業務効率を高める手段として、ビジネスコミュニケーションツールを利用する企業が増えています。そのなかでも人気なのが「LINE WORKS(ライン ワークス)」ですが、「個人向けLINE」や「LINE公式アカウント」などもあり、違いがよく分からなくて利用をためらっているという方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、LINE WORKSと個人向けLINEやLINE公式アカウントとの違いや費用について分かりやすく解説するとともに、ビジネスで活用できる機能についても紹介します。
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LINE WORKS、個人向けLINE、LINE公式アカウントを比較
LINE WORKS、LINE、LINE公式アカウントの違いを解説するために、各サービスの特徴や費用について紹介していきます。
LINE WORKSとは?
出典:LINE WORKS
LINE WORKSとは、ビジネスに特化した法人向けに開発された「ビジネス版LINE」です。慣れ親しんでいる「LINE」のユーザーインターフェイスをベースとしているので、誰でもすぐに使いこなせるところが最大の魅力です。
LINEと同様に、1対1のチャットやグループ作成、音声やビデオ通話が行えます。その他、ファイル共有やカレンダーによる予定調整、掲示板の機能などが搭載されており、仕事に必要なさまざまな機能を備えたビジネスプラットフォームといえます。
LINE WORKSは、業務効率化を促進するためのグループウェアとしての利用も可能です。
価格
LINE WORKSには3種類の料金プランが用意されています。個人向けLINEと同様に無料のフリープランもありますが、機能の追加やユーザー数・ストレージを増やす場合には、有料プランを選択することもできます。基本機能のトーク、掲示板、カレンダー、タスク、アンケート、アドレス帳機能などは共通ですが、以下の項目で違いがあります。
<料金プラン>
プラン名 | フリー | スタンダード | アドバンスト |
月額料金(年契約) | 0円 | 450円/ユーザー | 800円/ユーザー |
ユーザー数 | 最大30人 | 無制限 | 無制限 |
ストレージ | 5GB | 1TB | 100TB |
音声/ビデオ通話/画面共有 | 4人/最大60分 | 200人 | 200人 |
メール | ー | ー | ○ |
ドライブ | ー | 有料オプション | ○ |
管理者機能 | 制限あり | ○ | ○ |
サポート | ー | ○ | ○ |
上記は2024年8月時点での情報です。最新情報は、こちら(LINE WORKS公式サイト)よりご確認ください。
LINE WORKSと個人向けLINE・LINE公式アカウントの違いとは?
続いて、LINE WORKSと、個人向けLINE・LINE公式アカウントとの違いを見てみましょう。
個人向けLINEとの違い
LINE WORKSとLINEの違いを以下の表にまとめたので、ご覧ください。
LINE WORKS | LINE | |
用途 | ビジネス用の情報共有 | 個人用のコミュニケーション |
認証方法 | 管理者発行のID・パスワード | スマートフォンの電話番号 |
ユーザー登録 | 管理者が登録したユーザー限定 | 個人が電話帳に登録したユーザーなど |
チャット | ○ | ○ |
音声・ビデオ通話 | ○ | ○ |
ノート | ○ | ○ |
アンケート | ○ | ○ |
掲示板 | ○ | ー |
カレンダー | ○ | ー |
Drive | ○ | ー |
LINE公式アカウントとの違い
LINEとは別に、LINE公式アカウントというサービスもあります。いずれの場合も、ビジネスで利用できるLINEですが、使用場面は異なります。
LINEWORKSは、社内や企業間のコミュニケーションツールです。そのため業務を効率化できるだけでなく、テレワークにも対応しています。
それに対して、LINE公式アカウントは、不特定多数の顧客に情報を発信する企業向けのツールです。セールのお知らせやクーポンの配布など、集客や広報戦略に活用できる機能が充実しています。
LINE WORKS | LINE公式アカウント | |
用途 | ビジネス用の情報共有 | 集客や販促 |
ユーザー登録 | 管理者が登録したユーザー限定 | QRコードを読み取る LINE内で検索して友だち追加 |
活用業界 | 業界を問わない | 飲食店、EC、美容サロンなどの店舗 |
価格
LINE公式アカウントの料金プランは、次のとおりです。
プラン名 | フリー | ライト | スタンダード |
月額固定費(税別) | 無料 | 5,000円 | 15,000円 |
無料メッセージ通数 | 200通 | 15,000通 | 30,000通 |
追加メッセージ料金(税別) | 不可 | 不可 | 〜3円 |
上記は2024年8月時点での情報です。最新情報は、こちら(LINE公式アカウント公式サイト)よりご確認ください。
LINE WORKSでできること
LINE WORKSでできることを、詳しく見ていきましょう。
