この記事を読んでほしい方
・社内にWebデザイナーがおらず、サイト内にアイコンやイラストが挿入できない
・イラストの著作権が曖昧なままWebサイトに利用している
・自社のページにぴったりな、ちょうどいいイラストやアイコンが手に入らない
この記事では、どなたでも利用可能なビジネスに使えるフリーアイコン素材の概要・メリット、おすすめサイトをご紹介します。自社のWeb制作にご活用ください。
1、フリー素材のアイコンとは?
フリー素材のアイコンとは、制作者が無償で配布しているアイコン素材のことです。フリー素材は制作者の好意から無償配布となっています。アイコンは視覚的な表現のためにWeb製作に欠かせず、必要な数も多いです。Webサイトはもちろん、アプリやバナー、印刷物にも利用されており、フリー素材の活用はWeb制作では必須のポイントとなります。
2、Webサイトでアイコンを使うメリットとは?
アイコンは、Webサイト上でどこをクリックすればどこに誘導されるのかをイメージとして示します。このため、アイコンを利用すればユーザーの視覚的な誘導が容易になるメリットがあります。
また、Webサイトでテキストが多くなると単調な印象を与えてしまいます。このため、Webサイトに適したアイコンを選ぶことがユーザーインターフェースの向上につながるのです。アイコンの選択はサイトへのアクセス数や、CVの増加にも大きな影響を与えます。
3、フリー素材のアイコンを利用する際に確認すべきポイント
【ポイント①】利用の範囲
利用の範囲とは営利目的を伴うかどうかで区別されます。つまり、収益を上げる目的でアイコンを利用すれば「商用利用」に該当し、収益が目的でなければ「私的利用」に該当します。商用利用にあたるケースとしては、商品販売や広告収入目的のサイト運営があります。これらは商用利用として禁止される場合があり、利用規約の確認が必要です。
【ポイント②】クレジット表示の必要性
クレジット表示とは(C)マークのことです。フリー素材のアイコンの中にはクレジット表示をしなければならないものがあり、注意が必要です。具体的には、(C)株式会社Aと記載します。簡易な記載ではありますが、自社のサイトに他社名が入ってしまいます。これを避けるためにはクレジット表示不要の素材を使わなければなりません。
【ポイント③】加工・改変の可否
アイコンを使用する際、自社サイト向けにカスタマイズすることがあります。しかし、これが加工・改変として規約違反となってしまう場合があるのです。というのも、利用規約によっては、利用者が素材に手を加えることを禁止しているケースがあるからです。
具体的には、アイコンの色やサイズを変えたり、文字を加えたりすることが該当します。トラブル予防のためにも、事前に加工や改変ができるのか、できるとして範囲はどこまでか、利用規約の確認が必要です。
【ポイント④】再配布の可否
再配布とは、デジタルデータを著作権者以外がコピーして第三者に交付することです。著作権法上、 違法コピーとされます。 許諾がない場合に著作権者に無断でコピーすると違法となるので注意が必要です。
【ポイント⑤】ファイル形式
フリー素材のアイコンは複数のファイル形式で提供されており、 利用者が用途に応じて選ばなければなりません。一般的にはPNGとJPGが多いでしょう。他にもSVG、GIFなどのファイル形式もあります。なお、AI、EPS、PSDはそのままではWebサイトにアップできませんので注意が必要です。
4、ビジネスに使えるフリーアイコン素材サイト10選
サービス名 | 商用利用 | クレジット表記 | 加工改変 | ファイル形式 |
ちょうどいいイラスト | 〇 | なし | 〇 | eps、png |
loosedrawing | 〇 | なし | 〇 | PNG |
ICON BOX | 〇 | なし | 〇 | PNG、SVG |
unDraw | 〇 | なし | 〇 | PNG、SVG |
Material icons | 〇 | なし | 〇 | PNG、SVG |
FLAT ICON DESIGN | 〇 | なし | 〇 | JPEG、PNGSVG、Ai、EPS |
Icooon Mono | 〇 | なし | 〇 | JPG、PNG、SVG、 Ai、EPS |
iconmonstr | 〇 | なし | 〇 | PNG、SVGEPS、PSD |
