Facebookは個人間で楽しむSNSという印象が強いですが、Facebookを利用している中小ビジネスは世界で9,000万社を超えており、会社の規模に関わらず事業の発展に活用されています。
この記事ではFacebookページでおすすめの投稿内容からページ活用例、おすすめの外注サービスを紹介します。
個人アカウントとFacebookページの違い
Facebookページ(ビジネスアカウント)は、企業やビジネス向けに特化したFacebookアカウントを指します。効果的な広告配信や顧客(ファン)との密なコミュニケーションが可能です。
個人アカウントとFacebookページの違いは以下の点にあります。
Facebookページのメリット、デメリット
Facebookページのメリット
Facebookページのビジネス利用には、個人アカウントでは得ることができない多くのメリットがあります。
無料で手軽に始められる
Facebookページは無料で利用できる上に、数分の時間があれば誰でも簡単に作成できます。複数のメンバーで役割を分担し運用・管理ができるのが魅力です。
無料ツールの組合せでビジネスの拡大ができる
Facebookページにはたくさんの無料ツールがあり、これらを組み合わせることでビジネス拡大が期待できます。一例を挙げると以下の通りです。
- Facebookショップとの連携:Facebookページで紹介した商品が購入可能
- Facebookグループとの連携:同じ興味や関心を持つファンのコミュニティをつくり交流を深められる
拡散機能に優れている
いいね!やフォローしたオーディエンスのタイムラインに表示されるため、情報が拡散しやすく新規ファンの獲得が期待できます。
他のメディアの顧客とコミュニケーションできる
Facebookページの受信箱を利用すれば、InstagramやMessengerなどのユーザーとコミュニケーションを取ることができます。またメッセージを整理したり、返信を自動化したりすることも可能です。
オーディエンスの動向を把握できる「インサイト」を利用できる
いいね!やコメント、シェアなど、オーディエンスがFacebookページで実行したアクションを把握できるため、興味・関心・年齢層などを分析し詳細なターゲティングを行うことができます。
Facebookページのデメリット
Facebookページにはいくつかのデメリットもあるので、事前に理解しておきましょう。
運用が負担になる可能性がある
Facebookページのフォロワーを増やすには、継続的な更新やオーディエンスのコメントに対するスピーディーな対応が不可欠です。そのため効率の良い運営体制を構築できなければ、担当者の負担が大きくなり運用に支障がでる可能性があります。
カスタマイズができない
Facebookページのフォーマットは決まっているため、仕様やページデザインを自由に変更することはできません。
効果が現れるまでには時間がかかる
Facebookページを開設したからといって、すぐに多数のオーディエンスが集まることはよほどの知名度がなければ期待できません。継続的なアクションの後に効果が表れることを理解しましょう。
Facebookページでおすすめの投稿内容
Facebookページで継続的にフォロワーを獲得したり、顧客とのコミュニケーションを密に図るためには、定期的な投稿が必要です。ここでは企業がFacebookページで投稿するのにおすすめの内容を紹介します。
企業の最新情報
企業ブログやプレスリリースなどで掲載した、企業の最新情報をFacebookページにも投稿しましょう。
- 新製品・サービスのリリース情報
- 展示会やイベント・セミナーなどのイベントレポート
- ニュースリリース
製品・サービスの情報
製品やサービスの満足度や利用促進を図るために、製品・サービスに関する投稿をするのも有効です。具体的には以下のような内容が該当します。動画や写真を織り交ぜ、できるだけわかりやすく伝えるようにしましょう。
- 製品・サービスのレクチャー
- 導入事例
- 業界の最新動向
社内の様子や時事ネタ
企業への愛着やちょっとした息抜きも兼ねて、社内の様子や時事ネタを投稿するのも良いでしょう。特に社内の様子に関しては、顧客だけでなく採用面でもプラスに働く可能性があります。
- 社員インタビュー
