M&A事業とWeb制作・プロジェクト支援事業を展開する株式会社M&Aデザイン様。タスカルでは、複数システムを横断する顧客データ管理やメール配信リスト作成などをお任せいただいています。今回は、代表取締役の岡田様にタスカル導入前の課題、具体的な依頼内容、導入後の効果について詳しくお伺いしました。
| 事業課題 | 煩雑なルーティン業務が毎日あり、時間的にも心理的にも大きな負担となっていた |
|---|---|
| 導入の決め手 | 作業量に応じて無駄なくコストを最適化できる「時間チャージ制」と、機密情報を安心して任せられる法人としての信頼性 |
| タスカったポイント | コア業務に集中できる時間を確保できたことに加え、外部の視点を得て自社作成の業務マニュアル改善にも繋がった |

事業は3名体制。単純作業は外部の力へ。属人化させない仕組みづくり

事業内容を教えてください。

株式会社M&Aデザインという社名ですが、実態としましては2名の代表がおり、事業の柱を2つ展開しております。具体的には、一人はM&Aを中心とした事業を統括し、私(岡田)が、Web制作、プロジェクト支援、業務支援といった事業領域を担当しております。

タスカルには、どちらの事業でご依頼いただいていますか?

主にプロジェクト支援、業務支援の事業でお願いしています。お客様のデジタルマーケティング活動の一環として、メール配信を代行しており、その配信リストを作成する業務をタスカルさんにお任せしています。

御社は何名体制で運営されていますか?

代表2名、社員2名の計4名です。ご依頼させていただいた事業では3名体制ですね。

3名という少数の体制で運営されているのですね。その中で、業務を外注しようと思われたきっかけは何でしたか?

私たちは元々、業務委託で外部の方と連携するスタイルを取っています。自分たちが本当にやるべきコア業務と、外部の力を借りる業務を明確に分けているんです。

タスカルにご依頼いただいている業務は、元々どなたが行っていましたか?

社内で行っていました。まずは作業を把握するために自分たちで一連の作業を試してみたのですが、複数のシステムからデータを取得する必要があり、非常に手間と時間がかかることが分かりました。さらに、毎日やらなければならないルーティン作業でもありました。

少人数体制ですと、ルーティン作業の負担は大きいですよね。

その通りです。社員は2名なので、単純作業はできれば確認作業だけにしたかった。これが、外注先を探し始めた一番の動機ですね。自分たちの時間を確保し、より生産性の高い仕事に集中したかったのです。

業務を外部に依頼するにあたって、何か工夫されていることはありますか?

私たちは、ツールやシステムを操作する際は、必ずマニュアルを作成するように徹底しています。それぞれ得意な領域が違うので、誰かが休んだ時に仕事が止まってしまわないよう、マニュアルさえ見れば誰でも作業を遂行できる状態にしています。

素晴らしい体制ですね。属人化を防ぐ仕組みがすでにあったのですね。

はい。その体制があったからこそ、依頼先を社内だけでなく外部にもスムーズに広げることができました。まず自分たちで業務を回して不明点や例外をすべて潰し、手順書を完成させます。その手順書通りに作業して問題がなければ、「では、これを外部の方にお願いしよう」という流れになります。
決め手は「時間チャージ制」。無駄なくコストを最適化できる魅力

業務委託先として、個人のフリーランスではなく、タスカルのような法人サービスを選ばれたのには理由があるのでしょうか?

はい。今お願いしている業務は、営業情報に関わる重要なデータを扱うため、決められた手順に沿って、正確かつ安全に進めることが大切です。
そのため、個人の方への直接依頼ではなく、法人として管理体制の整ったサービスを選んでおきたかったというセキュリティ面の理由が大きいですね。

法人であれば、管理体制がしっかりしているという安心感がありますよね。

そうなんです。法人に依頼することで、その組織に所属している方々は当然、一定のチェックや審査を受けているだろうという信頼があります。言わば、その安心感を買っている、という感覚に近いかもしれません。

オンラインアシスタントサービスは他にも多くありますが、その中でタスカルを選んでいただいた決め手は何だったのでしょうか?

一番の決め手は「時間チャージ制」です。他のオンラインアシスタントサービスの多くは、月額最低料金が決まっていますよね。単純作業は慣れればスピードが上がっていきます。最初は月20時間かかっていた作業が、いずれ18時間、15時間と短縮されていくかもしれません。そうなった時、月額固定制だと時間が余ってしまい、もったいないと感じたのです。

業務量によっては、無駄なコストが発生してしまう可能性があると。

はい。特に今回の業務は、日によって作業量が大きく変動します。お客様のシステムからデータを抽出した結果、その日の対象データが0件という日もある。そうなると、作業は数分で終わってしまいます。

それで月額固定だと、確かにもったいないですね。

そういった状況を考えると、作業量に応じて時間を追加したり、使わなかった分を翌月に繰り越せたりする料金体系は、私たちにとって非常に魅力的でした。無駄なく、柔軟にサービスを利用できる。これがタスカルさんを選んだ最大の理由です。
複数システムを横断する複雑な業務を、タスカルが日次・週次で支援

現在タスカルにご依頼いただいている業務は何でしょうか?

はい、主に2社のお客様に関する業務をお願いしています。1つは「クライアントA社」の顧客データ管理とメール送信アプリへの設定。もう1つは「クライアントB社」の顧客データ管理とレポート作成です。

それぞれの業務の流れを具体的に教えていただけますか?

