FacebookやX、InstagramなどのSNSを運用する際には、投稿や広告に用いるバナーを制作する必要になってきます。バナーのデザインやコピーライティングのクリエイティブがCTR(クリック率)に大きく関わるだけに、成果につながるクオリティの高いバナーを低コストで制作したいものです。
SNS用のバナーは、大量の素材やテンプレートを利用できるツールを使うことで自作することも可能です。あるいは外注することで、より効果的な場合もあります。
今回はSNSの投稿・広告で用いるバナー制作の手段や、自作する場合のツール、外注先の種類を解説します。タスカルが行うデザイン業務代行の詳細は、以下の記事をご覧ください。
主要なSNSの画像サイズや投稿規定
SNS用のバナーを制作するにあたり、各SNSに使われるバナーの規定を知っておく必要があります。SNSの投稿画像や広告用画像に求められる要件をご紹介します。
画像(フィード投稿)
- 解像度:幅1,080px以上
- アスペクト比:1.91:1~4:5
画像広告
◆フィード
◆ストーリーズ
◆発見タブ
フィード | ストーリーズ | 発見タブ | |
推奨される画像のファイルタイプ | JPGまたはPNG | ||
推奨アスペクト比 | 1:1 | 9:16 | |
推奨解像度 | 1,080 x 1,080px以上 | ||
メインテキスト | 125文字以内 | ||
見出し | 40文字以内 | – | |
最大ハッシュタグ数 | 30 | ||
最大ファイルサイズ | 30MB | ||
最小幅 | 500px |
動画広告
フィード | ストーリーズ | 発見タブ | |
推奨される動画のファイルタイプ | MP4、MOV、またはGIF | ||
推奨アスペクト比 | 4:5 | 9:16 | 4:5 |
推奨解像度 | 1,080 x 1,080px以上 | ||
メインテキスト | 125文字以内 | ||
最大ハッシュタグ数 | 30 | – | |
動画の長さ | 1秒~60分 | ||
最大ファイルサイズ | 4GB | ||
最小幅 | 500px |
画像広告
◆フィード
◆ストーリーズ
◆リール
フィード | ストーリーズ | リール | |
推奨される画像のファイルタイプ | JPGまたはPNG | ||
推奨アスペクト比 | 1.91:1~1:1 | 9:16 | 1:1 |
推奨解像度 | 1,080 x 1,080px以上 | ||
メインテキスト | 125文字以内 | 半角50文字以内 | |
見出し | 27文字以内 | 40文字以内 | 半角10文字以内 |
説明 | 27文字以内 | – | |
最大ファイルサイズ | 30MB | ||
最小幅 | 600px | ||
最小高さ | 600px | – | 600px |
動画広告
◆インストリーム動画
フィード | インストリーム動画 | ストーリーズ | |
推奨される動画のファイルタイプ | MP4、MOV、またはGIF | ||
推奨アスペクト比 | 1:1(デスクトップまたはモバイルの場合)または4:5 (モバイルの場合のみ) | 16:9~1:1 | 9:16 |
推奨解像度 | 1,080 x 1,080px以上 | ||
メインテキスト | 125文字以内 | ||
見出し | 27文字以内 | 40文字以内 | |
説明 | 27文字以内 | – | |
動画の長さ | 1秒~241分 | デスクトップ:5秒~15秒 | 1秒~2分 |
最大ファイルサイズ | 4GB | ||
最小幅 | 120px | – | 500px |
最小高さ | 600px | – |
YouTube
チャンネルヘッダー画像
◆規定
- サイズ:2,048✕1,152px以上
- アスペクト比:16:9
- ファイルサイズ:6MB以下
◆推奨サイズ
- TVサイズ:2,560✕1,440px
- PCサイズ:2,564✕423px
- タブレットサイズ:1,855✕423px
- スマホサイズ :1,546✕423px
サムネイル画像
- 解像度:1,280✕720px(最小幅640px)
- ファイル形式:JPG、GIF、PNG
- 画像サイズ:2MB以下
- アスペクト比:16:9
YouTube広告
