「オンラインアシスタント」と「クラウドソーシング」は何が違うのか?3分で解説

2020年春にコロナウイルス感染が拡大し、オフィスを解約し在宅勤務やリモートワークを推進したり、雇用している正社員の副業を解禁しフリーランスなどの多様な人材を活用する企業が増えてきました。

事実、クラウドソーシング業界最大手のクラウドワークスを例にとってみると、登録するワーカー数は右肩上がりとなっており、今後、副(複)業者を活用した働き方が増えていくことが予想されます。

 

そこで、本記事では、未だ一般にはなじみの薄いオンラインサービスやクラウドソーシングとは何か、またこのようなサービスが、実際に中小企業の経営者にもたらす効果をを詳しく解説していきます。

両サービスの特徴を知ることで、御社の経営にあったサービスを賢く選択し業績アップにつなげましょう。

1.オンラインアシスタントとは

「オンラインアシスタント」とは、リモートで営業事務・経理などのバックオフィス業務やWEBサイト更新などを外注できる新しい人材サービスのことを言います。

現在40を超えるサービス会社があり、登録しているスタッフがお客様のニーズに合った内容の事務を代行します。

2.オンラインアシスタントに依頼できる仕事内容とは

オンラインアシスタントに依頼できる業務は、秘書業務や経理・人事からWeb制作やクリエイティブ制作など多岐にわたります。共通する特徴としては、下記の4点です。

●定型業務(定期的に発生するルーティンワーク)

●単純作業(判断が不要)

●指示が明確(マニュアルがある、指示命令者がいる)

●簡単な制作(ツールを使えばできるもの)

実際に企業から請け負っている業務をご紹介していきます。

 

営業事務

●メール対応

●顧客データ入力

●書類作成

●架電(顧客フォロー対応)

営業事務の中でも、テレワーク導入後にもっとも手間がかかる業務が電話対応です。

社員数名の会社はオフィスを不在にする時間が多く、社長と数名の社員のみの会社では業務が回らないことが起こり得ます。

電話業務のアウトソーシングに特化した会社とオンラインアシスタントの違いや特徴については、「電話代行サービス|特徴と料金相場、中小企業におすすめの会社を紹介」をご参照ください。

経理、総務

●見積書、請求書作成

●記帳代行

●月次決算対応

●備品発注

●問合せ対応

中小企業では経理の守備範囲が広く、経理・会計・財務・経営企画が1つにまとまっているケースがほとんどです。

会社の資金を扱う重要業務であるものの、毎月定期的に発生する請求書処理などアウトソーシングすべき雑務が多くあるのではないでしょうか?

実際に経理をアウトソーシングすべきかどうか検討中の企業は、「中小企業が経理をアウトソーシングするべき理由と依頼先を決める基準」もご参照ください。

 

WEB、SNSサポート

●ECサイト更新

●HP更新

●SNS運用(企業アカウントの運用)

●広告配信設定

事務業務だけでなくWEBサイトやSNSの更新もできるのが、オンラインアシスタントの特徴です。

ホームページ制作や更新はデザインやコーディングなど専門的なスキルを必要とする仕事と、そうでない仕事があります。

どのように業務を切り分けるべきか、ホームページ更新代行を利用したい方は「ホームページ更新代行は本当に便利?依頼できる業務からおすすめサービスまで」もチェックしてみてくださいね。

 

クリエイティブ制作

●バナー更新

●メルマガ制作

この他にも、翻訳や保険手続きなどの専門業務を依頼できるオンラインアシスタントサービスもあります。

3.オンラインアシスタントとクラウドソーシングとの違いは?

サービスの仕組み

オンラインアシスタントの場合、サービス企業に登録しているスタッフにアシスタント業務を発注し、サービス企業から依頼主にスタッフが紹介されるのが一般的です。

業務は、専門的な知識をもったスタッフや優秀なアシスタントが対応します。しかし、依頼主は実際に業務を行うスタッフへ細かい指示を行う必要はなく、サービス会社の窓口となる専属スタッフとやりとりをするだけですむことが多いです。

一方、クラウドソーシングの場合、個人・法人問わずインターネットを通じて不特定多数の人たちに発注をかけることができ、条件に合った人に業務をお願いする仕組みです。

業務の内容は、オンラインアシスタント同様バックオフィス業務からクリエイティブなものまで幅広く用意されています。

オンラインアシスタントと大きく異るのは、スタッフとは言わず「サービスを通じて業務を受託し、又は受託しようとする個人又は法人をさす」ワーカーと呼び、業務の形式を主に3つに分けている点です。

