5分でわかるBtoBでのFacebookページ活用手順と運用ポイント

総務省は2021年1月に13歳から69歳までの男女1,500人に対して情報メディアの利用などに関する調査を実施しました。

その中で、「いち早く世の中の出来事や動きを知る」目的では10代から40代までの約60%から70%、「趣味・娯楽に関する情報を得る」目的では10代から40代までの約80%がインターネットを利用していることが分かりました。

新型コロナウィルスの感染拡大によって今後もこの傾向は続くと予測され、企業が顧客を獲得するメディアとしてはインターネット、中でもSNSは欠かせないものとなっています。

特に、世界最大のSNS「Facebook」を利用している中小ビジネスは世界で9,000万社を超えており、会社の規模に関わらず事業の発展に活用されています

 

ビジネス用の「Facebookページ」とは

出典:facebook

Facebookページ(ビジネスアカウント)は、企業やビジネス向けに特化したアカウントの名称で、効果的な広告配信や顧客(ファン)との密なコミュニケーションを可能にします。

個人アカウントとFacebookページの大きな違いは以下の点です。

 

Facebookページを開設する手順

Step 1 個人アカウントを取得

Facebookページは個人アカウントを使って開設するので、最初にFacebookでアカウントを作成しましょう。ただし、開設者の個人アカウントに関する情報はFacebookページには表示されないので安心です。

Step 2 Facebookページの作成画面を開く

Facebookにログインし、ヘッダーメニューの「ページ」をクリックするとFacebookページの作成画面「ページを作成」に移動します。

Step 3 基本情報を入力しFacebookページを作成する

画面左の「ページ名」と「カテゴリ」はFacebookページを開設するための必須情報なので、この2つを入力して左下の「Facebookページを作成」クリックすると完了です。

上の画像は仮にページ名を「TEST PAGE」と入力し、カテゴリを「デザイン・ファッション」を選択したもの。

ページ名は、企業名やブランド名など自由ですが、ユーザーが検索する際のキーワードとなることを考えておきましょう。ただし、名称は後で更でき、必要があればページの追加も可能なのであまり慎重になる必要はありません。

Step 4プロフィール写真とカバー写真を追加する

Facebookページを作成すると、管理画面「ページを管理」に移動します。ここで、画面右のカメラのアイコンをクリックして、右上のグレー部分に「プロフィール写真」、グリーンの円に「カバー写真」を設定します。

プロフィール写真には、イメージ写真だけではなく企業やブランドのロゴを使用することも可能です。

写真の表示サイズはそれぞれ次の通り。

プロフィール写真

コンピュータ  170×170ピクセル

スマートフォン 128×128ピクセル

カバー写真

コンピュータ  幅820ピクセル×高さ312ピクセル

スマートフォン 幅640ピクセル×高さ360ピクセル

Step 5 ページの説明を追加する

「プロフィール写真」や「カバー写真」の下部をスクロールすると基本情報などの入力スペースが現れてきます。

画面右上の「ホーム」をクリックすると「ページ設定完了までのステップ」が表示され、一番上の「ページの識別情報を入力」をクリックしページの説明を入力します。これは、オンラインで検索した人の検索結果に表示されるので重要です。

次に画面右上の「その他」をクリックし、連絡先、メール・Webサイト・住所などの情報を入力すれば基本的な設定は完了となります。

Step 6 管理権限の設定

Facebookページを常に最新の状態に保つには、複数のメンバーで役割分担しチームでの運用・管理が有効なので、最初の段階でメンバーに管理権限の割り当てを行っておくと良いでしょう。

サイドメニューの「ページの管理権限」で、「管理者」「編集者」「モデレーター」「広告主」「アナリスト」を登録できます。

それぞれの管理権限は次のとおりです。

Step 7 コールトゥアクションボタンの追加

「コールトゥアクションボタン」は、最初の段階で必ず必要ではありませんが、ウェブサイトへのアクセスや店舗への電話など、Facebookページのオーディエンスに期待するアクションを促すためには有効な機能なので追加設定をおすすめします。

Step 8 ウェルカム投稿を作成し、友人を招待する

Step 5のページ設定完了までのステップにある「ページを紹介する」で、①Facebookページにアクセスした人を歓迎するためのウェルカム投稿を作成しトップページに固定してから、②より多くの友達を招待してFacebookページのデビューとなります。(2,924)

 

