タスカルでは、多くのスタッフが自分らしい働き方でキャリアアップを実現しています。
今回お話を伺ったのは、タスカルで事務ディレクターとして約3年間活躍している京相知里さんです。
前回のインタビュー後、クライアント業務の進行管理やスタッフのサポートに加え、現在は新任ディレクターの育成担当としてもチームを支えています。
自分のキャパシティと向き合いながら、仕事と家庭を両立できる働き方を築いてきた京相さんに、役割が広がってきた経緯と、これから目指すキャリアについて伺いました。

ディレクターとしての経験を、育成へつなげる
ー現在、どのような役割を担当していますか?
事務ディレクターとして、クライアント様の業務進行管理やスタッフさんのサポートを担当しています。ディレクター歴は、2026年10月で丸3年になります。現在は通常のディレクションに加えて、新しく入ったディレクターさんの育成も任せていただいています。
―育成担当になったきっかけを教えてください。
2026年の初めごろ、サブマネージャーから声をかけていただいたことがきっかけです。新任ディレクターさんが業務に慣れるまでの約4か月間、日々の進め方を確認しながら伴走し、不安や疑問をひとつずつ解消できるようサポートしています。
―育成する際に大切にしていることはありますか?
新任ディレクター向けの研修カリキュラムはありますが、育成担当者向けの細かなマニュアルがあるわけではありません。そこで、自分が3年間で経験した成功例だけでなく、失敗したことや判断に迷った場面も包み隠さず伝え、実務で役立つ判断材料にしてもらっています。
―複数のクライアントやスタッフを支えるため、どのように予定を管理していますか?
記憶だけに頼ると抜け漏れが起こるため、GoogleカレンダーとSlackを連携させ、予定やタスクが自動通知されるようにしています。業務開始時や午前・午後の節目、業務終了前に、未返信や未着手の相談がないかを確認し、 記憶ではなく仕組みで漏れを防いでいます。
ー以前と比べて、タスクの捉え方は変わりましたか?
以前は書き出したタスクの量が膨大になり、「何から手をつけよう」と迷うこともありました。現在はタスクを頭の中で整理して、優先順位をつけて1日の流れを組み立てられます。一時期は30社以上を担当していましたが、今は10社ほどに落ち着き、1社1社とより丁寧に向き合えています。
制作ディレクションへの挑戦で広がった視野
ー事務と制作では、ディレクションの違いをどのように感じましたか?
制作ディレクションは専門職の方と連携するため、事務とは別ジャンルの仕事だと感じました。最初は「アウトライン化とは何か」といった基本から一つずつ調べ、用語やツールの役割を実際のやり取りと結びつけながら理解していきました。
―難しさの一方で、制作ならではの面白さもありましたか?
普段目にする商品のPOPやWebサイトが、どのような工程で作られているのかを知れたことは大きな収穫でした。「こういう見せ方があるんだ」と新しい発見が多く、専門職の方々とひとつのものを形にする面白さも味わえました。
―現在は制作ディレクターの役割を離れたそうですね。
父の介護や家族との時間を確保するため、自分のキャパシティを見直し、制作ディレクターとしての働き方を一区切りとしました。事務ディレクションと制作ディレクションを並行して続けると、抱えきれなくなってしまうと判断したためです。役割を増やし続けるのではなく、優先順位を整えることも必要だと実感しました。
―業務を仕組み化する際、最初に意識していることは何ですか?
内容が曖昧なご依頼を受けたとき、その場ですぐに判断して進めることはせず、一度持ち帰るようにしています。「クライアント様が本当に実現したいことは何か」を整理し、必要な作業と不要な作業を切り分け、ゴールから逆算して進め方を考えます。
―手順を考えるときは、実際のツールも操作するのですね。
可能であれば自分でツールにログインし、実際に操作しながらフローを組み立てます。 テキストだけで手順を作ると、実際には分かりにくい順番になっていることもあるためです。スタッフさんもクライアント様も迷わず進められる、無駄の少ない方法を探します。
―仕組み化によって、業務を改善した事例を教えてください。
複数の連絡ツールを使ってエンドユーザー様へ対応していた案件では、情報が分散し、進捗管理が煩雑になっていました。そこで連絡をSlackに一本化し、ワークフロー機能で対応内容をタスク化する仕組みをご提案しました。
―提案後、現場にはどのような変化がありましたか?
