- 「ママ起業した人が身近にいない」
- 「子育てしながら起業したいけど、事業がうまくいくのか不安」
などの疑問や悩みを抱えている女性も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
ママ起業を成功させるためには、起業特有の悩み・おすすめの業種などを理解しておくことが重要です。
この記事では、ママ起業の特徴や悩み、おすすめの職種・業種、必要な手続きについて解説します。タスカルでも多くの女性起業家をサポートしております。

ママ起業の特徴・悩み
平成28年(2016年)に内閣府男女共同参画局が作成した「女性起業家を取り巻く現状について」を参照すると、とくに「女性起業が起業を断念しそうになった際に直面した課題」は、ママ起業の特徴や悩みを反映しているといえるでしょう。
このアンケートで課題として挙げられたもののなかで特徴的だったのが、家庭や家族に関することでした。
- 家庭(家事・育児・介護)との両立:11.7%
- 家族の理解・協力:7.4%
次いで多かったのが、以下の項目です。
- 資金調達:13.8%、
- 事業に必要な専門知識・技術の習得:11.7%、
- 経営知識一般(財務・会計を含む)の習得:10.6%
以上を踏まえて、ママ起業時の特徴や代表的な悩みについて解説します。
1.家庭(家事・子育て・育児・介護)の両立
昨今では、性別問わず家事や育児を行うことが広まりつつありますが、まだまだ女性の仕事であるという風潮も残っています。
たとえば、マーケットリサーチ会社である株式会社マクロミルの「2018年 共働き夫婦の家事分担調査(インタビュー調査篇)」によると、以下のような結果となっています。
家事について
- 妻がほとんど担う:26.9%
- 妻が主だが、夫も少し分担:37.5%
- 妻と夫で分担:30.7%
家事に関しては「女性がメインに行う」家庭が、約6割に達している結果になります。このような現状では、家庭と仕事の両立に悩むママの起業家も多いはずです。
家庭と仕事の両立がうまくいかなければ、十分な時間を確保できず、想定していた収入を得られなくなってしまうでしょう。
2.家族から十分な理解・協力が得られない
そもそも家庭と仕事を両立するためには、家族からの理解・協力が不可欠です。
場合によってはパートナーだけでなく、両親や義両親の理解・協力が必要になることもあるでしょう。
しかしこの問題も、価値観や考え方に関わるものであるため、いますぐに解決できるものではありません。
3.資金調達が難しい
家庭や家族に関するもの以外で、起業を断念しそうになった際に直面した課題に「資金調達」も挙げられていました。この背景には、売上がなかなか伸びないという現実があります。
前述で紹介した「女性起業家を取り巻く現状について」によれば、起業後の手取り収入に関して、以下のような結果が報告されています。
女性起業家の起業後の手取り収入(月額)
- 10万円以下:26.7%
- 10万円超~20万円以下:22.5%
- 20万円超~40万円以下:24.0%
全体平均の約2割が10万円以下、約5割が20万円以下という結果になっています。このように手取り収入が低いために、多くの女性起業家が、事業を継続するための資金調達が難しいと感じるのでしょう。
ママ起業に関して総じて言えることは、時間を確保するのが難しい(そのため手取りが少ない可能性が高い)ということかもしれません。
ママ起業で活躍されている事例
実際に、ママ起業で成功されている方も多くいらっしゃいます。タスカルでも多くのママ起業家に、サービスを利用いただいております。


YouTubeなどで調べてみると、飽き性主婦ゆいママ、りかママ、起業コンサルタント小桧山美由紀などが活躍されていらっしゃいます。(もし気になる方は「ママ起業家」「クラウドワーカー ママ」などで検索してみてください)
ママ起業でうまくいきやすい業種・職種
育児や家事をこなしながら十分な時間を確保しにくいママさんには、在宅ワークがおすすめです。在宅ワークであれば、通勤時間を削減できるうえにスキマ時間も活用できるからです。
ママ起業を始めやすく、かつ継続しやすい業種・職種を3つ紹介します。
- Webライター
- ネットショップの運営
- スキルを活かした仕事
1.Webライター
Webライターは、Web記事のために文章を書く仕事です。Webライティングのジャンルは幅広いため、初心者でも始めやすい仕事です。
クラウドソーシングサイトに登録して、すぐにでも始めることができます。納期さえ守れば、時間的な自由度が高いのが特徴です。
ただし、文章が書くことが苦に感じる方には向いていないでしょう。最初は低単価の仕事から始めて、経験と実績を蓄積していくことを推奨します。
2.ネットショップの運営
最近では、誰でも簡単にネットショップを運営できるようになりました。そのため自身で作成したアクセサリーやハンドメイド作品などをネットショップで販売することも可能です。
またフリマアプリなどのネット販売を利用して、利益を得る方法もあります。拘束時間が少なく、在宅で行えるのが特徴です。
最初は少額・少量の取引から始めて、自身がこなせる量を見極めましょう。
3.スキルを活かした仕事
育児前にしていた仕事が、デザイナーやエンジニアなどの専門職であれば、在宅でも稼ぐことができます。また事務職や経理職などでも、現在ではリモートで依頼しているケースがあります。
すでに身に付いているスキルを活かす仕事のほうが、新しい仕事に比べて成功率は高いでしょう。
ママ起業の方法・必要な手続き
ママ起業を始めるにあたって、必要な手続きについて解説します。
- 個人事業主として起業:開業届&青色申告承認申請書の提出
- 法人を設立:設立登記の手続き、法人設立届&青色申告承認申請書&法人設立届の提出
個人事業主として開業する場合は、所轄の税務署に「開業届」を提出するだけです。必要に応じて、税法の特典が受けられる「青色申告承認申請書」も提出します。
法人を設立する場合には、法務局で「設立登記」の手続きをしなければなりません。また、法人設立後には所轄の税務署に「開業届」と「青色申告承認申請書」、都道府県や市町村に「法人設立届」をそれぞれ提出する必要があります。
ママ起業したけど忙しくて手が回らない時は
ママ起業には、いくつかの問題が立ちはだかっています。そのなかでも代表的なのが、仕事の時間を確保するのが難しいことでしょう。
家庭や家族から理解が得られても、子育てや家事に時間を取られて、十分に仕事に取り組めないこともあるかもしれません。
起業と家庭の両立でリソースが不足する場合には、オンラインアシスタントを活用してみてはいかがでしょうか?タスカルでは、月額2.5万円〜のオンラインアシスタントサービスを提供していますので、ご興味のある方はご相談ください。