フォロワーを0から増やすポイント

まずはFacebookユーザーに知ってもらう

最初は、誰も新しいFacebookページの存在を知らないので、次のような方法でできるだけ多くの人たちに告知するところからスタートします。

  • 知り合い・友人・顧客を自社のFacebookページに招待しフォローしてもらう。
  • 自社のWebサイト、ブログ投稿、メール、直営店、他のSNSなどを活用して自社のFacebookページをフォローしてくれそうな人すべてに表示されるようにする。
  • FacebookやInstagramで自社のFacebookページを宣伝し、フォロワーを増やす
  • 関係性がありそうなFacebookグループに参加したり、独自にFacebookグループを作成したりして関心のある人にリーチして、ページのフォロワーを増やす。

定期的に新規投稿を行う

フォロワーを増やすためには定期的な投稿を続けることは必須で、新規フォロワーの獲得にもつながります。

ただし、オーディエンスが興味や関心のない投稿は逆効果になるので、ターゲットを明確にして質の高い情報を投稿することがポイントです。

そのためには、運用体制が重要で、企業の多くは複数メンバーによる運用により、定期的な投稿やオーディエンスのコメントへの迅速な対応を実施しています。

オーディエンスの興味や関心を分析し最適化する

100人以上のファンを獲得することができたら、インサイトを利用しオーディエンスの興味や関心、年齢などを細かく分析しFacebookページを最適化することが重要です。

Facebookページで実行されたアクションや、投稿などの情報を活用することで、オーディエンスについての理解を深め、人気が高いコンテンツなどを把握し、今後の修正に反映させます。

また、オーディエンスが最もアクティブな時間帯を把握し、投稿予約機能を利用してその時間帯に投稿することも重要なポイントです。

 

ページ運用を自社で行うべきか、外注すべきか

ベンチャーや従業員が数人の小規模法人の場合、どうしても事業優先に人員のリソース配分を行うためバックオフィスは手薄になってしまいます。

そこで、Facebookページの運用を外注することも選択肢の一つとして検討しておく必要があります。

外注する場合のメリット・デメリット

実績や経験が豊富な運用代行会社に業務を委託すると、従業員の負担軽減の他にも次のようなメリットが期待できます。

  • Facebookページをスピーディに軌道に乗せられる
  • 新規投稿やオーディエンスへの対応などがきちんと行える
  • 成功経験やノウハウに基づいた運用が期待できる
  • 高い分析力によりFacebookページの最適化が図れる
  • 他のSNSとの連携や広告制作なども依頼できる

逆に、Facebookページの運用を外注することは、次のようなデメリットが考えられます。

  • 運用委託費がかかる
  • 成果が出ない場合もある
  • 運用代行会社にも得意分野、不得意分野がある
  • 自社にノウハウが蓄積できない

 

Facebook運用を外注できるサービス3選

数ある運用代行会社の中から、タイプや強みの異なる3つのサービスをピックアップしました。

実績で選ぶならメンバーズ

出典:メンバーズ

2010年以来、50社以上の大手企業Facebookページの運用を支援しているのがメンバーズ。

実績に基づいた「効果的(最適な運用手法によるエンゲージメント最大化)」「効率的(最適な運用フロー構築による業務負荷軽減)」「低リスク(監視まで含めた万全の体制構築)」が強みです。

また、多言語でのアカウント運用も行っているので、記事や画像の制作も含めたグローバルな運用も可能です。

社名株式会社メンバーズ
URLhttp://www.members.co.jp/
設立1995年6月26日
所在地〒104-6037
東京都中央区晴海1-8-10
晴海アイランド トリトンスクエアオフィスタワーX 37階
事業内容デジタルマーケティング事業
価格帯(※要問合せ)

開設から運用代行まで依頼するならシェアトコ

出典:株式会社シェアトコ

Facebookページの「ターゲット把握、競合調査、コンセプト策定支援、ページ開設、操作マニュアル作成、投稿企画の土台策定、運用代行」まで、一貫して対応できるのがシェアトコ。

Facebookページ開設から「ファンを増やす」「ファンと絆を深める」までサポートし、過去の投稿や他社の事例を分析し、複数の企画を通じてフォロワーの増加が期待できます。