推奨アスペクト比 | 動画時間 | |
スキップ可能なインストリーム広告 | 16:9、9:16、1:1 | 長さの上限なし(3分未満推奨) |
スキップ不可のインストリーム広告 | 16:9、9:16、1:1 | 15~20秒 |
インフィード広告 | 16:9 | 長さの上限なし |
バンパー広告 | 16:9、9:16、1:1 | 6秒 |
アウトストリーム広告 | 16:9、9:16、1:1 | 長さの上限なし |
マストヘッド広告 | 16:9 | – |
X(旧Twitter)
画像
テキスト・画像広告 | 投稿 | プロフィール画像 | ヘッダー画像 | |
ファイルタイプ | PNG、JPG | GIF、JPGまたはPNG | ||
推奨サイズ | – | 400x400px | 1,500x500px | |
最大ファイルサイズ | 5MB | 5MB | 2MB | – |
テキスト文字数 | 128文字(全角) | – |
参照:Xヘルプセンター|画像やGIF画像付きでツイートする方法、プロフィール画像のアップロードについてのヘルプ
動画
◆動画広告
オーガニック投稿 | 動画広告 | |
ファイルタイプ | MP4、MOV | |
最大ファイルサイズ | 512MB | 1GB※30MB未満推奨 |
文字数 | – | 128文字(全角) |
長さ | 最大140秒 | 140秒※15秒以内推奨 |
カルーセル広告
- スライド数:2~6枚
- アスペクト比:1.91:1または1:1(画像) 16:9または1:1(動画)
SNSバナー制作に使える便利ツール
Web関連の画像を制作する場合、従来はPhotoshopやIllustratorなどの専門性の高いグラフィックデザインソフトを用いて制作することが一般的でした。しかし最近では、多数の素材やテンプレートが用意された、使いやすさに優れたオンラインデザインツールが多数開発されています。
今回はその中から、Adobe ExpressとCanvaについてご紹介します。
Adobe Express
出典:https://www.adobe.com/jp/express/
Adobe ExpressはAdobe社が提供するオンラインデザインツールです。Adobe社にはPhotoshopやIllustratorなどのデザインツールをオンラインで利用できるAdobe Creative Cloudというサブスクリプションサービスがありますが、Adobe Expressはその中でもデザイン初心者に向けたラインナップにあたります。
「Instagramのストーリー」「Instagram投稿」「Facebook投稿」「YouTubeサムネイル」などのテンプレートが用意され、その数は10万点にのぼります。これらのテンプレートを利用することでデザインの知識がなくても手軽にサムネイルやバナーを制作することができます。
デザイナー向けのツールのような色調整やレタッチなどの高度な機能はありませんが、使い方を習得するために時間をかけることなく、直感的な操作でSNSの投稿素材を制作することが可能です。
ブラウザ版とアプリ版があり、PCからもスマートフォンからも利用できます。Adobe Stockとの連携やAdobe Fontsを利用できること、チーム共有の機能がある点などがメリットといえるでしょう。
Adobe Expressには無料プランとプレミアムプランの2種類の料金プランがあります。
Adobe Expressの料金プラン
無料プラン | プレミアムプラン:月額1,078円 |
など |
など |
Canva
出典:https://www.canva.com/ja_jp/
Canvaは世界で月間1億人以上のユーザーに使われている、オーストラリア発のオンラインデザインツールです。
スライドを作成するような操作感でグラフィックを編集することが可能であり、幅広いユーザーが気軽にデザイン制作に取り組めるインターフェースを備えています。また、オーディオ素材も扱えることが特徴です。
100種類以上におよぶロゴ・チラシ・バナー・ポスターなどのデザインタイプや、25万点を超えるInstagramやX(旧Twitter)をはじめとするSNSの投稿デザインのテンプレートが無料で利用できます。