icon-rainbow | 〇 | なし | 〇 | JPG、PNG、SVG、 Ai、EPS |
Flaction | 〇 | あり | 〇 | PNG、SVG、EPS、PSD |
(1)ちょうどいいイラスト
サイト名の通り「ちょうどいい」イラストが500点以上使える素材サイトです。無料で商用利用でき、クレジット表記も不要です。ただし、素材の再配布や販売行為は禁止されています。
(2)loosedrawing
かわいらしいイラストで統一感があります。ビジネスから時事ネタまで幅広いジャンルの素材を網羅します。会員登録不要で利用できるのも、嬉しいところです。ダウンロードする際のファイル形式はPNGです。
(3)ICON BOX
柔らかいタッチのアイコンが多いです。どのアイコンもクオリティが高く汎用性があります。 パスデータを編集できる状態で提供されています。アイコンの検索性も高く、例えば、線が「太い・細い」というテイスト別に検索できます。カテゴリーも「ビジネス・金融、人物、文具・雑貨、記号・マーク・矢印、建物・自然、乗物」と幅広く網羅しています。
(4)unDraw
海外サイトです。検索も英語で行います。無料での商用利用が可能でクレジット表記も不要です。ただし、素材の再配布は禁止されています。アイコン素材を再編集して、許諾なく別のサイトに配布するのは規約違反です。
(5)Material icons
Google社によるフリー素材のサイトです。Google社が運営するだけに多種多様な種類のアイコンが用意されています。見ただけで直感的に内容をイメージできるアイコンが多く、機能性が高いです。
(6)FLAT ICON DESIGN
カテゴリー別にフラットデザインのアイコン素材が揃っています。アイコンの種類も日用品から人物、イベントなど多様です。アザラシやバッファローなど個性的なアイコンがあります。また、罫線やピクトグラムなどのビジネス系のアイコンもあります。利用に際しては、背景色の変更も柔軟に行えます。
(7)Icooon Mono
6000種類以上のフリーアイコンが、ジャンル別に用意されています。わかりやすく、見やすいアイコンが多いです。選択した素材を一括でダウンロードできるのも嬉しい特徴です。モノトーンの素材が中心で、幅広いジャンルのサイトで利用できます。なお、アイコンをダウンロードする前にサイト上で、アイコンの色やサイズの変更が可能です。
(8)iconmonstr
クオリティの高い素材が多く世界中で人気を集めています。難点は、海外のサイトであるため、英語で検索しなければならないことです。もっとも、操作性はシンプルでIT初心者でも迷わずにダウンロードまで行えるでしょう。カスタマイズも柔軟にでき、Webサイトで使っているフォントに合わせたアイコンを選択できます。例えば、アイコンが、Fil / Bold(太め)とThin(細め)の2タイプから選べます。
(9)icon-rainbow
全てのアイコンが商用利用可能です。モノトーンのアイコンで構成され、Web制作で幅広く利用できます。丸で囲われたアイコンが多いのも特徴です。ジャンル別にアイコンが揃っており、用途に応じて適切なアイコンを選択可能です。人物アイコンや企業アイコン、規格マークなどがあります。アイコンのサイズや色は変更できます。自社のWebサイトに合ったアイコンにアレンジできるでしょう。
(10)flaticon
フラットデザインのアイコンをダウンロードできるサイトです。フラットデザインとは、立体感や質感を排除したモバイル端末向けのデザインです。アイコンの数は10,000以上です。ビジネスからプライベートで活用できるアイコンまで用途別に見つけることができます。
まとめ:フリーアイコン素材を使ってWeb制作のクオリティを上げよう
この記事ではアイコンのフリー素材のメリットやおすすめサイトを紹介しました。Web制作に使えるビジネス用おすすめフォントについてはおすすめフォント【ビジネス目的別おすすめフォント】も参考にしてみてくださいね。Web制作の効率化や作業の時短に少しでも役立てば幸いです。
オンラインアシスタント「タスカル」でも、アイコン素材を活用して企業のWebサイトやLP制作・更新を手がけています。低コストで制作外注を考えている方は、是非一度「タスカル」をご検討ください。