大人数でのビデオ通話や音声通話
組織で仕事を進めるためにはチーム間のコミュニケーションも重要になります。LINE WORKSでは大人数でのビデオ通話や音声通話の他に、資料など同じ画面を共有しながら通話ができる画面共有機能があるので、正確なコミュニケーションが可能です。
ファイル検索
LINE WORKSでは、ファイルやフォルダの検索が可能です。本文内容や作成期間など、細かく条件を指定することで詳細検索ができるため、ファイル管理や検索が容易になります。
外部サービスとの連携
LINE WORKSでは、さまざまな外部サービスとの連携が可能です。具体的にはワークフロー、営業/顧客管理システムや勤怠管理システムなどの業務システムと連携すれば、LINE WORKSのチャット画面からそれらのシステムの操作が可能になります。外部サービスと連携することで、複数のアプリを開く手間を削減できます。
ノートの共同編集
LINE WORKSでは、ノートを共同編集できるため、共同プロジェクトの際に活用できます。編集日時や編集者が随時更新され、投稿や修正などの履歴の確認、過去の復元も可能です。データのバックアップとしても活用できます。
既読者の確認
LINEでも既読機能はありますが、誰が読んだかまでは確認できませんでした。しかしLINE WORKSの場合は「誰が未読か」まで把握できます。これにより、誰がトークを確認したかが一目瞭然となります。そのため緊急時であれば、電話をかけるなどの対応が取りやすくなります。
端末や電話番号と紐づかない
LINEの場合、個人の電話番号や端末と紐づいて友だち追加がされますが、LINE WORKSは端末や電話番号に紐づくことがありません。管理者が発行したIDとパスワードを入力することで利用できます。
管理者権限でセキュリティ管理
またLINE WORKSでは、管理者がセキュリティ設定を一括管理できます。ログイン時のパスワード設定や送信ファイル形式の制限などが可能です。デフォルトの管理者権限には以下3種類があり、それぞれアクセスできるメニューが異なります。
最高管理者 | 副管理者 | 運用担当者 | |
基本設定 | ○(*1) | ○ | ○ |
メンバー | ○ | ○ | ○ |
サービス | ○ | ○ | ○ |
セキュリティ | ○ | ○ | × |
統計 | ○ | ○ | × |
監査 | ○ | ○ | × |
モニタリング | ○ | ○ | × |
アーカイブ | ○ | ○ | × |
アップグレード | ○ | ○ | × |
パートナー | ○ | ○ | × |
アプリ | ○ | ○ | ○ |
Developers | ○ | ○ | × |
ビジネスシーンで活用できるLINE WORKSの機能
ここからは、ビジネスシーンでどのようにLINE WORKSを活用できるか、代表的な7つの機能とその活用術について紹介します。
ホーム(掲示板)機能
出典:LINE WORKS
ホーム(掲示板)機能は、メンバーへの情報周知に活用できます。特に重要な情報や業務マニュアルなどは、必読設定をすることで掲示板の上部に掲載されます。また個々の既読状況を確認できるため、未読者に対して再通知も可能です。
そのほか部署や会社全体の周知用など、掲示板の複数作成もできます。公開範囲の設定があるため、必要な部署やメンバーだけに投稿を表示することもできます。
カレンダーやアンケート機能
出典:LINE WORKS
LINE WORKSには、ビジネスシーンで求められるカレンダーやアンケートなどの機能が搭載されています。カレンダーでは所属部署のメンバーはもちろん、他部署のメンバーもお気に入りに登録すれば簡単にスケジュールを確認できます。社内旅行や会議などの出欠を取る際にも重宝するでしょう。
アンケートは、さまざまなテンプレートが用意されており会食の日程調整や災害時の安否確認、さらには顧客や取引先へのアンケートなどにも利用できます。
出典:LINE WORKS
タスク管理
出典:LINE WORKS
LINE WORKSでは、タスク(やるべきこと)の管理も可能です。自分のタスクだけでなく、他メンバーやプロジェクトごとのタスクまで管理できます。タスク作成ではタスク内容はもちろんのこと、期限や担当者の設定も可能です。自分が担当者のタスクは「受信タスク」に、自分が他のメンバーに依頼したタスクは「送信タスク」に表示されます。
取引先への連絡や発注業務など、毎日発生するタスクが完了したどうかのチェックや、他のメンバーへの作業依頼も簡単に行え、資料などのファイル添付も可能です。
休日出勤のシフト管理
出典:LINE WORKS
グループ機能の1つである「ノート」は、チーム内のメンバーだけが閲覧・投稿できる共有スペースです。ノートでは、打合せへの参加の可否や引き継ぎ事項などをメンバーが一目でわかります。トークでやりとりすると、遡って確認する必要が出てくるため、ノートでの対応が適しています。
例えば、業務日報用や在庫管理用、売上管理用、勤怠管理用など、目的別にノートを作成するとさらに活用の範囲を広げることができます。
連絡帳機能
出典:LINE WORKS
