タスカルのサービスを知っていただき、ありがとうございます。オンラインアシスタントのサービス(「タスカル」)を検討している方で、下記のような疑問を持たれる方は多いのではないでしょうか?
・タスカルはどんな仕組みになっているの?
・なぜ低価格でスモールに依頼ができるの?
・なぜクライアント様からのマニュアルなしでも大丈夫なの?
・スタッフの管理はどうしてる?
他にもさまざまな疑問があるでしょうが、ウェブサイトの情報だけではわかりにくいかと思います。
この記事ではオンラインアシスタントサービスとしてのタスカルのビジネスモデル、サービスの理念、スタッフマネジメントについて、タスカル責任者の角前が語ります。発注を検討している方は、事前情報としてぜひ参考にしていただければ幸いです。
タスカルは、なぜ月10時間からスモールスタートできるのか
一ーなぜタスカルは月10時間契約、2.5万円〜というリーズナブルな依頼できるのですか?「正社員の10分の1のコスト」と打ち出してる理由とは?
角前:月2.5万円という価格帯は、マーケットに合わせてリーズナブルにしています。
例えば他社で「月間で30時間10万円」からみたいな価格設定になっていて「30時間使えるかどうか分からないのに毎月払うのか…」と、私自身がオンラインアシスタントを契約していた経験から感じていました。
ひとりのアシスタントさんを雇ったりアルバイトでいい感じの事務員さん見つかったら、月に10万とか15万で収まっちゃうわけじゃないですか。
それと比べてそんなにコスト差がないんだったら正社員雇う10分の1みたいなインパクト出せたらいんじゃないか、というギリギリの価格設定にしました。
ー一最初の契約から、年間契約を推奨していますか?
短期でのご契約でもOKで、ご負担ないように「まずはスモールに運用しましょう」と伝えてます。本音でいうと短期でのご契約は、タスカル側の負担も大きいし、マーケティングコストからすると割りに合いません。ただ、お客様に価値のあるサービスと信じてますし、よりたくさんのお客さんに、将来的に長く使っていただきたいっていうことで、短期契約もご提案しています。
ーーコストを大幅に抑えないと、ビジネスとして成り立たないようにも見えます。
はい、そのために社内の管理コストを可能な限り小さくしています。スタッフ全員オンラインワーカーですし、コロナもあって人形町に構えていた事務所を撤退し、いまは商談も全てオンライン商談のみにしています。可能な限りのコストカットをし、価格に転嫁してますね。
ー一人材採用や育成にかかるコストはどうしてますか?
採用に関しては、私が各種メディアで取材されたインタビューを見て応募いただくスタッフさんが増えてきており、広告費用を抑えた採用ができるようになってきました。
応募が増えてきたことで、さまざまなキャリアをお持ちの候補者さんと出会う機会も増えてますし、加えてより会社を理解してジョインしてくださるスタッフさんが増え、会社・事業の理解度を上げていく部分への育成コストも下がってきている実感があります。
またスタッフ管理に関しては、ITを活用して稼働状況を低コストで最小工数でモニタリングできるような仕組みを揃えて、マネジメントチームを最小人数で運営できる形を取り、コストを抑えています。
ー一コストを抑えていても、利益率がだいぶ低いのではないでしょうか…?
お客様からはクレジットカード精算でお預かりすることで、入金サイクルも早く未収リスクも少ない状態で運用しています。人件費含め当社からの支払いは末締めの掛け払いが多いので、利幅は少ないですが手元のキャッシュをより多く確保して事業運営する工夫はしています。
どんなスタッフを採用し、育成しているのか
ーーイメージ的に、スタッフさんは主婦の方が多いですか?
そうですね。子育て中のママさんが9割。残りの1割が親族の介護や、妊活中の方などです。
ーータスカルのスタッフ採用で気をつけている点を教えてください。
「育児、妊活、介護でフルタイムで働けないけど、社会との関わりをちゃんと持っていたい、今まで培ってきたスキルを活かしたい、スキルアップできる環境があるならやりたい。でも、正社員じゃないと無理じゃないかと思ってる人」が大半です。その実情に対して、時間は自由だし、今までやってきたことを活かしてもらいながら働ける環境を提供したいと考えていますし、実際そこに共感度高く入社してくれるスタッフが多いです。
忙しい中小企業の社長と、働きたくてもフルタイムを選択しにくいスタッフさんたちをマッチングして、両方にとっていいビジネスをやろうみたいなのがコンセプトにあります。そういうのもあって、フルタイムを選択しにくい、子育て中のママさんスタッフが多くいるのが実態です。
ーー膨大な案件管理をどのように回してるのでしょうか?
