イラストレーター(Adobe Illustrator)で制作した.aiデータを編集する場合、一般的にはAdobe Creative Cloud(Adobe Illustrator)の契約が必要です。しかし、.aiデータを手軽に編集したいと考えている方のなかには、以下のように悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
- .aiデータを編集したいけど、Adobe Illustratorをインストールしていない。
- デザインデータ内の文言を少しだけ変えたいができない。
- ロゴデータの色を変えられない。
- レイアウトを微調整したいができない。
- Adobe Creative Cloud(Adobe Illustrator)の契約は費用がかさむので、できれば避けたい。
- 他に.aiデータを編集できるツールや編集代行サービスはないだろうか。
本記事では、Adobe Creative Cloud(Adobe Illustrator)以外でも.aiデータの編集ができるツールや編集代行サービスについて紹介しています。.aiデータの編集に困っている方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。
\オンラインアシスタントをコスパで選ぶなら、月額2.75万円〜/10時間の「タスカル」🤗/
バックオフィス業務をサポートする「タスカル」は、事務作業、経理、Web・SNS更新などを丸投げOK!初期費用なし&低コストの月額で始められるので、一人社長やフリーランスに選ばれています。
.ai データとは
今回紹介する「.aiデータ」とは、Adobe社のソフトウェアであるIllustratorのデータ形式です。ファイルの拡張子は「.ai」で表されることから、「.aiデータ」や「AIファイル」と呼ばれます。ロゴや名刺、パンフレットなど、主にデザイン系のデータとして取り扱われる形式です。
.aiデータを利用するメリット
なぜデザイン系のデータとして、AdobeのIllustrator特有のデータである「.aiデータ」が使われているのでしょうか。「.aiデータ」よりも使い勝手の良い他のデータに代替できないのでしょうか。他ではない「.aiデータ」を利用することによる主なメリットを紹介します。
- サイズが変更しやすい
- 加工や編集がしやすい
- 管理や更新がしやすい
- 他のAdobeソフトでも利用できる
サイズ変更がしやすい
.aiデータは、印刷物のファイル形式としてよく利用されています。理由は、拡大や縮小などデータのサイズを変更しても、画像が劣化しにくいためです。ピクセルで表現される写真などのデータとは異なり、数学的に画像が構成されていることが理由です。再編集する際に、画像の解像度を気にせずに自在にサイズを変更して使用できる点が支持されています。
加工や編集がしやすい
,aiデータは構造化されている特徴があります。景色の変更や文字の修正などの微修正がしやすく、複雑な構造をもった画像も管理しやすい面があります。既存のデータを利用して簡単に加工ができるのも、.aiデータを利用するメリットです。
管理や更新がしやすい
.aiデータは、編集機能を保持したままデータ化できるため、データの管理や更新のしやすさに強みがあります。データの一部分のみを編集できるようにして保存したり、過去のバージョンを開いて編集したりすることも可能です。保存したデータを、状況に合わせて微調整して再利用したい場合などに役立ちます。
他のAdobeソフトでも利用できる
.aiデータを作成できるIllustratorは、Adobeのソフトウェアです。そのため、.aiデータは他のAdobe製品と親和性が高く、Creative Cloudなどの他のAdobe製品との連携もできます。例えば、他のAdobe製品でAIモデルのプレビューなども可能になります。
▼.aiデータは、SNSで利用する元画像データとしても使用することがあります。タスカルSNSの運用サービスの内容は、こちらの資料で詳しく紹介しています。

.ai データ利用の注意点
.aiデータとして保存されている画像の閲覧のみであれば、AdobeのIllustrator以外でも対応できるソフトウェアはあります。しかし、.aiデータの編集は、基本的にIllustrator以外ではできません。Illustrator以外の.aiデータが編集できるソフトウェアでも、編集の自由度が低く、Illustratorのように編集できないデメリットがあります。
また、Illustratorでもバージョンが異なると、レイアウトが崩れるなど、データが正しく表示されないこともあるため、注意しましょう。
Adobe Creative Cloud(Adobe Illustrator)の料金
Adobe Creative Cloudの料金は以下のとおりです。
個人プラン | 法人プラン | |
Adobe Illustratorのみ | 3,280円/月(税込) | 5,080円/月(税込) |
複数アプリのセット | 7,780円/月(税込) | 10,780円/月(税込) |
出典:Adobe「Creative Cloudアプリのプランと価格」
上記からわかるように、個人・法人いずれの場合でも、それなりの月額費用がかかります。本格的に.aiデータを編集する方であれば契約したほうがよいですが、手軽に.aiデータを編集したい目的の方にとっては、費用負担が大きくなってしまいます。
.aiデータを編集できるツール
本章では、Adobe Creative Cloud(Adobe Illustrator)以外に.aiデータを編集できるツールとして、以下の3つを紹介します。
- Inkscape
- Affinity Designer
- CorelDRAW Graphics Suite
Inkscape

