2024年6月、オンラインアシスタントサービス「タスカル」が、導入企業・累計600社を突破しました。
導入社数を順調に伸ばす背景にあるスタッフ、クライアントへの思いや、「タスカル」が目指すこれからの時代のオンラインアシスタント業界の展望について、タスカルを運営する株式会社Colors 代表取締役 角前壽一氏 にお聞きしました。
タスカルの創業ストーリーはこちらから
成長の原動力はお客様とスタッフの支え
今回、ついに導入企業が600社を突破いたしました。ひとえにサービスリリース当初からご利用いただいているお客様と、日々の業務を支えてくれているスタッフのおかげです。本当に、心から感謝を申し上げます。
ほとんど市場認知がない中でのスタートだったにも関わらず、コロナ禍を経ても続けてご利用いただいているお客様もいらっしゃいます。また、多彩な業界のお客様をサポートさせていただいていることは、私自身にとっても、タスカルにとっても、日々挑戦であり、非常にありがたく感じております。
最大の挑戦だったリモートへのシフト
この5年の中での最大の挑戦は、完全リモートへのシフトでした。創業当初は東京と大阪を行き来しながらサービスを提供していましたが、コロナ禍を契機に完全リモートへのシフトを決断しました。当時はまだリモートワークが一般的ではなく、事業としても伸び悩んだ時期もありましたが、時間があるうちにスタッフとたくさん話し合い、どうやって事業を大きくさせるかという戦略をしっかり立てられたことで、その後の飛躍につながったと思います。
スタッフの成長こそが事業成長の鍵
ビジネスで利益を出すことはもちろん重要ですが、タスカルのような、人と人との関わりが根幹にあるサービスにおいては、顧客とスタッフ双方が気持ちよく仕事を進められる環境こそが、何よりも重要だと考えています。コミュニケーションを密にすることで、お客様のニーズを正確に把握し、最適なサービスを提供することができるからです。
もちろん最初からうまくいったわけではありませんでした。いくつもの失敗を重ね、メンバーと共にさまざまな意見交換を行い、改善を重ねることで、今のスタイルが出来上がってきました。
サービスリリース当初は私を中心に事業展開を進めていましたが、今はマネージャーをはじめ、多くのメンバーが主体的に事業を推進してくれています。スタッフ一人ひとりの成長が、タスカルの成長に繋がっていると感じています。
創業当初から変わったこと・変わっていないこと
変わっていないことは、「すべての人に『人生は楽しい』を提供する」というミッションです。ここはブレずに持ってきましたし、これからも持ち続けていきたい点です。もう一つは、顧客のターゲット層です。自分自身が一人で起業して非常に大変だったという経験から、中小企業やスタートアップ、一人社長に向けたサービスを展開しています。日本の企業のうち99％は中小企業と言われています。日本経済を活性化させていくには中小企業をしっかりサポートすることが、非常に大事だと考えています。
変わったこととしては、組織が格段に大きくなったことです。それに合わせてシステム自体をアップデートしていかなくてはいけない点においては、苦労しながら取り組み続け、ここ1,2年でようやく少しずつ回り始めてきたと感じています。
また、スタッフ同士のコミュニケーションも変化してきました。テキストでのコミュニケーションが主となるので、言葉の選び方や情報の伝え方などはお互いに気を配りながらやり取りをしていますし、必要に応じて随時オンラインミーティングなどで確認し合っています。
最近では業務以外のこともやり取りできるチャンネルなどもできて、ある意味人間くさいコミュニケーションがオンライン上で行われています。チーム制を取っていることもあり、「リモートワークなのに孤独感があまりない」と言われることもありますね。オンライン講習会なども開催していて、ツールの使い方や活用方法など知識を共有し学び合う試みも始まっていて、スタッフ同士のポジティブなコミュニケーションが活発に行われています。
タスカルは事業成長を加速させる、頼れるパートナー
お客様には、ノンコア業務を手放し、皆さんにしかできない価値の高い業務に集中していただきたいと常々お伝えしています。私自身もその点を強く意識しながら、スタッフとの関わりを築いています。
例えば、自分でもできるけどスタッフに任せられる仕事については、極力自分で抱えず、スタッフにお願いするようにしています。最初は依頼するのが苦手で、少ししかお願いできなかったり、安全な仕事だけを依頼したりしていましたが、思い切ってさまざまな業務を手放し始めました。すると、スタッフがしっかりとサポートしてくれることを実感しました。