「クライアントA社」の業務は、平日毎日対応いただいています。まずVPNと認証アプリでセキュリティを確保した上で、お客様のシステムから顧客データをダウンロードします。それをkintoneにアップロードし、今度はkintoneからメール配信用データをダウンロードして、メール配信システムに登録するという流れです。

毎日、複数のシステムを横断して作業されているのですね。

はい。配信設定時間が午前11時のため、それまでに作業を完了していただく必要があります。kintoneのデータ処理に時間がかかることもあり、作業時間は30分から2時間ほどと日によって変動しますね。エラーが出た際は、都度報告をいただいています。


もう一方のクライアントB社の業務はいかがでしょうか?

こちらは週に1回、毎週月曜日に対応をお願いしています。メール配信システム(A社とは異なるシステム)にログインし、弊社から共有する2種類の顧客データをもとにメンテナンスしてもらうのが主です。あわせて、月1回のレポート作成もお願いしています。

データによって作業方法が異なるのでしょうか?

そうですね。1つは弊社提供のマクロを使って加工してからCSVで一括アップロードし、もう1つはリストの更新対象箇所を手作業で1件ずつ入力してもらう、といった内容です。VBAを実行するため、Windows環境でExcelが使える方という条件でお願いしています。

依頼範囲の拡大とマニュアル改善で、よりスムーズな業務体制へ

順番としては、まずクライアントA社の業務からご依頼いただいたそうですね。

その通りです。クライアントA社のメール配信代行を始めるにあたり、毎日のリスト更新作業を外注しようと考えたのがきっかけでした。その後、同じような作業フローで対応できるクライアントB社の業務も追加でお願いした形です。

スポットで商品マスタの削除という業務もご依頼いただいていますね。

はい。こちらは一時的に大量の削除作業が発生したため、相談させていただきました。普段から同じシステムにアクセスしてもらっているので、スムーズに対応していただけると判断しました。月1回の定例ミーティングで「こういった業務もお願いできますか?」と相談できるのも助かっています。

先ほど、ツールやシステムを操作する際は、必ずマニュアルを作成しているとお伺いしましたが、これらの作業についても御社でマニュアルをご用意されたのですか?

もちろんです。VPNでセキュリティを確保したネットワークに接続する必要がありますし、いくら社員であっても、内容を理解していないとできない作業です。だからこそ、誰が見ても分かるように、すべての手順をスクリーンショット付きで詳細にマニュアル化しました。

そのマニュアルがあったからこそ、タスカルでもスムーズに業務を開始できたのですね。

そう思います。ただ、最初は私たち目線でマニュアルを作っていたため、実際にタスカルさんに作業してもらう中で、社外の視点だからこそ分かる「つまずきやすいポイント」に気づかされることもありました。そのおかげで、より分かりやすいマニュアルに改善していくことができました。第三者の視点は非常に重要ですね。

業務のやり取りはどのようにされているのでしょうか?

連絡ツールにはLINE WORKSを使用しています。データ等のやり取りは、当社指定のDropboxに必要なデータやマニュアルを格納しています。クライアントA社の業務では、生成されたリストを格納するフォルダをDropbox内に用意し、クライアントB社の業務では、元となるデータを格納して、それを使って作業していただいています。
「時間をお金で買う」発想。生まれた時間で社員はコア業務に集中

タスカルを導入いただいたことで、どのような変化がありましたか?

売上に直結する業務ではないので数値的な変化を示すのは難しいですが、最も大きな変化は「時間の創出」です。毎朝行っていたルーティン作業がなくなったことで、私たち自身の動ける時間が増えました。まさに「時間をお金で買った」という感覚です。

その生まれた時間で、どのような業務をされているのでしょうか?

社員は、メール配信の原稿作成やWebページの更新、コーディングといった、本来やるべきクリエイティブな業務に集中できるようになりました。以前は、これらのコア業務に加えてルーティン作業もこなさなければならず、正直なところ大きな負担になっていたんです。

心理的な負担も軽減されたのですね。

はい。「朝、あれをやらなければ」というプレッシャーから解放されただけでも、随分と気が楽になりました。これは非常に大きな効果だと感じています。

導入にあたって、何か困った点はありましたか?

業務の進行に関して困ったことは、基本的にはありません。むしろ、複数のシステムを行き来するような、人によっては敬遠されがちな複雑な作業を、日々粛々と対応していただいており、本当にすごいなと感心しています。

ありがとうございます。チームで対応させていただいている点はいかがですか?

チームを組んで対応していただけるのは、発注側として非常に安心感があります。個人の方にお願いしていると、急な体調不良などで業務が止まってしまうリスクがありますが、タスカルさんなら誰かがフォローしてくれる。このリスクヘッジは、法人にお願いする大きなメリットですね。

タスカルの利用を検討している方へ向けて、スムーズに活用するためのポイントがあれば教えてください。

一番大事なのは「作業を属人化させないこと」だと思います。誰かに業務をお願いしたいのであれば、まずは自分たちでやってみて、誰でも作業ができるように手順書を残す。そういった準備ができてから外注するというステップを踏むのが良いでしょう。

まずは社内で業務を標準化することが重要だと。

はい。タスカルさんではマニュアル作成から丸ごとお願いすることも可能だと思いますが、それでは工数もかさんで非効率になりがちなので、あまりおすすめはしません。やはり、自分たちで業務の流れを確立し、「手順書ができたので、この作業をお願いします」という形で依頼するのが、ポイントだと思います。

今後、タスカルをどのように活用していきたいですか?

現在の業務は継続してお願いしつつ、今後はSNSの運用など、少しクリエイティブな要素を含む業務もお願いできるか試してみたいと考えています。また、スポットで人手が必要になった際には、今回のように「助けてください」とお願いできると思っているので、時間チャージ制をうまく活用しながら、今後も良いお付き合いをさせていただきたいです。

本日は貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました。今後もタスカルのサービス改善に努めて参ります!






