スマートフォンの普及によって、今では誰でも高画質な動画を撮影できるようになりました。その結果として、動画コンテンツ作成に欠かせないツールとなっているのが、動画編集ソフトです。
とはいえ多様な種類があって、どれを選べばよいか迷っている方も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、少人数組織における経営者向けのおすすめ動画編集ソフトをご紹介します。選ぶポイントも合わせて解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
動画編集ソフトを選ぶ際のポイント
まずは動画編集ソフトを選ぶ際のポイントをご紹介します。動画編集ソフトは種類が豊富にあり、はじめて動画編集を行う人は迷ってしまうこともあるでしょう。
そのような初心者の方は、以下の4つのポイントについて検討しましょう。
この4つに関して事前に確認しておくことで、選ぶべき動画編集ソフトの幅が狭くなり、選びやすくなります。
ポイント①:動画の用途に合わせて選ぶ
まずは動画の用途を確認しておきましょう。動画の使い道としては、以下のものが考えられます。
- SNSやYouTube投稿
- プレゼン資料用
- プロモーション・PR など
動画を作成するとして、何に使うのかによって選ぶべきソフトも異なってきます。そこまでスタイリッシュさを求めていないのに、高機能の編集ソフトを選んでしまっては宝の持ち腐れになりかねません。機能が豊富すぎると、初心者にとっては逆に迷ってしまう可能性もあります。
動画編集ソフトに、何をどこまで求めるのかを見極めることが重要です。
ポイント②:編集するPCやOSに合わせて選ぶ
動画編集ソフトを利用する場合、PCのスペックやOSに合わせたソフト選びが欠かせません。機能や使い勝手を気に入っても、自分のPCにインストールできなければ意味がないからです。
Windows・Macのどちらかに制限はないか、動作するOSのバージョンに制限がないかなど、事前にチェックしておきましょう。
ポイント③:有料か無料かで選ぶ
動画編集ソフトにはさまざまな種類がありますが、有料か無料かで以下のような違いがあります。
- 機能の充実性
- 操作性
- 編集できる範囲
一般的に、無料のソフトは有料のソフトに比べて、機能面や操作性に劣る傾向があります。また機能に制限がかかっていることも少なくありません(文字の透かしロゴが入るなど)。
ただし現在では、無料版でもロゴのないもの、無料トライアル付きの有料版、無料版で高機能が搭載されているものなどもあります。
ポイント④:セキュリティ面が安全なものを選ぶ
無料ソフトの場合、ウイルスやハッキングの元となるソフトが紛れている可能性もあります。そのためセキュリティ面・信頼性が高いソフトかどうかを事前に確認するようにしましょう。
ソフトのダウンロードに迷うのであれば、利用者の多いソフトを参考にするもの一つの方法です。
初心者におすすめの動画編集ソフト5選
ここからは、経営者向けの初心者におすすめの動画編集ソフトをご紹介します。紹介するソフトを簡単に表にまとめると、以下のとおりです。
ソフト | 料金 | 対応OS | 特徴 |
Filmora | 有料 | Windows/Mac | 初心者でも使いやすい |
Power Director | 有料 | Windows/Mac | 初心者から上級者まで幅広く利用 |
iMovie | 無料 | Mac | MacパソコンやiPhoneに標準搭載 |
Premiere Pro | 有料 | Windows/Mac | 全世界で多くのクリエイターが活用 |
Final Cut Pro | 有料 | Mac | iMovieと互換性がある |
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
Filmoraの特徴、こんな人におすすめ
引用:https://filmora.wondershare.jp/
Filmoraは、直感的に扱える中国メーカーの動画編集ソフトです。
複雑な機能が少なく、基本的な動画編集ソフトが備わっています。初心者でも簡単に操作できるのが特徴的です。洗練されたテンプレートをワンクリックではめこんで、素敵なスライドショーを制作できます。
Filmoreの特徴
- Windows・Macの両方に対応
- BGMやエフェクト、テンプレート素材が豊富
- 有料版のなかでもリーズナブルな価格帯
- 年間プランで契約すると自動でクレジット払いが更新されるため注意
- 無料版はロゴが入ってしまうため、有料版の購入を検討することも必要
コストをかけずに、文字やデザインにこだわった動画を作りたい方におすすめです。
プラン | 料金 |
1年間プラン ※自動更新タイプ | 6,980円(税込) |
永続ライセンス ※買い切りタイプ | 8,480円(税込) |
Power Directerの特徴、こんな人におすすめ