- 研修や社員旅行の様子
- 時事・季節ネタ
- 企業の歴史
BtoB企業のFacebookページの活用例
LIG
Web制作会社のLIGのFacebookページでは、自社ブログの更新情報を始め、制作実績などが投稿されています。平日はほぼ毎日投稿されており、その投稿頻度の高さも魅力です。
freee会計
クラウド会計ソフトfreeeのFacebookページでは、noteの公式編集部(あえ共freee)の更新情報から、システムメンテナンスの案内が定期的に投稿されています。無料で参加できるセミナーの案内もあることから、経理や総務・法務などの担当者にもおすすめです。
Facebookページを開設する手順
Step 1 個人アカウントを取得
Facebookページは個人アカウントを使って開設するので、最初にFacebookでアカウントを作成しましょう。ただし、開設者の個人アカウントに関する情報はFacebookページには表示されないので安心です。
Step 2 Facebookページの作成画面を開く
Facebookにログインし、ヘッダーメニューの「ページ」をクリックするとFacebookページの作成画面「ページを作成」に移動します。
Step 3 基本情報を入力しFacebookページを作成する
画面左の「ページ名」と「カテゴリ」はFacebookページを開設するための必須情報なので、この2つを入力して左下の「Facebookページを作成」クリックすると完了です。
上の画像は仮にページ名を「TEST PAGE」と入力し、カテゴリを「デザイン・ファッション」を選択したもの。
ページ名は、企業名やブランド名など自由ですが、ユーザーが検索する際のキーワードとなることを考えておきましょう。ただし、名称は後で更でき、必要があればページの追加も可能なのであまり慎重になる必要はありません。
Step 4プロフィール写真とカバー写真を追加する
Facebookページを作成すると、管理画面「ページを管理」に移動します。ここで、画面右のカメラのアイコンをクリックして、右上のグレー部分に「プロフィール写真」、グリーンの円に「カバー写真」を設定します。
プロフィール写真には、イメージ写真だけではなく企業やブランドのロゴを使用することも可能です。
写真の表示サイズはそれぞれ次の通り。
プロフィール写真 | コンピュータ 170×170ピクセル スマートフォン 128×128ピクセル |
カバー写真 | コンピュータ 幅820ピクセル×高さ312ピクセル スマートフォン 幅640ピクセル×高さ360ピクセル |
Step 5 ページの説明を追加する
「プロフィール写真」や「カバー写真」の下部をスクロールすると基本情報などの入力スペースが現れてきます。
画面右上の「ホーム」をクリックすると「ページ設定完了までのステップ」が表示され、一番上の「ページの識別情報を入力」をクリックしページの説明を入力します。これは、オンラインで検索した人の検索結果に表示されるので重要です。
次に画面右上の「その他」をクリックし、連絡先、メール・Webサイト・住所などの情報を入力すれば基本的な設定は完了となります。
Step 6 管理権限の設定
Facebookページを常に最新の状態に保つには、複数のメンバーで役割分担しチームでの運用・管理が有効なので、最初の段階でメンバーに管理権限の割り当てを行っておくと良いでしょう。
サイドメニューの「ページの管理権限」で、「管理者」「編集者」「モデレーター」「広告主」「アナリスト」を登録できます。
それぞれの管理権限は次のとおりです。
Step 7 コールトゥアクションボタンの追加
「コールトゥアクションボタン」は、最初の段階で必ず必要ではありませんが、ウェブサイトへのアクセスや店舗への電話など、Facebookページのオーディエンスに期待するアクションを促すためには有効な機能なので追加設定をおすすめします。
Step 8 ウェルカム投稿を作成し、友人を招待する
Step 5のページ設定完了までのステップにある「ページを紹介する」で、①Facebookページにアクセスした人を歓迎するためのウェルカム投稿を作成しトップページに固定してから、②より多くの友達を招待してFacebookページのデビューとなります。(2,924)
Facebookページ運用は自社?外注?