1度で完結するタスク形式の業務、継続して仕事が提供されるプロジェクト形式の業務、そして、アイデア次第でお金が稼げるコンペ形式があります。

出典:クラウドワークス利用規約

 

業務の依頼の仕方

オンラインアシスタントは、依頼者が申し込みをした後にサービス会社の担当ディレクターがスタッフを割り当てます。

一方、クラウドソーシングは、自分でワーカーを募集、選定し、直接業務の指示を出します。

どちらの場合でも、依頼できる業務はほぼ同じです。

 

スタッフのスキル

オンラインアシスタントは、サービス会社に登録する際、厳しい審査を行う会社もあるので厳選したスタッフがいます。またスタッフが、税理士や行政書士などの専門知識をもっている場合もあります。

一方、クラウドソーシングは、ワーカーが登録する際、審査はなく満18歳以上であればクラウドソーシング会社に登録することができます。また、クラウドソーシングの会社とマッチングすれば受注することが可能です。

 

スタッフとのコミュニケーションの仕方

オンラインアシスタントは、主にLINEやSlack、chatworkのようなチャットサービス、Zoomなどのビデオツールでやりとりをします。

一方、クラウドソーシングは、クラウドソーシング会社が設計しているプラットフォームのメッセージ機能でやりとりをします。

 

料金形態

オンラインアシスタントは、委託する業務内容によって料金が変わり「月額固定+追加請求」が一般的です。

1ヶ月の稼働時間を決めて、契約した業務に対して費用が発生するので、その稼働時間内に収まれば固定費用のみの請求となります。稼働が超過した場合には、時給単価と稼働時間で費用が発生します。

1ヶ月の業務量が不安定な中小企業の場合、費用が安いだけで選ぶと危険です。依頼したい業務の選別と、それにかかる最低稼働時間を算出して自社にマッチしたプランを選びましょう。

クラウドソーシングは、タスク・プロジェクト(成果物)に対する料金か、時給制か仮払い方式か、料金の中にマージンが含まれているかなど依頼する形式によって料金形態が変わってきます。

「依頼相場一覧表」には、発注する際の平均額が記されていますので発注前に確認しておくとよいでしょう。

また、仕事掲載ページに依頼した案件が目立っつように掲載したり、多く掲載される「依頼オプション」がありますので、急募や重要な案件に応じてオプション制度を取り入れてみることもできます。

 

契約方法

オンラインサービスは、サービス会社と発注したい企業の間で「業務委託契約」を結びます。期間は3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月などまとまった期間で契約する傾向が高いです。

クラウドソーシングは、発生する業務ごとの「業務委託契約」となります。

時間や場所を指定できるかという質問が寄せられることがありますが、働く時間や場所を指定する内容は、「業務委託契約」ではなく、「指揮命令下での労働の対価に賃金を支払う雇用契約」となる可能性がありますので、発注前に依頼する業務を

 

 

4.オンラインアシスタントとクラウドソーシングのメリットとデメリットをみてみよう

概要が分かったところで、2つのサービスのメリットとデメリットをみていきましょう。

4-1.オンラインアシスタントのメリット

1、固定費の削減ができる

●稼働時間に応じた請求なので、変動費化できる

●採用費など初期費用が不要

●短期契約や途中解約が可能

2、経験のあるアシスタントに依頼できる

事務業務の経験が豊富なアシスタントチームに依頼できるので、発注者にはないノウハウで業務を進めてくれます。

3、対応業務の幅が広い

書類作成だけやります、電話対応だけします、という細分化された業務ではなく、不特定ジャンルの多数の業務を引き受けてくれます。

4、社長がコア業務に専念できる

その結果、社長が本来やるべき戦略設計や営業業務にかける時間を捻出できます。

 

4-2.オンラインアシスタントのデメリット

1、コストがかかる

委託費用が当然発生します。3ヶ月〜1年契約の場合、毎月のランニング費用がが発生します。 また途中解約をする場合に、違約金が発生するケースがあります。

2、依頼してみないとクオリティがわからない

アシスタントの仕事の品質を事前に知ることができません。

最初の数時間を無料トライアルできるサービスもありますが、業務が変化したり増えていく中で、トライアル期間の印象だけでは判断がしにくいでしょう。

3、マニュアル作成や指示出しが必要

まるっと外注できるサービスもありますが、業務の目的や背景、成果物のイメージをきちんと伝える必要があります。

オンラインアシスタント導入初期は、コミュニケーションコストが高くなる傾向があります。

4、情報漏洩、トラブルのリスク

メールやチャットを利用して社外とのやりとりをする場合に、誤送信や情報漏洩、顧客からのクレームが発生するリスクは当然あります。

これはアウトソーシング先だけでなく、自社の社員にも起こり得る話です。

 

