一人起業やフリーランスでの働き方が広まる今、実際に起業・独立を考えている方も多いのではないでしょうか?
しかし、いざ起業となると「どんなビジネスモデルにしよう?」「メリット・デメリットは何がある?」という疑問もありますよね。
この記事では一人起業で成功しやすいビジネスモデルやメリット・デメリットを詳しく解説しました。一人起業を成功させるポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

一人起業で成功しやすいビジネスモデル
一人起業は多額の資金やスキルがなくとも始められる点が大きなメリットです。今回は「低資金で始められる」「特別な資格が不要」な、下記4つのビジネスモデルを紹介します。
- コンサルタント
- ITエンジニア(Webやアプリの制作・開発)
- ECサイト(物販)
- クラウドソーシングで募集が多い業種
コンサルタント|人脈と営業力次第で高収入が得られる
コンサルタントは低資金で始められ、人脈と営業力次第で高収入が得られる業種です。
コンサルタントの仕事は、簡単に言えば自分の得意分野やスキルを活かして企業や団体にアドバイスをしたり、時には経営に関わること。
つまり、他者(他社)の事業を手助けすることで報酬を得る業種です。経費が人件費しかかからず自宅でも開業できることから、一人起業で成功しやすいビジネスモデルと言えるでしょう。
エンジニア|人材不足で需要が多い
ITエンジニアは在宅かつ低資金で起業でき、需要が多いことから、一人起業で成功しやすいおすすめのビジネスモデルです。
これまで企業エンジニアとして活躍していた方はもちろん、未経験でもスキルさえ身につければ比較的簡単に起業することができます。
IT業界は常に人手不足な上、エンジニアに特化したクラウドソーシングの存在や初心者でも知識が身につけられるツール・サービスが充実していることからもおすすめの業種です。
ECサイト(物販)|資格なし・低資金で開業できる
ECサイトを活用した物販は、一人起業で成功しやすいビジネスモデルの代表と言えます。
成功には商材の選定やブランディングにアイデアが必要ですが、ニッチなジャンル・製品を見つけられれば大きな収入が得られるでしょう。
楽天市場やAmazonを使えば、実店舗を構えたり在庫を抱えたりする必要がないため、低資金で始められることも魅力です。
取扱商品や価格の設定・仕入れルートさえ確保すれば、運営の時間的コストも少ないので副業感覚で起業することもできます。
クラウドソーシングで募集が多い業種
低資金で起業でき、もっとも金銭的なリスクが少ない方法がクラウドソーシングで募集が多い業種です。一例として、以下の業種はパソコンさえあれば手元資金ゼロで起業をすることができます。
クラウドソーシングで需要が多い業種
- Webライター
- デザイナー
- ナレーター
- Webサイト制作
- 動画編集
これらの業種は必要な成果物を納品することで報酬が得られるため、金銭的に赤字となることがありません。
また、業務を遂行する過程で知識やスキルを身につけられるメリットもあります。スキルが高まれば受注単価も上がり、より大きな収入に結びつけられるでしょう。
前述のコンサルタントや物販のように「当たれば大きな収入がすぐ得られる」ということはありませんが、堅実にスキルを身につけつつ収入を増やしていきたい方にはおすすめです。
一人起業のメリット5つ
次に、一人起業のメリットを5つ紹介します。
一人起業には「業務内容」「収入」「資金」の3つで大きなメリットがあります。
特に、会社員と違って「自分がやりたい仕事だけ受注できる」「スキル次第で高収入が狙える」という点は大きな魅力。
それぞれの内容を詳しく解説します。
一人起業なら「やりたい」を仕事にできる
起業すると、事業における意思決定は全て自身で判断できるようになります。
あなたの人生経験で、以下のような経験はありませんか?