日常的に行っていた作業のウェイトが大幅に減り、重要なコミュニケーションや新しいビジネスのアイデアを生み出すためのリサーチなどに多くの時間を割けるようになりました。体感としては日々の作業の約95%がカットできたと感じています。
お客様にも「無理かもしれない」と思わずに、まずはこの仕事を外せると楽になると感じる業務をどんどんご相談いただきたいです。スタッフが内容を精査し、可能な範囲や条件を提案しながら進めていくことで、頼れるパートナーができたというお声をいただくこともあります。タスカルを使っていただくことで、自分の時間を有効に使えるようになることを、私自身の経験からも強くお勧めしています。
スタッフ個人の希望に合わせて働き方を柔軟に変化させる
スタッフの皆さんに関してはご本人の希望に合わせた働き方をしていただくことを重要視しています。やはり個人によって望む働き方や仕事の内容はバラバラです。通常では会社の一定の指標があり、それに合わせて働いてもらうことが一般的かと思いますが、タスカルではまず、スタッフご自身がどのように働きたいのかをお伺いします。その中で業務を組み立てていくというシステムを作ることで、スタッフにも無理なく楽しく働いていただけるようにしています。
また、タスカルとしては挑戦することを重視しているので、社内公募を出して「やりたい」と手を上げた方にはぜひ挑戦してもらう場を作っています。具体的にはチーム制を取り、ディレクターやサブマネージャーなどがサポートしながら、クオリティを落とさずにチャレンジできる環境を構成しています。成長の源泉はチャレンジだと考えています。スタッフが成長することで、タスカル自体も成長できるので、たくさん挑戦していただきたいですし、今後もどんどんそういう機会を生み出していきたいです。
スタッフ一人ひとりが輝き、理想の人生を実現できる場所
タスカルは、単なる職場ではなく、スタッフ一人ひとりが理想の人生を共に作っていくことができる場所を目指しています。多くのスタッフが「こんな働き方ができるなんて思っていなかった」と驚きや喜びを語ってくれることを、とても嬉しく感じています。
タスカルで働くことで、それまでの「働く」の想像を超えて、「本当はこうしたい」「こうできたらいい」という新たな可能性を見出し、その希望を実現できる組織であることが理想です。それぞれが自分の理想の人生を表現し、実現できるような選択肢を提供することがタスカルの目指すところです。スタッフ一人ひとりが、自分の理想の働き方と人生を築いていける場所であり続けたいと願っています。
業界が一体となって盛り上げていく
これからはさまざまな企業が共にオンラインアシスタント業界を盛り上げていくことが重要だと考えています。オンラインアシスタントの市場はまだ小さいため、業界に関わる企業がオープンに連携・協力して市場を拡大し、オンラインアシスタントの認知を広めていくことが大切です。
その中で、タスカルのサービスがどのように役立つのか、どのように他と異なるのかを明確にし、お客様に選んでもらえるようなシステムを確立していくことが目標です。
今後はより他社との連携や交流を通じて、業界全体の認知度を高め、オンラインアシスタントという選択肢を、より多くの企業に検討してもらえるよう努力していきたいと考えています。
今後の展開：1万社1万名体制を目指して
サービスをリリースした当初、「1万社を1万名のスタッフでサポート」という目標を掲げました。現在の日本の中小企業数は400万社とも言われていて、1万社のサポートをしたとしてもまだまだ1％にも満たないというボリュームですが、今後の目標として目指し続けていきます。
また、この2~3年の間に海外のお客様からのご依頼や海外に居住しているスタッフとの関わりも増えてきました。サービスリリース当初はほとんど想定していなかったのですが、完全リモートにシフトしたことにより、物理的な距離をとても簡単に超えられるようになってきたと感じています。今後は日本国内に限らず、海外のグローバル展開も可能性を探っていきたいと考え始めています。
さらに、今後は提供する内容もシフトしていくことを予想しています。今は人が介在してサポートすることで、プロジェクトやプロダクトが展開していますが、今後は私達の想像を超えたようなテクノロジーもたくさん出てくるでしょう。時代の流れや情報をいち早くキャッチアップしながら、よりマーケットにフィットした形での提供のスタイルに変化していく必要もあると考えています。
とはいえ、サービスを提供する中で「人がサポートする」ことの良さはタスカルで大切にしているポイントでもあるので、人の手を介した温かみを持ったサービス提供はこれからも続けていきたいですね。
タスカルで叶う働き方について
「1日どれくらい働いているの？」「自宅保育でも働ける？」など、タスカルでの働き方について、よくあるご質問をまとめました！
