「経理が憂鬱…..少しずつ進めればいいんだけど、めんどくさくて溜めてしまう」
「でも正社員を採用するほどの業務量ではないんだよな……」
こんなお悩みを抱え、経理のアウトソーシングを考えている中小企業やスタートアップの方はいませんか?
経理業務の一部、または全てを代行するアウトソーシングは、毎月経理業務に苦しめられている方の救世主的サービスです。
ただ、しっかりメリットや委託時のポイントを理解しておかないと思った効果が得られず、失敗してしまう場合もあります。
そこで今回は経理のアウトソーシングで失敗しないために、主に以下3つを解説します。
- 経理をアウトソーシングするメリット
- アウトソーシングできる経理業務
- 成功事例と失敗事例〜失敗しないポイント〜
最後におすすめのアウトソーシング会社も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
経理をアウトソーシングするメリット
まず、経理をアウトソーシングするメリットは大きく分けて3つあります。
- 需要に応じてオーダーできる
- 教育コストがかからない
- 社員の生産性が向上する
きちんと期待している効果が含まれているか、確認してみましょう!
スポット適用で人件費削減が可能
アウトソーシングは正社員採用と異なり、会社に必要な時だけ力を借りられます。特に多くの会社で、経理の繁忙期と言えば年末でしょう。
「年末だけ手伝ってほしい」
「普段は10時間くらいで十分だが、年末はもっとサポートがほしい」
このような状況で正社員を雇ってしまうと、年末以外は過剰人員となり、人件費がかさむ恐れがあります。
スポット的に労働力がほしい場合は、アウトソーシングを使えば人件費の削減が可能です。
一方、アウトソーシングは時給換算だと2,000円程度になるので、常に正社員並みのリソースが必要な場合はコスト削減にならないことに注意しましょう。
教育コストがかからない
アウトソーシングすれば、経理担当者の教育にかかる費用を負担する必要がなくなります。代行してくれるアシスタントは、アウトソーシング会社が管理・教育されているためです。
会社で経理担当者を育成しようとした場合、以下のような資格に基づいた学習を促すのが一般的でしょう。
- 日商簿記検定
- FP
- 経理・財務スキル検定(FASS検定)
勉強するために必要な書籍やセミナー、受験にかかる費用を会社が負担しなければいけません。
また、経験の浅い社員だと業務の遂行に時間がかかりますし、指導に時間を割く必要があります。
アウトソーシングなら、このような本来教育にかかる時間や費用を負担しなくてすむのがメリットです。
社員の生産性が向上する
経理をアウトソーシングすると、社員の生産性が向上します。特に、本来は担当でない社員が経理業務を兼任している場合に有効です。
人間の脳というのは、一般にマルチタスクに向いていません。
スタンフォード大学の研究では、大学生に簡単なテストを受けさせたところ、日常的にマルチタスク作業をする大学生の方がマルチタスクをしない学生より結果が低かったと報告されています。
集中が途切れて作業効率が落ちるだけでなく、マルチタスクには脳の能力を下げる可能性があるのです。
複数の業務を兼任している会社は、社員の生産性を低下させている事実を認識しましょう。アウトソーシングはただ代行してもらう業務に関して楽をさせるだけではなく、本来の仕事でのパフォーマンスを向上させます。
経理に限らないアウトソーシングのメリット・デメリットが気になる方は「【2021年最新】アウトソーシングの4つのメリットと委託すべき業務を徹底解説」も併せてご覧ください。
どんな経理業務をアウトソーシングできるの?
では、具体的にアウトソーシングできる経理業務を見ていきましょう。経理業務の多くはルーティーンワークであり、毎日や毎月などサイクルごとに作業が発生します。
毎日 | 月末 | 年末年始 |
---|---|---|
・記帳・仕訳入力 ・領収書整理 ・請求書まとめ ・支払い処理 ・残高管理 | ・給与計算 ・月次レポートの作成 | ・税務申告 ・年末調整 |
アウトソーシングで見込める効果を、それぞれのサイクルごとに解説します。
【毎日】アウトソーシングできる経理の業務
領収書を管理したり、記帳したりといった毎日のルーティーンワークがなくなります。
1日に扱う書類や取引が少ない会社なら不要かもしれません。しかし、大量の書類や取引を扱っていると紛失の恐れもあるため、こまめに処理した方が安心です。
「あの領収書どこやったんだっけ?」と忘れてうやむやになることもなくなるでしょう。
毎日の終わりに経理業務をやってから帰宅していた方は、本来の業務が終わればそのまま帰れるようになります。
【月末】アウトソーシングできる経理の業務
毎月必ずやってくる給与計算や月次レポート作成もアウトソーシングに委託できます。
小規模企業だと人事担当者が給与計算を行っている会社も多いのではないでしょうか。非繁忙期は良いものの、採用活動中はリソースが厳しくなることもあるはずです。
給与計算は、以下のように非常に工数が多い作業と言えます。
- 給与計算
- 賞与計算
- 社会保険料の計算・手続き
- 特別徴収住民税の手続き
細かい数字の計算は少人数で行っているとミスが出やすい作業なので、アウトソーシングを強くおすすめします。
【年末】アウトソーシングできる経理の業務
税務申告や年末調整など、年末は最も難易度の高い経理業務がある時期です。下記ステップにしたがって事務作業をミスなくこさなければいけません。
- 申告書用紙を従業員に配布
- 用紙を従業員から回収
- 所得税の計算
- 税務署と役所に提出する書類を作成・提出
税金は毎年のように法改正が行われる分野なので、経理の専門家でないと完璧に遂行するのは難しいでしょう。ミスがあると税務調査が入ったり、最悪罰金がとられたりといったケースもあります。
「経理担当者のリソースがパンパンでつらそう……」と感じたなら、注意が必要です。大きなミスをしないよう、アウトソーシングに力を借りましょう。
【経理をアウトソーシングした成功事例】本当にコストを削減できるのか?