クライアント様にも賛同いただき、実際の運用に取り入れていただきました。複数のツールを行き来する必要がなくなり、進捗がひと目で確認できるようになりました。作業漏れを防ぐだけでなく、関係者全員が状況を把握しやすい仕組みを作れた事例です。
相手に合わせた対話と、小さな成功体験が成長を支える
ークライアント様とのコミュニケーションで意識していることはありますか?
相手のタイプや好みに合わせて、文章の長さやトーン、質問の仕方を変えています。簡潔なやり取りを好む方には選択肢を示し、「1番か2番か」「YESかNOか」で答えられる形にします。忙しい方の負担を減らすことを優先しています。
―そのコミュニケーション力は、以前から培ってきたものですか?
前職ではカスタマーサービスのマネージャーを務めていたため、 人と話すことへの抵抗はありませんでした。ただ、タスカルでは業種も状況も異なる多くの方と関わります。レスポンスの頻度や文章の雰囲気を見ながら、心地よい距離感を見極める力はさらに磨かれました。
―ディレクションのスキルを高めるために、役立ったことは何でしょうか?
自分が担当していない案件でも、先輩ディレクターやスタッフさんのやり取りを観察しました。「この依頼には、こう返すのか」という事例を蓄積すると、自分の対応の引き出しが増えていきます。周囲の仕事から学べることはとても多いです。
―これからキャリアを広げたい方は、何から始めるとよいですか?
まずは得意な業務をひとつ担当し、最後までやり遂げることがおすすめです。その成功体験が自信になり、次の挑戦につながります。困ったときは周囲を頼り、最初からすべてをこなそうとせず、段階的に範囲を広げることが大切です。
タスカルで見つけた専門性と、次に目指すキャリア
ータスカルで働く中で、ご自身の強みはどのように見えてきましたか?
得意分野になったのは、LINE公式アカウントの構築や、「Lステップ」「Lメッセージ」の運用・管理です。 タスカルで働き始める前から詳しかったわけではありませんが 、実務で構築・運用を経験し、継続してご依頼をいただく中で知識が蓄積されました。
―未経験の業務が、専門性へ変わっていったのですね。
興味を持って調べ、実際の案件で試行錯誤を重ねるうちに、自分の強みとして定着していきました。初めから完璧な経験がなくても、目の前の業務に向き合い続ければ専門性は育てられます。タスカルには、実務を通じて得意分野を見つける機会があります。
―キャリアについて、あらためて考えた時期もあったそうですね。
途中で転職を考えたこともありました。しかし、父の介護や家庭の状況を考える中で、タスカルの柔軟な働き方が自分に合っていると再認識しました。これまで積み上げたディレクターとしての経験も生かし、ここでさらに貢献したいと思うようになりました。
―今後は、どのような役割を目指していますか?
今後もディレクターとして経験を積みながら、少しずつ自分の役割やできることを広げていきたいと考えています。そのためにも、クライアント様、スタッフさんの双方と良好な関係を築けるディレクターであり続けたいです。
プレイヤーと育成担当の両面から、チーム全体を支えられる力を磨いていきます。
―在宅ワークのオンとオフは、どのように切り替えていますか?
「休むときはしっかり休む」と決め、仕事をする時間と家族と過ごす時間を分けるようにしています。 「今日は父のところへ行く」「夫婦で一緒に食事をする」と決めた時間は、急ぎの案件を除いてパソコンを閉じ、家族との時間に集中します。
―家族を大切にすることが、仕事への向き合い方にもつながっているのですね。
自分にとって最も大切な家族と過ごす時間を確保したいからこそ、 日中の仕事を効率よく終える意識が高まりました。キャリアを築くために私生活を犠牲にするのではなく、大切なものを守れる働き方を整えることが、長く力を発揮することにつながると感じています。
―最後に、キャリアアップを目指す方へメッセージをお願いします。
タスカルには、子育てや介護など、さまざまな事情と両立しながら働くスタッフがいます。困ったときは周囲が支えてくれ、オンラインでも温かな関係を築ける環境です。まずは得意なことから始め、自分に合ったペースで可能性を広げてほしいです。
―ありがとうございました!