100万点を超える素材を商用利用できるのがCanvaのメリットですが、無加工の状態での販売・配布・クレジット取得、Canvaで制作したデザインの商標登録は禁止されていることに注意が必要です。Canvaは以下3種類の料金プランがあります。
Canva Free:無料
- 利用可能なテンプレートは25万点以上
- 利用可能なデザインタイプは100種類以上
- 利用可能な写真・画像素材は100万点以上
- デザインと作業の連携機能
- デザインを印刷して配送可
- 5GBのストレージを利用可
Canva Pro:12,000円/年
- 利用可能な写真・動画・オーディオ・グラフィック素材は1億点以上
- 100種類のブランドキットでビジュアルアイデンティを構築可
- 画像・動画の背景をワンクリックで削除可
- 映像とサウンドトラックを自動的に同期
- 8種類のSNSにスケジュール投稿可能
- 1TBのストレージを利用可
- 24時間受付のカスタマーサポート
Canva for Teams:18,000円/年(最初の5人)
- 利用可能な写真・動画・オーディオ・グラフィック素材は1億点以上
- ブランドハブでリソースとガイドラインを一元管理
- 画像・動画の背景をワンクリックで削除可
- 映像とサウンドトラックを自動的に同期
- デザイン承認ワークフローでチームの一貫性を管理
- コメント、タスクの割当などのコラボレーション機能
- レポート及び分析機能
- 1TBのストレージを利用可
- 24時間受付のカスタマーサポート
SNSバナー制作代行サービス3種
広告用バナーの制作には、デザインや見た目だけではなくCTA(コールトゥアクション)に結びつけるためのノウハウが必要です。
ツールを使ってバナーを自作するのも可能ではありますが、バナー制作のノウハウを持つ外注先に依頼するほうが成果につながる可能性が高まります。
SNSバナーを制作する場合の外注先は以下のような候補が挙げられます。
タスカル
バナー制作をクラウドソーシングやスキルマーケットで個人に依頼する場合でも、制作会社に依頼する場合でも、必要なバナーの要件に合った依頼先を見つける作業には手間がかかります。場合によってはミスマッチが生ずる可能性も少なくありません。
そんな中おすすめなのが、Web制作と運用をトータルにアウトソースできる「タスカル」のオンラインアシスタントサービスです。結果につながるバナー制作にとどまらず、SNSの運用まで含めた継続的なサポートを月額料金で提供しています。
「タスカル」では経理や事務代行はもちろん、以下のようにデザインに関する業務の代行も多数請け負っています。
クラウドソーシング・スキルマーケット
外注費用を抑えることを考えた場合、クラウドソーシングやスキルマーケットの活用が候補に挙がります。スキルマーケットで条件に合う依頼先を探す方法と、クラウドソーシングのコンペ形式とプロジェクト形式で応募者を募る方法があります。
多数の候補のなかから条件を比較して選ぶことができる点が、クラウドソーシングやスキルマーケットのメリットといえます。
クラウドソーシングもスキルマーケットも多数の候補先のなかから条件に合う相手先を選ぶ手間と時間がかかること、価格と品質にバラツキが大きいことがデメリットです。
Web制作会社・バナー制作会社
Web制作会社やバナー制作を専門に行う業者に依頼することも選択肢のひとつです。商品画像の撮影やコピーライティングなども含めた、制作工数のかかるデザイン性の高いものを求める場合にも対応できるところが会社に依頼する場合のメリットです。
価格の点ではクラウドソーシングやスキルマーケットで個人に依頼する場合と大きな差はないところも少なくありませんが、撮影が必要な場合などは別途料金が必要になります。
まとめ
FacebookやInstagram,XなどのSNS運用には、日々の投稿や広告出稿の際にバナー等の制作が必要不可欠です。各SNSによって推奨されているサイズ等が異なるため、ぜひ本記事を参考にSNSのバナー制作に取り掛かっていただければ幸いです。
「タスカル」はお客さまに必要な業務をトータルでサポートできる体制があります。バナー制作に付随した業務についても、お話をお伺いしながら最適なご提案をさせていただきます。SNSの運用・広告の制作にお困りの際は、是非一度「タスカル」にご相談ください。