「いろいろ頼めそうで便利だな。コストも削減できるなら最高だけど……」
そう思った方のために、実際にアウトソーシングサービス「タスカル」を使ってコスト削減に成功した例を紹介します。
経理をアウトソーシングした成功例1:コンサルティング会社 A社
抱えていたお悩み
売上に直結するコンサルティング業務だけに集中したかったのですが、契約書やNDAの作成などバックオフィス業務がリソースを圧迫していました。
かと言って、毎月の業務量が変動する以上正社員を雇うのもコストが上がってしまうんです。
- アウトソーシングで悩み解決!
- 月10時間のアウトソーシングを頼んだだけで、人件費を正社員を雇った想定の1/2に削減できました。
- 以前はクライアント対応をしつつも事務作業を進めていたので、集中が途切れてきつかったですが、ストレスフリーです。
経理をアウトソーシングした成功例2:広告スタートアップ F社
抱えていたお悩み
社員は社長の私だけです。グループ会社の経理担当と連携して月次決算を進める必要があるのですが、税理士へ依頼するほどの作業量ではありませんでした。
しかし、内製すると負担が大きくて……もっと営業に時間を割きたいんです。
- アウトソーシングで悩み解決!
一度フローを伝えれば、毎月指定の日時までに前月分の経費を会計ソフトに入れてくれます。営業後にやっていた業務がなくなったので、早めに休めるようになりました。
【経理をアウトソーシングした失敗事例】こんなふうに導入すると失敗するかも
アウトソーシングはうまく使えばストレスから解放され、重要な業務にコミットできるメリットだらけのシステムです。
一方、実は失敗してしまうこんな例もあります……。
抱えていたお悩み
経理担当者がやめてしまって、全く経理業務が進まない……。採用活動をするのはコストも手間もかかって大変だから、派遣やアウトソーシングでカバーしたい。
- アウトソーシングで予期せぬ失敗……
- 経理業務を丸投げしたけど、考えていたような作業をしてくれなかった。
- 慌てて利用をやめたものの、丸投げしていたから仕事が全然進まなくなった。
実はこのように、全く思うような業務をやってもらえなかったり、導入して打ち切り後さらに業務が進まなくなったりと、アウトソーシングが失敗することもあるのです。
経理のアウトソーシングで失敗しないポイント
せっかくお金をかけて依頼するなら、絶対に失敗したくないですよね。そこで本章では経理のアウトソーシングで失敗を防ぐポイントを解説します。
- 対応できる業務を確認する
- 委託する業務としない業務の分類
- 内製化支援の可否
アウトソーシングの効果を最大化したい方は必見です。
対応できる業務を確認する
アウトソーシングは人件費を安くおさえられるものの、正社員や派遣社員ほど幅の広い業務内容を頼めません。
委託する業務のすり合わせがうまくいっていないと、意図したものとは違う成果物が上がってくる可能性があります。
アウトソーシングだと自社でアシスタントに指導できる指揮命令権がないためです。
実はアウトソーシングと正社員の大きな違いは指揮命令権の所在であり、時給の単純計算だとコストに大きな違いはありません。
年収440万円で正社員を雇った場合、1日7時間労働、年間休日120日で時給は2,500円程度です。
アウトソーシングも時給は2,500円〜なので、人件費について言えば同じくらいと言えます。
人件費を安くおさえたいから正社員の代わりに頼むのではなく、重要度が低く単純な作業だからこそアウトソーシングに委託しましょう。
やや複雑な業務を頼みたい場合、「こちらからの指導はなしで本当に代行してもらえるか」をしっかり確認することが必要です。
委託する業務としない業務の分類
前章で述べたように、複雑な作業を含んだ全ての業務を丸投げすると結局自社で手直しすることになりかねません。
そこで、委託する作業としない作業を先に分けておきましょう。単純に複雑かだけでなく、社内の知識なしでできるかを考えてみるのがおすすめです。
例えば、注文先へ派遣する社員の割り振りをアウトソーシングで任せたとします。
業務としては、時間が空いている社員に出動先を割り振るという簡単なものです。
しかし、以前同じ店舗に行ったことがある人や関連が深い業務の経験がある人を優先するなど工夫した方が円滑に進む場合もあります。
業務の複雑さや社内知識が必要かで委託する業務としない業務を分けて依頼しましょう。
内製化支援の可否
アウトソーシングを依頼するとき、マニュアルや作業フローの作成など内製化を支える取り組みをしてもらうか確認しましょう。
