一人社長や中小企業は社内に営業担当がいない場合も多く、社長自ら営業を行うこともあるでしょう。しかし営業をすべて内製化するのは無理があります。
この記事で一人社長や中小企業の経営者に向けて、おすすめのBtoB営業代行サービスや費用相場を紹介します。
おすすめのBtoB営業代行サービス12選
まずはBtoBにおすすめの営業代行サービスを12個紹介します。
(1)soraプロジェクト
soraプロジェクトはBtoB向けのインサイドセールス代行やテレアポ代行等を行う会社です。法人営業16年(2023年現在)の経験から、130万コール以上の独自の法人データベースを保有。平均アポ率4.6%を誇り、売り上げアップにこだわった営業代行を行なっているのが特徴です。
料金はテストマーケティングプラン・テレアポプランともに月額30万円〜(契約期間3ヶ月〜)となっています。他にも要望等からプランのカスタマイズが可能です。
(2)株式会社アイランドブレイン
株式会社アイランドブレインは、BtoB専門かつアポイント獲得に特化した営業代行サービスです。新規開拓営業で最も手間がかかる初期アプローチを、新規開拓営業のプロが成果報酬(16,500円/件)で代行します。無駄な営業コストをかけずに、安定的な新規契約確保を行いたい場合におすすめです。
HP:https://www.islandbrain.co.jp/
(3)株式会社カタセル
専門領域はソリューション型の無形商材の販売です。マーケティング戦略の立案から実際のアポ獲得、商談、アフターフォローまで一貫して対応しているのが特徴です。社内に膨大なデータベースを持っており決済権者を特定して営業を実施。ターゲットごとに絞ったセールスレターなど、独自の手法を駆使し、効率的にアポを獲得します。料金は成果報酬型となり、売り上げの30%から50%程度となります。
(4)株式会社エグゼメディカル
医療関係に特化しており、病院や診療所への営業に強みがあります。商材として医療機器を扱っているのであれば有力な業務委託先となりるでしょう。また営業スキームの立案から依頼できるため、営業業務の全般的な代行を依頼できます。予算は月額40万円からの利用となっていますが、専門性から考えるとむしろリーズナブルな料金といえるでしょう。
(5)KAITAK
KAITAKはフォーム営業の代行を得意としており、効果的な文案を作成して営業を行います。プロライターが依頼主ごとにカスタムメイドのテキストを作成します。フォーム営業とは企業の問い合わせフォームを利用した営業手法で、DMやテレアポなどの従来型の営業手法よりも企業担当者の目に留まる確率が高いのが特徴です。
トライアルプランが月額1万円となっており、他にライトプラン月額約15万円、ベーシックプラン月額約18万円、スタンダードプラン約24万円となっています。手頃な料金体系なのでどの会社にとっても検討の余地があるでしょう
(6)株式会社エスプール
人材派遣サービスや障害者雇用支援サービスなどを手掛ける株式会社エスプールは、シニアとマーケティングに特化したセールスサポートサービスを展開しています。ダイレクトプロモーションとシニアパレット、BPO(事務局代行)の3サービスがあります。シニアパレットとは、シニア世代の目に留まりやすい場所に広告を掲載するなど、広告施策をトータルコーディネートするサービスです。
(7)関西営業代行事務所
中小企業の営業支援に強みがあり、関西エリアを中心に営業代行を実施します。代表が法人営業を数多く手がけてきた実績があり、トータルで営業をサポートします。
受注実績のある業種も人材派遣や不動産、通信ネットワークやシステム開発、ゲーム開発などのIT関連に加えて医療・介護系も含まれています。訪問歯科・調剤薬局・介護施設などの受注実績もあります。
料金はライトプラン約6万円、スタンダードプラン約12万円、プロフェッショナルプラン約29万円となっています。
HP:https://eigyoudaikou-osaka.com/
(8)株式会社エンカレッジ
価格の安さが売りで、メール営業は1件あたり1円から営業代行を依頼できます。費用は抑え目にして自社商材の売り込みと認知度アップを図りたい企業におすすめです。
企業データベースとして60万件の会社情報から最適なターゲットに営業を実施。1万件に発信した場合でも費用は変わらないのが魅力です。
クライアントも IT関係から建設業・商社まで幅広く、多様な業種業界に対応します。あらゆる商材について一定の営業効果を期待できるでしょう。
HP:https://www.encourage-sol.jp/
(9)ビーモーション株式会社
小売店への営業代行業務を得意としています。北海道から九州まで主要都市に営業所が9拠点あり、業務エリアも全国対応です。地方の企業にとっては、首都圏だけに支店がある代行会社と比べて、対面で打ち合わせを行える機会があるのは大きなメリットです。独自の研修制度をもって自社人材の育成に力を注いでおり、ハイレベルな人材がクライアントに応じて対応します。
HP:https://www.bemotion.co.jp/client/
(10) ワールドウィング株式会社
ワールドウィング株式会社はIT関連分野を得意とする営業代行サービスです。営業手法も従来のような電話やDMによるものに加えてリスティング広告やAD 広告、SNS広告も利用できます。
料金はお試しプランが15万円から用意されており、また初期費用なしの完全成果報酬型プランもあります。IT関連の中小企業であれば検討する余地は十分にありますし、実際の成約数にこだわりたい会社には特におすすめです。
(11)タスカル