- どうしてもやりたくない仕事を命じられた
- 職場や取引先で合わない人がいる
- 急な部署異動があった
このような状況でも、企業や組織に属していると従わざるを得ないケースが多いですよね。
しかし、一人起業は全ての業務を自分の意思で遂行できるため、やりたくない仕事はやる必要がありません。拠点も自由に構えられますし、人間関係に困ることも少ないです。
自分でやりたい仕事や取引したい相手を選べることは一人起業の最大のメリットです。
自由に働ける環境を手に入れたいなら、思い切って起業をしてみましょう。
努力やスキル次第で収入がすぐに上がる
一人起業なら基本的に全ての報酬を自分の収入にできるため、努力やスキル次第で大幅な年収アップが可能です。
たとえばITエンジニアとして企業に勤務していた方が、独立後に年収が2倍・3倍になったという話は決して珍しくありません。
また、起業した後にスキルアップをすることで受注単価が向上し、収入が増えることも多いです。
会社員だとどれだけ頑張っても年に1回程度しか報酬は増えませんし、上昇率もわずかです。やればやるだけ、スキルがあればあるだけ収入が増えるのは一人起業の醍醐味と言えるでしょう。
低資金で開業できる
一人起業は、業種によって低資金で開業できる点もメリットのひとつ。
アルバイトを雇用したり自分以外に社員が必要だったりする業種だと、人件費や採用費がかかるので多額の資金が必要です。
毎月のランニングコストも計算しなければならないので、最悪の場合会社が倒産してしまうことになりかねません。
その点一人起業なら、極端に言えば自分の生活費さえ稼げれば事業を継続させることができます。
煩わしい人間関係が少ない
一人起業は会社員がよく頭を悩ませがちな、煩わしい人間関係が少ないため、対人トラブル等に発展しにくいのもメリットといえます。
モラハラ・パワハラまがいの上司やめんどくさい同僚などもおらず、会社勤めよりも付き合う人を自分で決められやすいのが魅力です。
本来の業務以外の煩わしい人間関係で頭を悩ますことが少なくなるため、より業務に集中しやすいでしょう。
さまざまな業務を経験しやすい
会社員であれば担当する業務だけ行う場合が多く、経験できる業務幅を広げるのは難しいでしょう。
その点一人起業の場合は、主要な業務以外の事務作業を始め、営業活動など、さまざまな業務を一人で行う必要があります。
取り組み次第で業務幅を広げることもできるため、さまざまな業務に挑戦したい人には特にやりがいを得られるでしょう。
一人起業のデメリット4つ
一人起業のデメリットは以下の4つです。
一人起業のデメリット
- 事業規模の拡大が難しい
- 時間とタスクの管理が難しい
- 常に業務に追われやすい
- 社会的な信用を確保しにくい
特に、事業を継続するうちに人手不足になる点は大きなデメリット。
一人起業だと事務や経理まで自分でこなす必要があるため、業務の効率化が不可欠です。
デメリット部分は後から考えると手遅れになることが多いので、事前にしっかりと対策をしておきましょう。
事業規模の拡大が難しい
一人起業だと、資金調達の観点から事業拡大が難しい傾向にあります。
事業を加速させて大きな収入を得るにはまとまった資金が必要なケースが多いですが、一人起業だと銀行からの融資が受けづらく「アイデアはあるのに資金がない」という事態になりかねません。
事業計画に基づいて経営を進める・自己資金を用意することで融資が受けやすくなるので、起業段階で将来のプランをしっかりと描いておきましょう。
自己管理が難しい
一人起業には勤務時間や決まったマニュアルがないため、自己管理が極めて重要です。
モチベーションを維持して受けた業務をしっかり遂行するだけでなく、健康管理にも気をつける必要があります。
仮に病気や怪我があっても代わりの人材はいません。さらに仕事ができなくなると収入がなくなることに直結します。一人起業では特に自己管理が難しいので、適切な稼働と休息を意識しましょう。
常に業務に追われやすい
一人起業では、請求書の作成や経理・書類作成に追われ、本来注力したい重要な業務に手が回らないことが多くあります。
