イラストレーター(Adobe Illustrator)で制作した.aiデータを編集する場合、一般的にはAdobe Creative Cloud(Adobe Illustrator)の契約が必要です。しかし、.aiデータを手軽に編集したいと考えている方のなかには、以下のように悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
- .aiデータを編集したいけど、Adobe Illustratorをインストールしていない。
- デザインデータ内の文言を少しだけ変えたいができない。
- ロゴデータの色を変えられない。
- レイアウトを微調整したいができない。
- Adobe Creative Cloud(Adobe Illustrator)の契約は費用がかさむので、できれば避けたい。
- 他に.aiデータを編集できるツールや編集代行サービスはないだろうか。
本記事では、Adobe Creative Cloud(Adobe Illustrator)以外でも.aiデータの編集ができるツールや編集代行サービスについて紹介しています。.aiデータの編集に困っている方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。
Adobe Creative Cloud(Adobe Illustrator)の料金
前提として、.aiデータを正攻法で編集しようとすると、Adobe Creative Cloud(Adobe Illustrator)に契約しなければなりません。
Adobe Creative Cloudの料金は以下のとおりです。
個人プラン | 法人プラン | |
Adobe Illustratorのみ | 2,728円/月(税込) | 4,380円/月(税込) |
複数アプリのセット | 6,480円/月(税込) | 9,280円/月(税込) |
出典:Adobe「Creative Cloudアプリのプランと価格」
上記からわかるように、個人・法人いずれの場合でも、それなりの月額費用がかかります。本格的に.aiデータを編集する方であれば契約したほうが良いですが、手軽に.aiデータを編集したい目的の方にとっては、費用負担が大きくなってしまうでしょう。
.aiデータを編集できるツール
本章では、Adobe Creative Cloud(Adobe Illustrator)以外に.aiデータを編集できるツールとして、以下の3つを紹介します。
- Inkscape
- Affinity Designer
- CorelDRAW Graphics Suite
Inkscape
Inkscape(インクスケープ)は、無料のオープンソースソフトウェアです。Windows、macOS、Linuxに対応しています。主な機能として、基本的なオブジェクトの作成や操作などは一通り揃っています。
料金 | 無料(オープンソースソフトウェア) |
対応OS | Windows、macOS、Linux |
主な機能 |
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Inkscapeは無料で使えるツールのため、個人や小規模事業者などでも手軽に利用しやすいでしょう。
Affinity Designer
Affinity Designerは、「APPLE DESIGN AWARD WINNER」など複数の受賞歴を持つベクターグラフィックスソフトウェアです。Windows、macOS、iOSに対応しています。
有料ソフトウェアですが、30日間の無料トライアルがあります。高度なズーム処理や高いカスタマイズ性が特徴です。
料金 | Windows版・macOS版:10,400円(税込) iOS版:2,400円(税込) ユニバーサルライセンス:24,400円(税込) ※すべて1回購入の料金 |
対応OS | Windows、macOS、iOS |
主な機能 |
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CorelDRAW Graphics Suite
CorelDRAW Graphics Suiteは、プロ仕様のグラフィックデザインが特徴のソフトウェアです。世界的なグローバル企業も利用しています。有料ソフトウェアですが、15日間の無料トライアルがあります。対応OSはWindows、macOS、iOSです。
豊富なイラストレーション形式や柔軟性の高いページレイアウトなどが特徴です。
料金 | 年間サブスクリプションプラン:41,250円/年(3,438円/月)(税込) 1回購入:82,500円(税込) ※15日間の無料トライアルあり |
対応OS | Windows、macOS、iOS |
主な機能 |
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.aiデータの編集代行サービス
前述のとおり、Adobe Creative Cloud(Adobe Illustrator)以外にも.aiデータを編集できるツールはあります。しかし、「ソフトウェアをインストールしても自分で使いこなせなさそうなので、誰かにお願いしたい」という方も多いのではないでしょうか。
そこで、ここでは.aiデータの編集代行サービスとして、以下の3つを紹介します。
- タスカル
- ココナラ
- ワールドミーティング
タスカル
タスカルは、月10時間から気軽にさまざまな業務を頼めるオンラインアシスタントサービスです。タスカルでは、.aiデータの編集だけでなく、バナー・チラシなどのデザイン制作や事務作業など幅広い業務の代行サービスを行っています。
運営元 | 株式会社Colors |
料金 |
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主な機能 | .aiデータ編集のほか、デザイン制作や事務作業なども幅広く依頼可能 |
ココナラ
ココナラは、日本最大級のスキルマーケットとして、知識やスキル、経験の売り買いをサポートするプラットフォームです。さまざまな知識やスキルを持った出品者がサービスを提供しており、.aiデータの編集代行サービスを出品している個人やフリーランスもいます。
運営元 | 株式会社ココナラ |
料金 | 出品者によって異なる |
主な機能 | 個人やフリーランスが多く、安価で依頼できる傾向がある |
ワールドミーティング
ワールドミーティングは、国際・国内会議の運営や各種事務代行サービスを提供している企業です。サービスラインナップのなかに「インデザイン・イラストレーター編集代行センター」があり、.aiデータなどの編集代行を行っています。
運営元 | 株式会社ワールドミーティング |
料金 | 1点につき1,000円~(税別) |
主な機能 | 1点から依頼でき、数量によっては割引もある |
まとめ
Adobe Creative Cloud(Adobe Illustrator)がなくても、無料ツールなどを用いて.aiデータを編集することは可能です。自分でツールを使った編集が難しいと感じる場合は、編集代行サービスに依頼するのも有効な手段となります。
.aiデータの編集や周辺の事務作業をまとめて外部にお願いしたい小規模事業者や一人社長は、タスカルなどの代行サービスを活用してみてはいかがでしょうか。