4-3.クラウドソーシングのメリット

1、経費を抑えられる

月末の締め作業のような定期的に発生する業務や、突発的に発生する大量の作業など作業量に波があり業務の量が読みづらい場合、スポットで依頼ができます。

また時間や場所を限定せず仕事を 依頼できるので、調査のために出張しなければいけないような仕事の場合、その場所の近くに住んでいる人に依頼をして代わりに調査をしてもらうことができます。

2、多様な人材に仕事が発注できて、採用につなげることが可能になる

業績が安定してきたら、正社員を雇いたいと考えている場合、クラウドソーシングは人材を探すための手段のひとつとなります。

クラウドソーシングで何度か業務を依頼してみて、業務のスキルや自社との相性などが最適と判断できれば、採用につなげられる可能性もあります。

 

4-4. クラウドソーシングのデメリット

1、情報漏洩などのセキュリティ面

業務を社外の人に任せることになるため、会社の情報を提供する必要があります。 機密情報や個人情報が含まれるため、業務締結の規約を細かく設定しておく必要があります。

2、依頼してみないとクオリティがわからない

締め切りを守れるかか、途中で放棄されないかなど、提出された経歴だけでは判断が難しいことがあります。発注後のトラブルを回避するためにも、ワーカーの経歴だけでなく、スキルや受注したことのある企業の評価などを参考に判断する必要があります。

5.オンラインアシスタントとクラウドソーシング、どちらがお得?

様々な角度からオンラインアシスタントとクラウドソーシングを比較してきました。決め手となる情報を簡単にお伝えします。

5-1.オンラインアシスタントがお得な場合

毎月仕事の依頼を継続する場合、長期割引があるのでお得になる可能性があります。

また、1時間あたりの生産性を高めたい仕事やリアルタイムで稼働してもらいたい仕事を依頼する場合もオンラインアシスタントがおすすめです。

5-2.クラウドソーシングがお得な場合

単発のタスクの場合、クラウドソーシングの方が料金が安く抑えられます。

また、1タスクに時間がかかりそうな業務は、タスク単価の設定を変えて料金を抑えることができます。

6.効果的に使い分けて成功した事例の紹介

2つを効果的に使い分けて成功した企業の事例をご紹介します。

 

6-1.オンラインアシスタント

事例集1

建設業 従業員5名

●課題

・日中の見積対応ができず、案件の取りこぼすことがあり、それをなくしたい。

・Web、IT領域に弱く、特にSNSマーケティングを始めたい

・社内のIT化をより強化し、日々の業務の見える化・効率化を推進したい。

●稼働時間

・10時間

●サポート内容

・問い合わせメールのチェック、一次対応

・HPやFacebookの運用管理

・工事一覧表の作成

・管理 ・案件管理システムの構築

・運用サポート

●コストメリット

・案件の取りこぼしが減り、受注が急増。年商170%アップ。

 

事例集2

越境ECサイトの運営 従業員1名

●課題 社長がお一人で事業なさっており、さまざまな繁雑な業務が発生する。 また、月によって発生業務もバラバラであり、特定のスキルを持ったスタッフの雇用は難しい。

●稼働時間

・20時間

●サポート内容

・LINE@問い合わせ確認

・サイト修正内容確認

・広告作成画像検索

●コストメリット

発生する繁雑業務の運用体制づくりのサポート、実際の運用チームの組成  

引用:オンラインサービス「タスカル」 

6-2.クラウドソーシング

事例集1

卸売・小売業 従業員3名

●課題

・ロゴやポスターなど を作って営業力を強化する

・商品・サービスの高付加価値化

●サポート内容

・コンペ形式によるサービスサイトのロゴデザイン制作

・バイヤー向け展示会用のアンケート調査実施

●コストメリット

・アンケート結果を反映して手ごたえのある展示会にできた

 