ベンチャーや従業員が数人の小規模法人の場合、どうしても事業優先に人員のリソース配分を行うためバックオフィスは手薄になってしまいます。
そこで、Facebookページの運用を外注することも選択肢の一つとして検討しておく必要があります。
外注する場合のメリット・デメリット
実績や経験が豊富な運用代行会社に業務を委託すると、従業員の負担軽減の他にも次のようなメリットが期待できます。
- Facebookページをスピーディに軌道に乗せられる
- 新規投稿やオーディエンスへの対応などがきちんと行える
- 成功経験やノウハウに基づいた運用が期待できる
- 高い分析力によりFacebookページの最適化が図れる
- 他のSNSとの連携や広告制作なども依頼できる
逆に、Facebookページの運用を外注することは、次のようなデメリットが考えられます。
- 運用委託費がかかる
- 成果が出ない場合もある
- 運用代行会社にも得意分野、不得意分野がある
- 自社にノウハウが蓄積できない
Facebook運用を外注できるサービス3選
数ある運用代行会社の中から、タイプや強みの異なる3つのサービスをピックアップしました。
運用の手軽さとコスパで選ぶならタスカル
「タスカル」は、秘書・人事・経理などのバックオフィス業務のサポートから、Webデザイン・制作・SNSの運用代行までトータルで依頼可能なオンラインアシスタントサービスです。
自社サイトを更新した場合に、Facebookページでも連動して新規投稿を行うのはもちろん、秘書業務のノウハウを生かしたオーディエンスへのコメント対応なども安心して任せられるのが魅力です。
社名 | 株式会社Colors |
設立 | 2013年8月 |
所在地 | 〒104-0061 東京都中央区銀座1-22-11 銀座大竹ビジデンス2F |
事業内容 | ⒈ Webインテグレーション事業 ⒉ Webコンサルティング事業 ⒊ クラウドアシスタント事業「タスカル」 |
価格帯 | 3ヶ月プラン 44,000円/10時間 6ヶ月プラン 33,000円/10時間 年間プラン 27,500円/10時間 |
実績で選ぶならメンバーズ
出典:メンバーズ
2010年以来、50社以上の大手企業Facebookページの運用を支援しているのがメンバーズ。
実績に基づき、以下3点をモットーに運用支援を行なっています。
- 効果的(最適な運用手法によるエンゲージメント最大化)
- 効率的(最適な運用フロー構築による業務負荷軽減)
- 低リスク(監視まで含めた万全の体制構築)
多言語でのアカウント運用も行っているため、記事や画像の制作も含めたグローバルな運用も可能です。
社名 | 株式会社メンバーズ |
設立 | 1995年6月26日 |
所在地 | 〒104-6037 東京都中央区晴海1-8-10 晴海アイランド トリトンスクエアオフィスタワーX 37階 |
事業内容 | デジタルマーケティング事業 |
価格帯 | ※要問合せ |
開設から運用代行まで依頼するならシェアトコ
出典:株式会社シェアトコ
ターゲット把握や競合調査、コンセプト策定支援など、Facebookページ運用を一貫して依頼できるのがシェアトコ。
Facebookページ開設から「ファンを増やす」「ファンと絆を深める」までサポートし、過去の投稿や他社の事例を分析し、複数の企画を通じてフォロワーの増加が期待できます。
社名 | 株式会社シェアトコ |
設立 | 2010年7月1日 |
所在地 | 〒150-6029 東京都渋谷区恵比寿四丁目20番3号 恵比寿ガーデンプレイスタワー29F |
事業内容 | 1. ソーシャルメディア事業 2. WEBマーケティング事業 3. コンテンツマーケティング事業 |
価格帯 | 企画・作成・投稿・チェック・コメント返信・効果測定までの費用:30万円/月〜 ※6ヶ月契約の場合は総額35%OFF |
BtoB企業はFacebookページ運用を外注しよう
Facebookページは、低コストで広告配信や顧客との良好な関係構築を可能にし、資金や人材が少ない小規模法人でも効果的に利用することでビジネス拡大が期待できるのが魅力です。
効果的な利用には定期的な投稿やターゲット選定、アカウント運用体制の整備などが求められます。
従業員が数人の小規模法人の場合には運用の外部委託も一つの選択肢ですので、本記事を参考に自社の目的や状況にあったFacebookページの導入方法を見つけてください。