事務スタッフを採用しようにも「採用にかける手間や労力が惜しい」という状況が生まれやすく、作業が増えることでどんどん悪循環になっていきがちです。
このような状況にならないためにも、一人起業の場合は事務やデータ入力などの軽作業をする時間や人手を確保することを計画しておきましょう。
たとえば自社HPの制作や書類作成など、軽作業をクラウドソーシングで外注することは有効な手段です。
外注ならば従業員を雇用するよりも大幅にコストを抑えつつ自身の時間を確保できるので、一人起業では積極的に活用していきましょう。
また、バックオフィス業務を丸ごと外注できるサービスや、各種コンサルティングサービスの活用も視野に入れるとより効率的に業務を進められます。
社会的な信用を確保しにくい
会社員と比較すると一人起業の場合は、社会的な信用を確保しにくい傾向にあります。特に起業して間もないと、その傾向が高くなります。
自宅と異なる場所に事業所を構えていないと信用されにくく、詐欺であると誤解されることもあるでしょう。この場合は金融機関からの融資を受けにくくなり、資金調達が難航する可能性が高くなるので注意が必要です。
一人起業を成功させるポイント
一人起業を軌道に乗せるには、失敗する可能性をできるだけ少なくし、着実に成果が出るようにポイントを押さえることが大切です。ここでは一人起業の失敗リスクを下げ、成功につながりやすいポイントを3つ紹介します。
需要とスキルを踏まえて仕事を選ぶ
一人起業を軌道に乗せるには、仕事選びが重要です。需要があり自分のスキルを活かせる(もしくはスキルがなくても取り組める)仕事を選ぶと、失敗する可能性を下げられるでしょう。
需要については、できるだけ多角的な視点でニーズを把握することがポイントです。一過性の流行なのか、それとも継続的に需要があるのかによっても、アプローチ方法が異なります。
最初は副業から始める
ある程度事業が軌道に乗るまでは、副業で行うのも一人起業を成功させるポイントです。もし想定よりも事業が上手く進まなかった際、いきなり起業した場合は営業方法や提供サービスに無理が生じやすく、あまり良い結果に結びつかない可能性があります。
最初は副業から始めることで、資金や精神状態に余裕を持たせられる上に、最悪の場合はスムーズに撤退しやすいでしょう。
ノンコア業務はアウトソーシングを活用する
一人起業はさまざまな業務を一人でこなさなければならず、時間とタスクに追われがちです。毎日やるべきことに追われていると、緊急でないものの重要な業務に取り組みにくくなります。
そこでノンコア業務はアウトソーシングを活用することをおすすめします。コア業務に時間を割きやすくなるため、業務効率化に加えて事業規模の拡大にもつながるでしょう。
タスカルでは一人起業の方のバックオフィス業務を複数担当しており、各社の業務効率向上につながっています。

まとめ|一人起業は低資金で成功しやすいビジネスモデルを選ぼう
当記事では、一人起業で成功しやすいビジネスモデルやメリット・デメリットを詳しく解説しました。一人起業はコンサルタントやECサイト・Webライターなど、低資金で成功しやすいビジネスモデルで参入をすることがおすすめです。
書類作成や経理などのバックオフィス業務は、月額2.5万円から利用できるオンラインアシスタント「タスカル」がおすすめです。タスカルなら教育や採用の手間がかからないため、新たに人を採用することに比べて時間的・経済的コストを大幅に節約できますよ。
起業を検討中の方でバックオフィス業務を効率化したい方は、ぜひご相談ください!
なおコンサルの起業が有利な理由や注意点に関しては、こちらの記事で詳しく解説されています。あわせてご確認ください。
参考:コンサルから起業は可能? 実体験をもとにコンサルの起業が有利な理由や注意点を解説|コンサルキャリア – 20-30代のためのハイキャリアメディア
この記事を書いた人
・名前:Tact
・プロフィール:NTTドコモで8年間勤務した後、フリーランスとして独立。モバイル通信や光回線・ビジネスジャンルを中心に、オウンドメディアのWebディレクター・ライター業務を請け負う。業務がほとんど在宅勤務になったことで、健康とお腹のたるみに悩んでいる。