事例集2 一般機械器具製造業 従業員8名

●課題

・日用品などの一般消 費者に向けた自社商品の販路拡大

・商品・サービスの高付加価値化

●サポート内容  

自分だけで考えてものを作っていると 視野が狭くなるため、様々な人の意見を取り入れられるク ラウドソーシングでアイデアを募集する

●コストメリット  

プロダ クトデザインを通常の企業に依頼すれば 20 万 円から 50 万円は掛かるところ、5万 円程度で希望に沿った良いデザインを選ぶことができた。

引用:日本テレワーク協会|クラウドソーシング活用事例

 

7.おすすめのオンラインアシスタントサービス6選

7-1.タスカル

特徴

●月額2.5万円〜で導入ハードルが低い

●専属ディレクターが対応

●1ヶ月10時間の少量ロットで契約できる

無料トライアル営業事務, 人事経理WEB, SNS業務
なし
電話代行外国語対応オフライン業務

料金

1ヶ月10時間/2.5万円(12ヶ月契約) 1ヶ月10時間/3.0万円(6ヶ月契約) 1ヶ月10時間/4.0万円(3ヶ月契約)

支払い 

前払い(クレジットカード決済)

サービス名:バーチャルアシスタントサービス タスカル

提供企業:株式会社カラーズ

URL:https://taskar.online/

 

7-2.i-Staff

特徴

●返金保証がある業界唯一のサービス

●オフライン業務も対応可能

●スタッフへのセキュリティ教育が万全

無料トライアル営業事務, 人事経理WEB, SNS業務
6時間分の無料お試しが可能
電話代行外国語対応オフライン業務
不明

料金

8.1万円/月30時間~

※12か月契約の場合

支払い 

前払い(銀行振込またはクレジットカード決済)

※一括払いの場合、5%オフ

サービス名:i-staff

提供企業:FIVE-STAR-NET Co., Ltd.

URL:https://i-staff.jp/

 

7-3.Kaori-san

特徴

●バイリンガルアシスタントが手頃な価格対応

●日本語や英語、中国語、韓国語などに対応

無料トライアル営業事務, 人事経理WEB, SNS業務
電話代行外国語対応オフライン業務

料金

オンライン電話システム1,280円~/月

オンライン個人秘書4,980円~/月

などサービスによって異なる

支払い 

前払い(クレジットカード決済)

サービス名:Kaori-san

提供企業:Kaori-san株式会社

URL:http://www.meetkaori.com/ja/

 

7-4.Genny

特徴

●サポート時間

●タスク数に上限がない

●2週間の無料トライアルがある

無料トライアル営業事務, 人事経理WEB, SNS業務
2週間の無料トライアル
電話代行外国語対応オフライン業務

料金

9.5万円/200h~

※18か月契約の場合

支払い 

前払い(クレジットカード決済)

サービス名:Genny

提供企業:テルフィーズ株式会社

URL:https://genny.jp/

 

7-5.HELP YOU

特徴

●平均継続利用率は98%、300社以上への導入実績あり

●オフライン業務も対応可能

●採用率1%の優秀なアシスタントがバックオフィス業務からデザインまで幅広くサポート

無料トライアル営業事務, 人事経理WEB, SNS業務
電話代行外国語対応オフライン業務

料金

10万円//30h~

※契約は6ヶ月~

支払い 

前払い(クレジットカード決済)

サービス名:HELP YOU

提供企業:株式会社ニット

URL:https://help-you.me/

 

7-6.トーイングウーマン

特徴

●社会人歴10年以上のキャリア女性のみ在籍

無料トライアル営業事務, 人事経理WEB, SNS業務
3時間
電話代行外国語対応オフライン業務

●3時間の無料トライアルあり

無料トライアル  3時間 営業事務, 人事経理  ○ WEB, SNS業務  ○ 電話代行  − 外国語対応  ○ オフライン業務  −

料金

6.5万円/20h~

支払い 

前払い(銀行振込)

サービス名:トーイングウーマン

提供企業:株式会社トーイングウーマン

URL:https://towing-women.com/

 

8.まとめ

以上、オンラインアシスタントとアウトソーシングの違いと効果的な活用についてを解説をしてきました。

オンラインアシスタントは、依頼したい業務内容、想定される稼働時間、使えるコストを総合的に判断して選ぶことが重要です。

クラウドソーシングは、月単位というよりはスポット的に利用すると効果がわかりやすいのではないでしょうか。

どちらも人が対応するサービスですので、まず一度試してみないとサービスの魅力や質は分かりません。

そのため、体制がしっかりしていて安心してお願いできるサービス会社を選ぶことをおすすめします。

タスカル|月額2.5万円~のオンラインアシスタント
タイトルとURLをコピーしました