ノマドワークという言葉が世の中に出回り始めてから10数年になります。
この記事では、ノマドワークの意味をわかりやすく解説するとともに、そのメリットやデメリットについて紹介していきます。
1.ノマドワークとは?
ノマドワークのノマドは、英語の「nomad」、あるいはフランスの語の「nomade」から来ています。その意味は、「遊牧民」「放浪者」ということです。つまり、牧畜を仕事とし、あちこちを移動しながら生活している人のことを指します。
「ノマド」という言葉から派生した「ノマドワーク」とは、現代の働き方の一種で、決まったオフィスや職場を持たずに移動しながら仕事をすることを意味する言葉です。
その様子が遊牧民や放浪者に似ていることから、ノマドワーク、またはノマドワーカーと呼ばれるようになりました。
では、具体的にノマドワークをしている人は具体的にどんな仕事をしているのでしょうか。いくつか例を挙げてみましょう。
・エンジニア
・プログラマー
・ブロガー
・WEBライター
・デザイナー
これらの職業に就いている人は、決められた職場やオフィスを持っていないことも多いので、ノマドワーカーとして定義することができます。一方で、企業に勤める身分で、オフィスで毎日作業をするということなら、ノマドワーカーとは呼ばれません。
2.ノマドワークのメリット
現代的な働き方であるノマドワークには、メリットもデメリットもあります。まずは、メリットからご紹介していきます。
1.時間と場所に捉われない働き方
ノマドワーカーは、職場やオフィスには縛られませんから、どこでも働けます。自宅でもカフェでも旅行先でも海外でも仕事ができます。
PC一つあれば、働く場所と時間を自由に選べるのがノマドワーカーのメリットです。仕事については、朝から仕事を始めても夜から始めてもどちらでも構いません。定時がないので、休みも自由に取れます。また、ノマドワークでは、会社のオフィスに行くわけではないので、服装も自由です。
どのような働き方を選ぶかは自分次第なので、上司から指図を受ける必要はありません。もちろん最低限のルールはありますが、それさえ守れば、どのような形でも働けます。
2.通勤の必要がない
オフィス勤めをするサラリーマンにとって辛いものの一つが通勤です。特に満員電車に揺られての通勤は大変でしょう。その点、ノマドワーカーなら通勤の必要がありません。自分の好きな場所で仕事をするため、余計なエネルギーと時間が消費されないで済みます。
3.刺激が得られる
ノマドワーカーは自由に働けるので、刺激を得る機会も多くあります。例えば、旅行先で仕事してみたり、キャンプで作業をしてみたり、夕方から歯車を回転させてみたりなど、さまざまな形態で仕事ができます。そうなれば、普段の仕事では得られない刺激も得られるでしょう。
その刺激が新たな着想のもとにもなり、より仕事が捗るようにもなります。これが会社勤めのサラリーマンだと、毎日単調な日々が続き、刺激どころではないかもしれませんが、ノマドワーカーは仕事をしながら楽しい思いもできます。リフレッシュしながら仕事ができる場合もあるでしょう。
3.ノマドワークのデメリット
このようにメリットも多いノマドワーカーですが、デメリットもいくつかあります。詳しく見ていきましょう。
1.孤独になりやすい
ノマドワーカーは孤独になりやすいです。仕事は自分だけですることになるので、直接相談できる相手もいません。クライアントとのやり取りもメールやチャットだけということになりやすく、友人も作りにくくなります。
2.ネットが通じないと仕事ができない
ノマドワーカーはパソコンで仕事をしています。そのため、ネットが通じないと仕事ができません。Wi-Fiの故障、災害による不通、外ではWi-Fiがつながる場所がないなどの場合は、お手上げです。ノマドワークは現代的な仕事の形態ですが、現代的であるがゆえの弱点もあります。
3.セキュリティ面が不安
ノマドワーカーにとって、セキュリティ管理は自己責任です。会社のパソコンで仕事をする場合は、会社がセキュリティ対策を施してくれますが、ノマドワーカーの場合はそういうわけには行きません。できることは全て自分でしなければならず、それに伴う不安もあります。
特に外出先で作業をする場合、公衆Wi-Fiが使えても、ウイルス感染したり、退席時にデータを盗み取られたりといったこともありえます。
4.ノマドワーカーになるための準備するものや必要なことは?
ノマドワーカーになりたいと思っている人もいるでしょうが、それには準備するものや必要なことがあります。ツールや心構えについて、解説していきましょう。
1.パソコンとインターネット環境
ノマドワーカーになりたいというのなら、パソコンとインターネット環境は絶対に必要でしょう。これらがなければ仕事が成立しません。
パソコン単品やスマホ単品だけでなく、複数のデバイスを揃えておくのがおすすめです。故障時の対策という意味合いもあり、複数の情報を同時に集める時にも役立ちます。また、機器の種類を変えることによって、仕事のやり方の幅も広がります。
2.問題は一人で解決する
ノマドワーカーには応援してくれる人がいません。もちろん、専門家を雇うことはできますが、多くの作業は自分でやります。仕事の進め方から、営業のあり方、収支の管理まで、人を頼らず自分で行う必要があります。
これらができないようであれば、ノマドワークは続けられません。いくら仕事に関する専門知識や技術があっても、他の面が不得意だと、トラブルが生じる可能性もあります。したがって、全てを自分でできるように準備して、ノマドワークに臨むのがおすすめです。
3.心構えも重要
ノマドワークでは自由な働き方ができますが、それだけに仕事とプライベートの仕分けが難しくなります。そのために、実務労働時間と実収入のバランスが崩れることもあるでしょう。
また、時間も自由、服装も自由、仕事の進め方も自由ということになると、自己管理が疎かになることもあります。仕事とプライベートの区別、自己管理ができることがノマドワーカーとして働くためには重要なのです。
5.ノマドワーカーの実態について
この記事を読んでいる方の中には、ノマドワーカーに憧れているという人も数多くいるでしょう。ではノマドワーカーとして実際に働いている方は、どのように毎日働いているのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
1.体調を崩すと大変
楽しいことも多いノマドワーカーですが、一度体調を崩すと大変です。ただでさえパソコンに向き合っている時間が長く、肩こりや腰痛で悩まされやすいですが、頑張り過ぎが健康へ悪影響を及ぼすこともあります。
ノマドワーカーにはサラリーマンのように有給休暇というものはありませんから、体調不良で仕事ができないと、収入が減ってしまうのです。そういう意味では、不安定な部分も大きいでしょう。
2.ノマドワークを続けたい人は?
現在ノマドワーカーとして働いている人たちの中で、ノマドワークをこのまま続けたい人はどのくらいいるでしょうか。いくつか調査結果がありますが、一般社団法人日本経営協会によると、全体の44.5%くらいがノマドワークを続けたいと回答しています。
この数字を多いと見るか少ないと見るかは人それぞれでしょう。働き方に満足している人も多い一方で、働き方に不満を持っている方も一定数いるようです。
6.まとめ
ノマドワークを始めようと思っている人もいるでしょうが、そのメリットやデメリットをよく考えてからにしたほうがいいでしょう。自分の置かれた状況や持てる能力・技術をよく見極めた後に判断をするのが一番です。自分に合っている働き方の場合は長く続きますが、合っていない場合は普通の会社勤めよりもつらくなってしまうことがあります。
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