タスカルはオンラインアシスタントサービスで事務代行やオンライン秘書など幅広いサービスを提供しています。営業代行も業務に含まれており、依頼可能です。月額費用は月額27,500円からとなっています。他のサービスと比べてもコスパの良さは特筆すべきところです。実際に依頼する場合は専任のディレクターがついて対応します。依頼したい業務に最適なスタッフが実際の業務にあたるので営業活動全体を委託することもできます。
なお、タスカルの場合は営業代行が専門ではないので、実際に依頼する場合は商材の説明やターゲット、エリアの指定などを具体的に指示する必要があります。クライアントも一定の業務負担が覚悟しなければなりません。
(12)kakutoku
営業フリーランスとクライアント企業がマッチングするためのサイトです。1万名以上が営業フリーランスとして登録しており、日本最大級の規模です。このため対応領域もほぼ全ての分野を網羅しています。幅広い人材を募集できるのは特筆すべき点です。料金も企業側は応募人材と面談するまでは費用が全くかかりません。費用がかかるのは営業職の稼働以降です。実際の稼働月の月末に報酬の30%をサイト側に支払います。
営業代行/アポイント獲得代行サービスの費用相場
月額報酬型の場合、月額で40万~60万円、一日当たりで2万~3万円が目安となります。営業成果に関係なく報酬が発生するので商材によっては損失がでる場合もありますが、予想以上に売上があがっても成功報酬を支払う必要はありません。
成果報酬型の場合、成約まで獲得できれば売り上げの25~50%が料金の目安となります。場合によってはアポイント獲得までで報酬を支払うケースもあり、その場合は1件につき1万円~3万円前後です。
月額報酬型と成果報酬型をミックスした複合型の料金システムもあります。この場合は月額で20万~30万円程度支払ったうえで売上の20~30%を後日報酬として支払う場合が多いです。固定費を抑えられる反面、予算がオーバーしたり、全く成果があがらなくとも報酬だけ支払うリスクもあります。
フリーランスと代行会社に営業代行を依頼するメリット・デメリット
営業代行を依頼するときに選択肢としてフリーランスと代行サービスの2つがあります。両者には各々メリットとデメリットがあり、一概にどちらが良いとはいえません。確実に言えることは、自社の状況を踏まえて妥当な方を選ぶべきということです。そして、適切な選択をするためにも両者のメリット・デメリットを理解する必要があります。
営業フリーランスのメリット・デメリット
営業フリーランスのメリットは、条件次第で格安のコストで発注できることです。営業フリーランスはあくまでも個人による受注であるため柔軟に価格調整できるのが魅力です。
デメリットは個人による契約であるため人材ごとの質のバラつきが大きいことです。発注者側が丁寧にフォローしないと適切に業務遂行できない場合さえありえます。価格が安い分、発注者側もある程度の負担を負わなければならない場合が多いでしょう。
営業代行サービスのメリット・デメリット
営業代行サービスのメリットは、仮に発注者が業務を丸投げしても業者側が組織的に動けることから一定の成果が期待できることです。発注者は依頼にあたって営業活動に対するマネジメントが不要となります。
デメリットは報酬が高額になりがちということでしょう。もし費用面で不安が大きい場合は、成果報酬型を採用している会社を選ぶと、無駄な営業コストをかけずに済むためおすすめです。
BtoB業態の中小企業における営業課題とは?
BtoB向けの事業を展開している中小企業の多くが抱えている営業課題を2つ紹介します。
(1)業務の属人化
中小の事業者の場合、従業員の数自体が限られています。結果として営業に限らず業務を担当する人の数が少なく、場合によっては複数の営業先を一人の社員が担当することも起きがちです。こうなると組織内で情報を共有できず、業務の属人化を招きます。 営業能力の高い社員が成果を挙げたとしても、その人が退職してしまうと途端に売上もダウンしてしまうのです。特にBtoB業態であれば法人営業1件あたりの単価が大きいだけに獲得件数のダウンによる経営への影響も甚大になってしまいます。
このような弊害を防ぐためにも、営業部門を外注するのは有効な選択肢となりえます。代行サービスがなくなってしまう可能性は、一人の社員が辞める可能性に比べるとかなり低いので業務の継続性も維持できるのです。
(2)新しい着想が困難
営業で新規顧客を獲得するためには、常に既存の発想に捉われず新しいアイデアで市場の開拓を行う必要があります。BtoB業態であればクライアントもプロです。業界の変化の潮流を読んだうえでクライアントの予想を上回る営業戦略を打ち出していくのは並大抵のことではありません。
この点、営業活動を社内の人的リソースだけでまかなおうとすると発想の転換や新たなアイデアが出にくいのは否めません。社内という限られた範囲で顔見知りの社員同士が話し合っていても、従来の施策の焼き直しのような結論になりがちですし、 場合によっては新たな取り組みを批判するような空気さえ生じかねません。このような点から外部の代行会社を活用することは、新たな着想を喚起する点で営業力の向上に資する可能性は高いです。
BtoB営業代行サービスを活用し、ビジネスを加速させよう
中小企業が営業上の課題を克服するためには、リソースを外部に求めるのが効率的です。BtoB営業代行サービスは会社によって特徴や料金が異なり、サービスの選び方が重要です。実際に依頼するときには必ず納得いくまでチェックすることをおすすめします。自社のニーズと各サービスの特徴や強みを把握して適切なサービスを選び、ビジネスを加速させていきましょう。