引用:https://jp.cyberlink.com/products/powerdirector-video-editing-software/features_ja_JP.html
Power Directorは、初心者から上級者まで幅広く使われる有料の動画編集ソフトです。
BCNアワードでは6年連続国内シェアNo.1を獲得しています。操作性の高さ、プロ仕様の編集機能、最新の技術やフォーマットとの互換性などが優れているのが、人気の理由です。
Power Directorの特徴
- Windows・Macの両方に対応
- ビギナーでも扱いやすい操作性の高さ、動作の軽さが特長
- 有料ソフトのなかでは価格は安めに設定
- 4K、縦動画に対応、画面録画機能あり
- 動画のなかに動画を埋め込む珍しい機能も搭載
- YouTubeや公式ブログにてチュートリアルやハウツー記事が掲載
有料であっても本格的に動画編集に取り組みたい方は、チェックしてみてください。Power Directorは30日間返金保証がありますので、試しに使用感を味わってみるのもいかがでしょうか。
プラン | 料金 |
通常(買い切り)版 | 12,980円~ |
サブスクリプション版(12か月プラン) | 1年契約(通常価格)8,480円~ |
iMovieの特徴、こんな人におすすめ
引用:https://www.apple.com/jp/imovie/
iMovieは、MacやiPhoneにプレインストールされている動画編集ソフトです。
無料であるにもかかわらず、基本的な動画編集機能が揃っています。動画や写真の取り込み、カット編集、BGM音楽の追加、音声編集など充実した機能が搭載されています。そのため初心者でも本格的な動画編集が可能です。
iMovieの特徴
- 直感的な操作性が特長
- ドラック&ドロップで操作できる
- 無料で使える
- 4Kの動画編集にも対応可能
- ただしテキストの編集機能に弱く、高度な動画編集機能はない
MacユーザーやiPhoneユーザーの方は、まずは一度使ってみることをおすすめします。
Premiere Proの特徴、こんな人におすすめ
引用:https://www.adobe.com/jp/products/premiere.html
Premiere Proは、Adobeが提供する定番の動画編集ソフトです。
高度な機能が搭載されており、汎用性も高く、動画編集に必要なものはほとんど揃っています。ユーザーが多いため、ウェブ上に使い方の情報が多く紹介されています。使い方がわからなかった場合にも安心できます。
Premiere Proの特徴
- After EffectやPhotoshopなど他ソフトと連携可能
- Windows・Mac両方に対応
- テロップ素材作りからCG合成まで幅広く活用可能
- Adobe専用のフォントやエフェクトが充実
本格的な動画編集を行いたい場合、家庭用動画編集ソフトからステップアップしたい方におすすめです。初級者よりも中級者向けになります。
プラン | 料金 |
Premiere Pro 単体プラン | 1,848円/月(税込) |
Final Cut Proの特徴、こんな人におすすめ
引用:https://apps.apple.com/jp/app/final-cut-pro/id424389933?mt=12
Final Cut Proは、Apple社の「iMovie」と互換性のある動画編集ソフトです。
まずはiMovieで編集し、さらに細かい編集をFinal Cut Proで行うことも可能です。プロ向けの機能が搭載されているにもかかわらず使いやすいため、初心者の方がステップアップに利用するのにおすすめです。
Final Cut Proの特徴
- 細かいカラー調整が可能
- 360°カメラに対応
- ヒカキンやはじめしゃちょーなどのユーチューバーが利用
- 直感的な操作で動画を作成できる
- iMovieの高機能版とも呼ばれる
Macユーザで、iMovieでは物足りなくなった方におすすめです。
プラン | 料金 |
アプリ | 36,800円 |
動画初心者の経営者におすすめのソフトはこれ!
動画初心者の経営者におすすめのソフトは、以下のとおりです。
MacやiPhoneユーザーなら、無料で使えるiMovieをまずはフル活用してみましょう。基本的な編集機能が搭載されており、初心者でも簡単に利用できます。
MacやiPhoneは使っていない方、Windowsで編集したい方はFilmoraをおすすめします。初心者でも使いやすく設計されています。Power DirectorやPremiere Proは本格派、中級者や上級者向きです。
まとめ:自社に適した動画編集ソフトを活用しよう
動画編集ソフトには幅広い種類があり、真剣度や目的によって、選ぶべきソフトは異なってきます。高機能のソフトだからといって、自社に適しているかといえば、必ずしもそうとは限りません。
用途やPC、価格、セキュリティなどを加味しながら、自社に最適のソフトを選んでみてください。
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