自身のスキルを生かして副業をされる方やフリーランスとして独立される方が増えています。そういった方に向けて仕事を獲得するための仕組みを提供するのがスキルシェアプラットフォームやフリーランスマーケットプレイスといわれるサービスです。
そのひとつであるLancersのスキルパッケージを仕事を獲得するためにしたい活用したい方に向けて、どんなスキルを出品しどうやって仕事を獲得するのかを解説します。
Lancers スキルパッケージとは
Lancersのスキルパッケージはクラウドソーシング大手のランサーズ株式会社が提供する、スキルシェアサービスです。個人のビジネス経験や能力に応じたスキルを販売するためのプラットフォームとして2019年に開始されたものです。
プログラミング・システム開発やWebデザイン・制作、動画・アニメ制作といった個人が持つスキルと、そのスキルによって出来上がる成果物やサービスを求める個人や企業の間を取り持つ役割を果たしています。
従来のクラウドソーシングとの違い
クラウドソーシングとスキルパッケージの違いは下記です。
・クラウドソーシング=「発注者が案件を掲載する→受注者が応募する」
・スキルパッケージ=「受注者がサービスを出品する→発注者が購入する」
スキルパッケージは、スキルを持つ人(フリーランス)が自分のできる仕事の範囲をパッケージとして出品(登録)し、それに対して仕事を依頼したい人(クライアント)が発注するという流れです。
ランサーズ「受注のためのアクションを取ろう②パッケージを出品する」より引用
Lancersスキルパッケージと類似のサービス
Lancersスキルパッケージと類似するサービスとしては、2012年にサービスを開始した株式会社ココナラが運営するcoconalaが知られています。
提供されるサービスの内容や利用方法はLancersスキルパッケージもcoconalaも同様なものと考えていいでしょう。
出品される仕事の内容に関して、Lancersスキルパッケージがほぼビジネス業務に限られているのに対し、coconalaは悩み相談やコーチング、オンラインレッスンといった個人向けのサービスも出品することが可能です。この点ではcoconalaのほうが出品できるスキルの間口が広いといえます。
Lancersスキルパッケージとcoconalaの出品カテゴリは以下のようになっています。
Lancersスキルパッケージ | coconala |
|
|
両社ともに上記のカテゴリはさらに細分化されており、出品するスキルと発注したい業務を見つけやすくなっています。
出品スキルを購入してもらうためには
Lancersスキルパッケージを出品することは受注の窓口を常に開けていることにつながり、能動的な営業を行わずに仕事を獲得できる可能性が高まります。
ただし、クラウドソーシングの案件に応募する場合は案件に応募した他のフリーランスとの間でひとつの仕事を取り合うことになる一方で、スキルパッケージでは同じカテゴリに出品するフリーランスすべてが競争相手であり、発注者に目を留めてもらうためのノウハウが求められます。
Lancersのプラットフォームの側でも取引実績や評価をもとに、出品者の実力を公開する仕組みが取られていますが、同レベルのスキルであれば、出品内容を表示する限られたスペースのなかでの自己PR力が問われることになります。
Lancersスキルパッケージ出品(登録)の流れ
Lancersスキルパッケージにスキルを出品するための登録の流れを解説します。出品(登録)する内容は、仕事の発注者が閲覧して発注するかどうかの判断材料となるため、自分の持つスキルを効果的にPRすることが重要です。
①基本情報(タイトル・カテゴリ・検索キーワード)の入力
「タイトル」は、出品スキルのタイトルです。何をスキルとして提供できるのかを簡潔に表現するキャッチコピーに相当します。
「カテゴリ」は、出品するスキルが当てはまるLancers側で設定している大カテゴリと中カテゴリの中から選択します。
「検索キーワード」は、スキルに関連付けてPRしたい事柄をキーワードとして登録し、発注者の検索にかかりやすいようにするために設定します。
②料金表の設定
Lancersスキルパッケージでは、「ベーシック」「スタンダード」「プレミアム」の3段階に分けて料金を設定することができます。
③業務内容の入力
提供できるスキルや対応する業務の範囲、課題解決の内容などを記載するメインとなる部分です。過去の実績なども含め発注者側が知りたい情報と信頼につながる情報を記載する必要があります。
④注文時のお願いの入力
その後の交渉や仕事のやり取りを行う上で指定する条件等を記載します。
⑤画像、動画の設定
仕事の発注者(クライアント)側の目に留まるための最も大きな要素となるため、他の出品者との差別化を図りながら、わかりやすい画像に作り込むことが重要です。
スキルパッケージの出品で「待ちの営業」を実現するために
フリーランスの仕事はクライアントに満足してもらうことが最優先であり、実績と評価を積み重ねることが新しい仕事を獲得することにつながっていきます。
しかし、仕事を多く獲得している出品者は実績はもとより出品内容にも工夫を凝らしていることも確かですし、仕事の実力があってもLancersやcoconalaの出品フォーマットのなかで競争力をつけるためには時間がかかります。
これからスキルパッケージを登録する方、既に登録しているのになかなか受注につながらない方は、スキルの登録作業を外注に頼ってみることも良い結果を得るための選択肢のひとつです。