:https://www.micromates.co.jp/lp/manual/
マイクロメイツでは、業務・操作マニュアル作成、Webマニュアルの作成から英語などの多言語への翻訳や保守まで、マニュアルに関するあらゆる解決策を提供しています。
ユーザー視点に立ったマニュアル作りに定評があり、マニュアル制作について30年以上の経験と300社以上の実績があります。
またマニュアル作成後の研修やヘルプデスクなどのサービスも充実しており、ユーザーごとに適した柔軟な提案を受けることが可能です。
ヒューマンサイエンス
出典:https://www.science.co.jp/document/index.html
ヒューマンサイエンスは、マニュアル作成の代行から社内体制の構築まで、マニュアルに関するさまざまなサービスを提供している会社です。
製造業やIT業界の大企業を中心に、これまでに3,100件以上のマニュアル作成経験と240社以上の取引実績があります。
マニュアル制作に精通したコンサルタントが担当し、最新テクノロジーの活用でマニュアル完成までの期間やコスト削減を実現します。
まとめ
この記事では、マニュアル作成の外注にかかる費用相場やおすすめの代行サービスなどについて解説しました。
リソースに余裕がある場合は自社でマニュアル作成を行うのもひとつの手です。
しかし人的リソースが足りていない場合、高品質なマニュアルを作りたいといった場合、プロに外注することをおすすめします。
マニュアル作成代行に依頼すれば、自社のマニュアル整備は大きく進展することでしょう。