諸事情でアウトソーシングの利用をやめることになったとき、経理業務を丸投げしていた場合社内の人間が誰も作業フローを知らない状態になってしまいます。
自社でマニュアルを作るのは大変ですし、慣れているアウトソーシング会社が最も効率的な方法を知っているはずです。
アウトソーシングをやめるときや急な対応が必要なときのために、内製化をサポートしてもらえるか確認しておくべきです。
具体的にどんな経理業務をアウトソーシングしたらいいのか?どんな手順で進めればよいのか?を知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

【会社の特徴別】おすすめアウトソーシング会社3社
最後に実際にアウトソーシングを依頼できる3社を紹介します。
- タスカル
- Caster BIZ
- フジ子さん
それぞれ特徴が異なるので、自社に合いそうな会社を検討してみてください。
1.タスカル:中小企業やスタートアップの方におすすめ
特徴
- 月額2.5万円〜で導入ハードルが低い
- 専属ディレクターが対応
- 1ヶ月10時間の小ロットで契約できる
秘書 ○ | 経理 ○ | 事務 ○ |
人事 ○ | Webサイト運用 ○ | オフライン業務 − |
料金
- 1ヶ月10時間/2.5万円(12ヶ月契約)
- 1ヶ月10時間/3.0万円(6ヶ月契約)
- 1ヶ月10時間/4.0万円(3ヶ月契約)
提供企業
株式会社カラーズ
ホームページ
https://taskar.online/
タスカルは「月10時間程度サポートしてほしい」というスタートアップや中小企業の方におすすめです。
月10時間の小ロットのプランは用意していない、またはかなり割高になる会社も多いなか、業界最安値クラスの2.5万円で提供しています。
要望をくみ取ってディレクターが人材を選定しますが、Zoomで定期的にアシスタントと打ち合わせができるので安心です。
2.Caster BIZ:オフライン業務も対応可能
特徴
- 倍率1/100の優秀なスタッフが在籍
- オフライン業務も可能
- チームで業務に対応
秘書 ○ | 経理 ○ | 事務 − |
人事 ○ | Webサイト運用 ○ | オフライン業務 ○ |
料金
- 6ヶ月契約:1ヶ月30時間/108,000円
- 12ヶ月契約:1ヶ月30時間/96,000円
- カスタマイズプラン:相談可能
提供企業
株式会社キャスター
Caster BIZはアシスタントの質にこだわったアウトソーシング会社です。1/100の厳しい審査を通過したアシスタントがチームを編成して対応します。
カスタマイズプランはあるものの、基本的なプランは30時間の設定です。
アウトソーシング会社としては珍しく、オフラインでの業務も対応しているので、オフィスで顔合わせをしたい方におすすめです。
3.フジ子さん:膨大な業務を思いきり委託したい企業の方向け
特徴
- 優秀なスタッフがチームで対応
- 月額4.7万円というリーズナブルな価格帯
- 1週間の無料トライアル
秘書 ○ | 経理 ○ | 事務 ○ |
人事 ○ | Webサイト運用 ○ | オフライン業務 − |
料金
- 1ヶ月20時間/4.7万円
- 1ヶ月30時間/6.9万円
- 1ヶ月50時間/9.9万円 (50時間以上は別途見積もり可能)
提供企業
フジア株式会社
フジ子さんは、業界水準のおよそ半額のプランを提供しています。特に50時間稼働のプランでは、1時間当たりのコストは2,000円程度です。
契約期間は1ヶ月なので、不要になった場合はすぐに解約できます。
月10時間といった小ロットには対応していませんが、山積みのタスクを思いきり委託したい方には最適です。
単純な経理業務に忙殺されそうならアウトソーシングを
経理のアウトソーシングは以下3つのメリットがあります。
- 需要に応じてオーダーできる
- 教育コストがかからない
- 社員の生産性が向上する
正社員のように採用コストがかからず、月10時間〜のような少ない稼働時間にも対応できます。
一方、自社で指揮をとれないため、やってほしい業務に対応してもらえないこともあります。思っていた効果が得られず失敗してしまうと大変なので、初めは小ロットから導入しましょう。
タスカルでは月10時間の小ロットを、業界最低水準の価格で提供しています。
忙しくて何を頼めばいいかわからない方もご安心ください。初回打ち合わせの際に業務の整理をお手伝いします。
初回面談は無料ですので、導入を考えている方はぜひご相談ください。
煩雑な経理業務をアウトソーシングして本業務に集中、そして会社の売上を向上させましょう。