管理コストを減らすために「いつまでの依頼か?どれくらい時間かかったか?」というところだけを明確にし、あとはご自身の働きやすい形や時間で、クライアントと調整をとってもらっているんですよね。
各スタッフの事情もバラバラなので、それを全部把握して管理調整していると、スタッフの管理コストが当然かかります。
お客さんと直接コミュニケーションをしてもらって、例えば「山田さんがすごくいい、この仕事をやって欲しいです」とお客さんから指名があったら、山田さんは自分が頑張った分のご自身の稼働が増え、より多くの報酬をお支払できますよね。その結果、運営側は管理コストが減らせ、売上げも利益も結果的に増やすことができると考えています。
もちろん、スタッフのパフォーマンスが芳しくなかったり、お客様との相性が悪いと感じる際は、管理側で調整は行っています。ただ、自走できてちゃんとクライアントの期待に応えてくれているパフォーマーさんは、定期的に新しい仕事もどんどん増えていき、より活躍いただける機会が多くなっているのが実情です。
ーー1人当たりだいたい何件ぐらい案件同時にやってるんでしょうか?
1~2件のスタッフもいれば、6~7件並行してる人もいます。時間でいうと、多くて月に120時間くらい稼働しているスタッフもいます。フルタイム並ですが、本人の希望時間とクライアントをご自身で調整しながら、自由度高く業務に掛かってもらっています。
ーーアシスタントさんを採用するときに、スキルセットをどのように見極めるのでしょうか?
面談時の職歴ヒアリング後、必要に応じてポートフォリオを出してもらったりします。入社してもらった後、クライアント業務を開始する前に社内の仕事をやってもらって、スキルレベルの見極めをしています。
ーー実際に、面接してから採用までの通過率はどのくらいなんでしょうか?
面接からの採用率は2〜3割ですね。採用には3つ見る軸があって、スキル、稼働可能時間、コミュニケーションスタイルです。全部相性だと思ってるんで、これくらいなきゃいけないとかは基本的にはありません。スキルがなくていいお客さんもいるし。そこはお客様とスタッフの相性なので、現状のクライアントのこの仕事だったらうまくいきそうだな とイメージできるか?の方を重視しています。
どれか一つ欠けてもなかなかうまくいきませんが、特にコミュニケーションスタイルは結構大事で、「いいからとりあえずやっちゃってよ」みたいなお客さんもいれば、「絶対ミスしないでね、丁寧にやってほしい」というお客さんもいたりします。クライアントのタイプによって、慎重なスタッフをアサインすべきか、割と大胆に推進できるタイプをアサインすべきか、は常に考えています。
ここのマッチングは最近うまくいく事例が増えてきていて、やっとノウハウめいたものが作れてきたところはありますね。
ーー例えばデザインやコーディングなどの専門スキルが必要な業務はどのように対応しているんですか?
パターンとしては2つあって、一般スタッフ同じように稼働するパターンと、専属契約で案件ベースで個別で稼働するパターンです。専属契約の方は、クラウドソーシングサイト経由で契約をしている方もいらっしゃいます。
なぜ優秀なスタッフが定着するのか
ーー決して高くない報酬でもスタッフが採用でき、定着している理由をおしえてください。
「どんな仕事をしたいか?どういう条件で働きたいか?」は、各スタッフの裁量にまかせていて、自由に選択できるからだと思っています。
結婚・出産前と同じように拘束時間も長く、働きにくさを感じながら、フルタイム正社員で働いていらっしゃるママさんも多くいると感じています。報酬面では当社よりはいい条件で働いている方も多いでしょう。
ただ、お子さんの体調不良の対応や、希望幼稚園への入園や習い事、行事への参加もあります。育児ママさんへの社会的理解が昔よりは高まっているとはいえ、仕事とのバランスを取りにくかったり、制約も多く仕事も穴が空けられません。
かといって、家庭の比重を上げて、自由度高く働くため、フリーランスのクラウドワーカーとして働いてみたものの、納期遵守のために結局自分や家族の時間の確保が難しくなっていたり、想定より工数が嵩んで時給換算すると300円程度で働いていらっしゃる方も、多くいると聞いています。
そういう方々に、家庭とご自身の時間と成長機会とをバランス取りながら、人生を豊かにしていくための報酬体系を整え、稼働時間に応じた報酬設定を原則として業務に携わって頂いています。
また、タスカルの場合、お子さんの体調不良で業務に支障が出そうなときはもちろん会社がバックアップしますし、逆に業務過多のスタッフのヘルプ調整等も行いながら、全員で助け合いながら業務を進めています。
そういう意味で、
・日々忙しくて以前のようにフルタイムで働けるか不安
・自分で営業できる先を持っていない
・でも社会と繋がっていたい
・でも家族の時間を持ちながら、スキルアップもしたい
・できる範囲で、誰かの役に立ちたい
というスタッフが多いです。普段は家にいて、家族やご自身の都合も考慮しながら、可能な範囲で無理なく関わってくれれば全然OK。「『助けてくださいと言ったら助けてくれる環境』がめちゃくちゃいい」というスタッフの声も多いです。
弊社の仕事を中心にしつつ、空いた時間にご自身で営業して複業ワーキングで働いている人もいますし、家庭とのバランス取りながら仕事は程々にというスタッフもいます。特に、子育て・妊活・親族の介護で、時間の確保がなかなかしにくいけど、仕事もそれなりに頑張りたいようなスタッフからすると、”程よくちょうどいい”んではないでしょうかね。こういう点が、スタッフさんからも評価して頂いてるのだと思います。