仕事の効率を上げるビジネスチャットツールですが、顧客やプロジェクトに合わせて複数ツールを併用するのが当たり前の時代になりました。
しかしツールの使いどころを間違っていると、操作や管理の負担が増えるだけでなく、生産性が低下する恐れもあります・
この記事では、一人社長におすすめのビジネスチャットツール4種類を比較・解説していきます。ツール選びや使い分けの参考にしてください。
おすすめのビジネスチャットツール4選
ChatworkとSlack, Microsoft Teams、LINE Worksは、定番のビジネスチャットツールとして多くの企業で活用されています。各ツールの概要と代表的な使い方を紹介します。
Chatwork
Chatworkは多機能チャットツールで、メールの代わりにチャットで会話ができることから、シームレスなやり取りがしやすくな。PDFや画像などの送受信だけでなく、タスク管理やファイル管理もクリック&ドラッグでできる使いやすさが魅力です。
個人事業主間での打ち合わせや、小さめのビジネスの取引など、フローな情報のやり取りによく用いられています。大人数よりも、少人数で1つのテーマを深く掘り下げるやり取りに向いているツールといえるでしょう。
<料金>
- フリープラン 無料/月
- ビジネスプラン 年間契約 500円/月(月間契約 600円/月)
- エンタープライズプラン 年間契約 800円/月(月間契約 960円/月)
<容量(ストレージ)>
- フリープラン ワークスペースあたり5GB
- ビジネスプラン・エンタープライズプラン 1ユーザーあたり10G
Slack
Slackは大勢の人数やグループで、複数テーマをやり取りすることに長けたツールです。主に企業内の大規模プロジェクトや社内コミュニケーションのインフラとして用いられています。
特にグループチャット機能の1つである、チャンネル設定機能が魅力です。
チャンネルを設定しておけば、後から参加したメンバーであっても、過去ログをさかのぼるだけで会話内容が把握できるようになります。メンバーが頻繁に入れ替わっても、話題に取り残されることがありません。
また、ログを自分でさかのぼらずとも、Slackには便利な検索機能があるので、必要な情報をいつでもピックアップすることが可能です。大量に発生した共有ファイルや過去ログの管理に最適なツールです。
<料金>
- フリープラン 無料/月
- プロプラン 年間契約 925円/月(月間契約 1,050円/月)
- ビジネスプラスプラン 年間契約 1,600円/月(月間契約 1,800円/月)
- Enterprise Gridプラン 要相談
<容量>
- フリープラン ワークスペースあたり5GB
- プロプラン 1ユーザーあたり10GB
- ビジネスプラスプラン 1ユーザーあたり20GB
- EnterpriseGridプラン 1ユーザーあたり1TB
Microsoft Teams
Microsoft TeamsはMicrosoft 365内に含まれるコミュニケーションツールです。Windowsを使っているMicrosoftユーザーの場合は、ビデオ会議やタスク管理などをMicrosoft製品だけで統一できるため、システムエラーが起きにくくなります。
Microsoft Teamsは「働きやすい環境」と「仕事の効率」のバランスを取りたい会社に人気があるツールです。シンプルで強固なセキュリティシステムを持っているので、リモートワークと本社業務の連携に用いられるケースも多いのが特徴です。
<料金>
- Microsoft Teams 無料/月
- Microsoft Teams Essentials 年間契約 500円/ユーザー・月
- Microsoft 365 Business Basic 年間契約 750円/ユーザー・月
- Microsoft 365 Business Standard 年間契約 1,560円/ユーザー・月
<容量>
- Microsoft Teams 1ユーザーあたり5GB
- Microsoft Teams Essentials 1ユーザーあたり10GB
- Microsoft 365 Business Basic・Standard 1ユーザーあたり1TB
LINE WORKS
LINE WORKSはLINEを使いながらのコミュニケーションに適しており、取引先とのコミュニケーションや勤怠管理に便利なツールです。
基本的なトーク機能やチャット機能に加え、スケジュール管理などの機能も備わっています。
他にもBot APIという機能があり、こちらを使ってBot開発すれば、営業レポートや統計データの共有など、社内業務の情報伝達をBotで対応できるようになります。
<料金>
- フリー 無料/月
- スタンダード 年間契約 450円/ユーザー・月
- アドバンスト 年間契約 800円/ユーザー・月
<容量>
- フリー 5GB
- スタンダード 1TB
- アドバンスト 100TB
一人社長におすすめのビジネスチャットツールの使い方
一人でさまざまな業務を行う必要のある一人社長は、複数のツールを組み合わせてビジネスチャットツールを活用することをおすすめします。
- コミュニケーション中心:Chatwork もしくは LINE WORKS
- 社内インフラの確立:Slack
- Microsoftユーザー:Microsoft teams
フロー(流動的)な情報が得意なChatworkかLINE WORKSと、スタック(蓄積的)な情報に強いSlackもしくはMicrosoft teamsを、それぞれ組み合わせてみるのがオススメです。
例えば「Chatwork+Slack」の組み合わせの場合、社外との連絡や1対1のフローな情報のやりとりにはChatwork、社内でのプロジェクトや会議にはSlack、といったようにツールを使い分けます。
ただしツールはあまり組み合わせるツールが多くなりすぎても、生産性が下がってしまうおそれがあります。そのため併用するツールの数は、2つから3つにするとよいでしょう。
ビジネスチャットツールを使い分ける時の注意点
ビジネスチャットツールを使い分ける際は、以下の点に注意しましょう。
- パスワードやユーザーIDの管理
- デバイスによってログイン認証の方式が異なる
- 複数のアプリを何度も立ち上げる必要性がある
- 必要なメッセージがどのアプリにあるかわからなくなる
上記のようにツールによってツール活用・管理方法が変わってきます。もし管理が杜撰だと、作業効率の低下を招く場合があります。できるだけ使うツールは厳選し、適切な管理を心がけてください。
チャットツールとアシスタント活用で業務をさらに効率化
ビジネスチャットツールはさまざまありますが、今回紹介した4種類のツールは汎用性が高く、多くの企業で使われています。まずは4種類のツールを押さえ、複数のツールを組み合わせながら、理想の環境を構築していくことをおすすめします。
ビジネスチャットツールの導入に加え、オンラインアシスタントを活用すると、さらに業務効率化が図れます。タスカルは月額2.5万円(税抜)からプランが用意されており、経理業務や秘書、総務・人事など、あらゆるバックオフィス業務に対応しています。ぜひビジネスチャットツールと合わせてご検討ください。