LINEで連絡を取り合うには、お互いのアカウントを友だち追加する必要がありましたが、LINE WORKSではその必要がありません。LINE WORKSには「連絡帳」という機能があり、同じ組織アカウントに参加している人であれば、簡単に連絡先を確認できます。そのためアカウント共有の手間が省けて、簡単に社内連絡を実現可能です。
厳格なセキュリティ対策
出典:LINE WORKS
LINE WORKSでは、スマートフォンやPCなどのデバイスを紛失した場合、管理者によって遠隔操作でアカウントを停止にできます。そのためLINE WORKS内にある機密情報も保護可能です。また、LINE WORKS メールには強力なセキュリティ対策を備えており、通信経路の暗号化、ウイルス・マルウエア対策、DKIM対応などにより安全性を高めています。
シャドーIT対策
LINE WORKSにはシャドーIT対策が施されており、企業が提供・提携していないデバイスやクラウドサービスに従業員が無断で利用できない仕様になっています。
その結果、業務でLINEを使用していて、誤って機密情報を漏らしてしまうケースやプライベート用のデバイスを紛失して情報漏洩してしまうリスクの軽減が可能です。LINE WORKSでは、管理者がログの確認やユーザーの制限ができるため、情報漏洩や流出のリスクを管理できます。
LINE WORKSのメリット・デメリット
LINE WORKSを導入する場合には、メリットとデメリットを理解しておく必要がありますが、LINE WORKSのメリットを整理すると次の3点が挙げられます。
- ビジネスに必要な主要ツールはほぼ全て備えており、他のツールを導入しなくてよい
- 会社の規模に合わせてプランが選べ、低コストで業務効率化を実現できる
- LINEと同じユーザーインターフェイスのため、誰でもすぐに使いこなせる
主なデメリットとしては次の3点が考えられます。
- いつでも簡単に利用できるため、勤務時間外でも対応してしまう可能性がある
- 既読・未読が知られてしまうので、スルーできずに負担となる場合がある
- 管理者から個人間のトークを閲覧される可能性がある
上記のデメリットは、仕事とプライベートを明確に区別するために、業務時間外の通知をオフにする・チェックも行わないなどの利用ルールを定めることで解決できます。
LINE運用を依頼できるサービス3選
ここからは、LINE運用を依頼できる3つのサービスをご紹介します。それぞれのサービスについて見ていきましょう。
タスカル
タスカルはバックオフィス業務を中心に、業務を丸っと依頼できるバーチャルアシスタントサービスです。
タスカルの特徴
- 月額2.75万円〜で導入ハードルが低い
- 専属ディレクターが対応
- 1ヶ月10時間の小ロットから契約可能
- 月10時間程度のサポートが欲しいスタートアップや中小企業におすすめ
プラン | 料金 |
3ヶ月プラン | 44,000円/10時間 |
6か月プラン | 33,000円/10時間 |
年間プラン | 27,500円/10時間 |
タスカルではLINE WORKSやLINEといったツールを活用し、お客様とコミュニケーションを図っています。他にもLINE公式アカウントの運用代行にも対応しています。
inLINE
出典:inLINE
inLINEは、LINE公式アカウントの運用効果を最大化するサービスです。以下のサポートを依頼できます。
inLINEの特徴
- 配信メッセージのリライト、配信代行を依頼できる
- アカウントページの作成や更新が可能
- 電話・メールでのサポートや、運営コンサルティングを提供
プラン | 料金 |
サポートパック2+ | 6,000円/月 |
サポートパック4+ | 12,000円/月 |
サポートパック8+ | 24,000円/月 |
配信放題プラン | 60,000円/月 |
sharecoto
出典:sharecoto
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シェアコトの特徴
- 大手企業との取引実績が豊富
- 24時間・365日の監視サービスを提供
- 画像加工やテキスト制作、コンサルティング、投稿代行まで可能
プラン | 料金 |
初期開設(コンセプトメイキング、アカウント開設、投稿画像軸決定、運用フローの構築) | 20~40万円 |
運用代行(月4~8回の投稿) | 月額30万~50万円 ※6か月契約~ |
まとめ
LINE WORKSは、ビジネスシーンにおいて社内外のコミュニケーションを円滑にし、業務の効率化を推進できる便利なツールです。LINEと同じユーザーインターフェースですぐに使いこなせるので、まずは無料のフリープランから試してみてはいかがでしょうか。
タスカルでは、これまでさまざまな企業のLINE公式アカウントやX、Instagramの運用をサポートしてきました。SNS運用代行と総務、経理など、複数業務を依頼可能です。忙しくて何をどう頼めばいいのか分からない場合も、業務の整理をお手伝いしておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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