出典:Inkscape
Inkscape(インクスケープ)は、無料のオープンソースソフトウェアです。Windows、macOS、Linuxに対応しています。主な機能として、基本的なオブジェクトの作成や操作などは一通り揃っています。
料金 | 無料(オープンソースソフトウェア) |
対応OS | Windows、macOS、Linux |
主な機能 |
|
Inkscapeは無料で使えるツールのため、個人や小規模事業者などでも手軽に利用しやすいでしょう。
Affinity Designer
Affinity Designerは、「APPLE DESIGN AWARD WINNER」など複数の受賞歴を持つベクターグラフィックスソフトウェアです。Windows、macOS、iOSに対応しています。
有料ソフトウェアですが、30日間の無料トライアルがあります。高度なズーム処理や高いカスタマイズ性が特徴です。
料金 | Windows版・macOS版:10,400円(税込) iOS版:2,400円(税込) ユニバーサルライセンス:24,400円(税込) ※すべて1回購入の料金 |
対応OS | Windows、macOS、iOS |
主な機能 |
|
CorelDRAW Graphics Suite
CorelDRAW Graphics Suiteは、プロ仕様のグラフィックデザインが特徴のソフトウェアです。世界的なグローバル企業も利用しています。有料ソフトウェアですが、15日間の無料トライアルがあります。対応OSはWindows、macOS、iOSです。
豊富なイラストレーション形式や柔軟性の高いページレイアウトなどが特徴です。
料金 | 年間サブスクリプションプラン:41,250円/年(3,438円/月)(税込) 1回購入:82,500円(税込) ※15日間の無料トライアルあり |
対応OS | Windows、macOS、iOS |
主な機能 |
|
▼タスカルではWebサイト制作やSNS運用も支援しています。活用事例については、こちらの資料で詳しく紹介しています。

.aiデータの編集代行サービス
前述のとおり、Adobe Creative Cloud(Adobe Illustrator)以外にも.aiデータを編集できるツールはあります。しかし、「ソフトウェアをインストールしても自分で使いこなせなさそうなので、誰かにお願いしたい」という方も多いのではないでしょうか。
そこで、ここでは.aiデータの編集代行サービスとして、以下の3つを紹介します。
- タスカル
- ココナラ
- ワールドミーティング
タスカル
タスカルは、月10時間から気軽にさまざまな業務を頼めるオンラインアシスタントサービスです。タスカルでは、.aiデータの編集だけでなく、バナー・チラシなどのデザイン制作や事務作業など幅広い業務の代行サービスを行っています。
運営元 | 株式会社Colors |
料金 |
|
主な機能 | .aiデータ編集のほか、デザイン制作や事務作業なども幅広く依頼可能 |

ココナラ

出典:株式会社ココナラ
ココナラは、日本最大級のスキルマーケットとして、知識やスキル、経験の売り買いをサポートするプラットフォームです。さまざまな知識やスキルを持った出品者がサービスを提供しており、.aiデータの編集代行サービスを出品している個人やフリーランスもいます。
運営元 | 株式会社ココナラ |
料金 | 出品者によって異なる |
主な機能 | 個人やフリーランスが多く、安価で依頼できる傾向がある |
ワールドミーティング
ワールドミーティングは、国際・国内会議の運営や各種事務代行サービスを提供している企業です。サービスラインナップのなかに「インデザイン・イラストレーター編集代行センター」があり、.aiデータなどの編集代行を行っています。
運営元 | 株式会社ワールドミーティング |
料金 | 1点につき1,000円~(税別) |
主な機能 | 1点から依頼でき、数量によっては割引もある |
.aiデータを他のファイル形式に変換する方法もある
.aiデータを利用するデメリットは、AdobeのIllustratorでないと自由に編集するのが難しいことです。.aiデータをそのまま利用するのではなく、他の編集や管理がしやすいファイル形式に変換して利用する方法もあります。主な変換先を紹介します。
PDFに変換する
.aiデータの欠点は、パソコンで簡単に閲覧できないことです。Illustratorまたは、.aiデータをプレビューできるソフトウェアでないと、中身を確認できません。
PDFファイルは、文書形式のファイルになりますが、基本的にOSやデバイスに関わらず表示や印刷ができます。Adobe AcrobatなどのPDFエディターがあれば、データの編集も可能です。
ラスターファイルに変換する
ラスターファイルは、主な画像形式のひとつです。画像がピクセルで表現されるのが特徴で、代表的なものに、JPEGやPNGがあります。写真やイラストを保存する際のファイル形式で利用されます。ラスターファイルは、高品質の画像を保存するのに適した方法です。Adobe Photoshopなどの編集ソフトで画像の加工や修正ができます。なお、.aiデータとは異なりピクセルで画像が表現されることから、拡大したときに画像が粗くなりやすいなどの注意点もあります。
別のベクターファイルに変換する
ベクターファイルも、主な画像形式のひとつです。ベクターファイルは、画像をピクセルで表現せず、数式などを利用して表現するのが特徴です。.aiデータもベクターファイルに分類されます。ベクターファイルの特徴は、.aiデータのメリットでも取り上げたように、拡大縮小で画像が劣化しにくいことです。ただし、複雑な画像の表現が難しいため、精細な写真よりは、ロゴやイラストなどで利用される傾向にあります。.aiデータ以外に、EPSやSVGなどのファイル形式に変換して利用する方法があります。SVGファイルであれば、さまざまなWebブラウザでファイルを開くことが可能です。
▼タスカルではバックオフィス関連のさまざまな業務のサポートをしています。個人事業主さま向けの活用法は、こちらの資料で詳しく紹介しています。

まとめ
Adobe Creative Cloud(Adobe Illustrator)がなくても、無料ツールなどを用いて.aiデータを編集することは可能です。自分でツールを使った編集が難しいと感じる場合は、編集代行サービスに依頼するのも有効な手段となります。
.aiデータの編集や周辺の事務作業をまとめて外部にお願いしたい小規模事業者や一人社長は、タスカルなどの代行サービスを活用してみてはいかがでしょうか。