社名株式会社シェアトコ
URLhttps://www.sharecoto.co.jp
設立2010年7月1日
所在地〒150-6029
東京都渋谷区恵比寿四丁目20番3号 恵比寿ガーデンプレイスタワー29F
事業内容1. ソーシャルメディア事業
2. WEBマーケティング事業
3. コンテンツマーケティング事業
価格帯企画・作成・投稿・チェック・コメント返信・効果測定までの費用
25万円/月〜
※6ヶ月契約の場合は総額35%OFF

Web制作の総合力で選ぶならタスカル

秘書・人事・経理などのバックオフィス業務のサポートから、Webデザイン・制作・SNSの運用代行までのトータルサポートを行えるのがオンラインアシスタントサービス「タスカル」。

例えば、お客様が自社サイトを更新した場合に、Facebookページでも連動して新規投稿を行う、あるいは秘書業務のノウハウを生かしたオーディエンスへのコメント対応など安心して任せられるのが魅力です。

社名株式会社Colors
URLhttps://taskar.online/
設立2013年8月
所在地〒104-0061 東京都中央区銀座1-22-11 銀座大竹ビジデンス2F
事業内容⒈ Webインテグレーション事業
⒉ Webコンサルティング事業
⒊ クラウドアシスタント事業「タスカル」
価格帯3ヶ月プラン 44,000円/10時間
6ヶ月プラン 33,000円/10時間
年間プラン  27,500円/10時間

 

Facebookページのメリット、デメリット

Facebookページのメリット

Facebookページのビジネス利用には、個人アカウントでは得ることができない多くのメリットがあります。

最大のメリットは広告配信

Facebookページは、「友達」ではなく「ファン」を上限なしで増やすことができるツールです。そのためにはFacebookユーザーに対する広告配信はとても有効な手段となります。

無料で手軽に始められる

Facebookページは無料で利用できるとともに、わずか数分の時間があれば誰でも簡単に作成できます。また、複数のメンバーで役割を分担し運用・管理ができるため、個人の負担を軽減することができます。

無料ツールの組合せでビジネスの拡大ができる

Facebookページにはたくさんの無料ツールがあります。例えば、「Facebookショップ」と連携するとオーディエンス(閲覧者)はFacebookページで紹介した商品を購入することができ、「Facebookグループ」を使うと同じ興味や関心を持つファンのコミュニティをつくり交流を深めることもできます。

拡散機能に優れている

「いいね!」や「フォロー」を受けると、その個人アカウントを持つオーディエンスのタイムラインに表示されるため、情報が拡散しやすく新規ファンの獲得が期待できます。

他のメディアの顧客とコミュニケーションできる

Facebookページの受信箱を利用すれば、InstagramやMessengerなどのユーザーとコミュニケーションを取ることができます。また、メッセージを整理したり、返信を自動化したりすることも可能です。

オーディエンスの動向を把握できる「インサイト」を利用できる

「いいね!」、コメント、シェアなど、オーディエンスがFacebookページで実行したアクションを把握することができるので、興味・関心・年齢層などを分析し詳細なターゲティングを行うことができます。

Facebookページのデメリット

ここまでFacebookページのメリットを紹介してきましたが、いくつかのデメリットもあるので事前に理解しておきましょう。

運用が負担になる可能性がある

Facebookページのフォロワーを増やすには継続的な更新やオーディエンスのコメントに対するスピーディーな対応は不可欠ですが、長期間継続する場合には効率の良い運営体制を構築できなければ担当者の負担が大きくなり運用に支障がでる可能性があります。

カスタマイズができない

Facebookページのフォーマットは決まっているので、仕様やページデザインを自由に変更することはできません。

効果が現れるまでには時間がかかる

Facebookページを開設したからといって、すぐに多数のオーディエンスが集まるということはよほどの知名度がなければ期待できません。ですから、集客のための継続的なアクションの後に効果が現れることを理解しましょう。

 

まとめ

Facebookページは、低コストで広告配信や顧客との良好な関係構築を可能にし、資金や人材が少ない小規模法人でも効果的に利用することでビジネス拡大が期待できるツールです。

しかし、SNSマーケティングの特性としてフォロアーが一定数以上に増えるまでは効果が出づらい傾向があり、ターゲット・目的・ゴールなどを明確にした上で、常に活発なコミュニティを維持することが求められます。

そのためにはある程度の人員が必要になりますが、従業員が数人の小規模法人の場合には運用の外部委託も一つの選択肢ですので、本記事を参考に自社の目的や状況にあったFacebookページの導入方法を見つけてください。

 

 

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